FC2ブログ
Old Dancer's BLOG
ここはてりぃが、趣味の共通する方々との得がたいつながりのために、自分の趣味に関係する諸々のことを、壊れながら書きつづるブログです。
   来訪者数: since 2004/12/2...  現在人が見てます
夢幻紳士 逢魔篇
 ほぼ一年前に出た「夢幻紳士 幻想篇」の、待望の続編。それが、「夢幻紳士 逢魔篇」です。

 今回の夢幻氏の舞台は、やはりと言うべきか、「夢の中」っぽいです。前作「幻想篇」から直接続く形式を取りつつ、異なる舞台での様々な「魔」との対峙に関する魅力的なエピソードが綴られています。全体を通した流れの完成度の高さにおいては幻想編に一歩譲るかな、とは思いましたが、今作も十分に楽しませてもらいました。
 作中で夢幻魔実也が、自分の行動について「柄でもない」と評する部分がありますが、これは実は作者が自身に対して語っている風にも読めますね。時折、垣間見る「らしくない部分」と、普段の鬼畜とも言える「ろくでなしの部分」との、絶妙なバランス感覚。それが魔実也というキャラクターを、ひいては高橋葉介氏の作品群を、実に魅力的なものたらしめているように思います。

 そんなベースの持つ牽引力に加えて、毎回趣向を変えて用意される巧妙な「ストーリー上のギミック」が、私をぐいぐいと中へ引き込んで行くんですよ。前作からのブリッジとして機能している1コマのリフレインが、今作全体をある種の変奏曲として見せていたり、かと思えば次第に物語の中心は一人の少女に収束していくように見え、しかし最後には今一度のリフレインを以て、全体をキレイにくくって見せるなんざぁ、堂に入った職人芸の域ですよ。ピンポイント的にもそういう部分はあって、例えばラストの一つ前のエピソードがそう。時間軸を何回もダブらせて見せながら、その刹那に閃く少女の思いを存分に語り、襖が閉まる寸前のコマで見せる、今にも泣きそうな少女のあの表情よ。たまんねぇよ。

 また機会があれば、シニア魔実也氏の活躍ぶり(鬼畜ぶり?)を見たいものですね。作者にも思い通りにならないとのことですから、気長に待つことにしましょう。文字通り、時を越えて彼がまた我々の前に姿を現すその日を。
楽しんで頂けましたらWEB拍手をお願いします。
■関連記事~
 GR~地球の燃え尽きる日・4巻 (2008/09/24)
 Kiss × sisの15巻を読みましたが。 (2015/11/11)
 十二国記、読了。 (2019/11/12)
 ワンパンマン(ほぼ)一気読み (2016/03/09)
 Megami MAGAGINE DELUXE Vol.4 (2005/03/24)
 よつばと!13巻、無事にゲッチューしてます (2015/12/02)
 貞本エヴァ完結 (2014/11/24)

テーマ:マンガ - ジャンル:アニメ・コミック

コメント
この記事へのコメント
魔実也さんが!?
シニアってことは大人ってことですよね?
ワタクシ20年ぐらい前の少年の頃の話しか持っていません!!
早速買いに!と思ったのですが、しばらく買えません・・・
ヒビキさんを優先させてしまう私を許してね・・・魔実也さん
2006/04/17(月) 02:13:35 | URL | まりん #cnujIVvE[ 編集]
夢幻紳士!
わぁてりぃさんもお好きなんですねー!
私かなーり前から好きなんですよ!
特に怪奇編は、まるで短編小説のような味わいがあり、思い出すだけで一瞬違う風景が心をよぎる感覚がもてて大好きです。

幻想編は発売から大分経ってから手に入れて読みましたが、また新しい本が出たのですね!
これから探しにいこう!!と思いました!

あ、他には「クレイジーピエロ」も好きでした。
私もグロやホラーはだめだけど、高橋葉介作品はOKです、はい。
2006/04/20(木) 20:56:46 | URL | guwaguwa #V19xxO8I[ 編集]
意外なレスにちょっとびっくり
この記事にコメントを下さったお二方が、いずれも響鬼レビューでお知り合いになったブロガーのお二人、ということで、ちょっとびっくりしました。縁というのは不思議なものですね。

>まりんさん

20年くらい前の少年魔実也の話、と言うと、いわゆる朝日ソノラマ版(案山子亭の話とかが入ってるヤツ)でしょうか?それとも、高橋葉介さんにしては大変珍しいライト方向に突き抜けた徳間書店版(ラオ博士が出てくるヤツ)でしょうか?シニア版はこれらとはかなり趣が違いますが、やはり非常に魅力的な作品群なので、ご存じないのでしたら是非ご覧下さい。でも、去年から早川で出ているもの以前の版は、確かほとんど絶版なんだよなぁ…。(´・ω・`)ショボンヌ

ハヤカワコミック文庫で、少年魔実也シリーズ徳間書店版の刊行が始まってますので、もしご存じなければそちらも是非どうぞ。回を追うごとにキャラがギャグ風味に壊れていくのが、これはこれで楽しいです。

>guwaguwaさん

コメント文の隙間から、作品への愛情が伝わってきましたですよ。(^_^)

シニア版は仰る通り、何とも言えぬ味わいがありますよね。最初のシリーズも外伝シリーズも今回のシリーズも、いずれ劣らぬ傑作揃いだと思います。

クレイジーピエロも強烈でしたね。一冊しかないのが意外なくらい、キャラ設定がしっかりしていたと思います。ああ、あれも新装版が出てるんだよな…。
2006/04/23(日) 12:08:16 | URL | てりぃ #O8jQI81I[ 編集]
ふっふっふっ
両方持ってます(^_^)v
マニアと呼んでもよろしくってよ(どんなキャラよ
他には骨笛とか弟(恐竜)を散歩させる女の子の話とか大好きでしたよん。あ、デスマスクの男の子の話もね

葉介さんのあの筆で書いた線が大好きなのです。ペンを使わないというのがとても新鮮でした。茂樹くんの番組で取り上げてくれないかなぁなんて思ったりして。
2006/04/23(日) 21:15:19 | URL | まりん #.8090.Fc[ 編集]
私は
朝日ソノラマ版は持ってるけど、冒険活劇編は実は全然持ってません。
そっから怪奇編にふっとんでます。
あ、「腸詰工場の少女」は東京三世社版で持ってます。これがてりぃさんが最初に読んだものと同じもの、でしょうか?

初期の作品が”ヨウスケの奇妙な世界”と銘打って朝日ソノラマから何冊か出てたのも持ってます。持ってないのは「真琴グッバイ」くらい・・・

うーんこの辺絶版なんですか?
でも2、3年前に色んなのが文庫で出ていた覚えがあるから、それなら手に入るかもですね。

いや思わず久しぶりにクレイジーピエロ読み返してしまいました。
やっぱりいい!ですよ~。すべてを破壊するカタルシスに溢れててたまりませんです。

あ、そうそう、私は出てくる少女が絵的に大好きでした。特に朝日ソノラマ版の頃の絵。「夢幻少女」にはもう何回魅入ってしまったかわからないくらいでしたよ。
なんであんなに可愛いんだろう・・・はああああ。
2006/04/24(月) 15:45:41 | URL | guwaguwa #V19xxO8I[ 編集]
魔実也たん萌え~(ぇ
昨夜はお二方ともありがとうございました。それはさておき。

>まりんさん
>マニアと呼んでもよろしくってよ(どんなキャラよ

そんなキャラだったんですか(笑)。

>弟(恐竜)を散歩させる女の子の話

「ミルクがねじを巻く時」ですな。あのぶっとんだ感じは衝撃でした。

>デスマスクの男の子の話

「仮面少年」ね。ああいう、「わけわかんないけど妙な味がある話」っていうのは、高橋葉介さんならではって感じですよね。

>guwaguwaさん
>冒険活劇編は実は全然持ってません。

ちょうど今、文庫で復刊されてますよ。月イチぐらいのペースで全巻出していくんじゃないでしょうか。表紙絵も新しいですし、書き下ろしで絵物語(例によってふざけたヤツね)もついてますので、持ってらっしゃらないなら買いかも。

>「真琴グッバイ」

これも持ってたはずナンですが、こないだ実家で確認した時は見当たらなかったんですよォ。今、ちょうど高橋葉介作品を新たな文庫シリーズで揃えていく動きらしいので、そこで収録されたらゲッチューしようかな。

>「夢幻少女」

少女が「ピー」だった話ね。魔実也君がおでこにキスするくだりが好きでした。

>なんであんなに可愛いんだろう・・・はああああ。

あ。萌えてる萌えてる(笑)。さすが、おやじ成分99%。(爆)
2006/04/30(日) 10:03:27 | URL | てりぃ #O8jQI81I[ 編集]
コメントを投稿する
※コメントについてのポリシーはこちらです。初めての方はご一読下さい。
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
※トラックバックについてのポリシーはこちらです。初めての方はご一読下さい。
https://terry.blog.fc2.com/tb.php/889-9cd1c322
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック