前の週（今から数えるとほとんど２週間前だけど）の07で、豆腐を買いに行った容器を比べて「オレの方がでかい」と天道が言ってましたけど、これは今後の展開を踏まえてのものだったのでしょうかね。何故そう思ったかと言えば、「実はかなり狭量なところのある矢車」という感じの描写が08でなされているからです。

　一回目は、カブト＝天道が「その場をごまかすためのフェイク」として言ったと信じていた、ワームが二体いるという件が実は事実だったと聞かされた直後の矢車。普通に考えれば、これは矢車のミス以外の何物でもないわけですから、反省する必要こそあれ、カブトを恨むのは筋違いです。しかし、彼、憤懣やるかたなしという感じでコブシをわなわなと震わせ、煮えくりかえる怒りを覚えています。「自分が他者に敗北を喫することを、全く許容できない」という極端な一面があるように見えるんですよね。

　そして二回目。矢車はシャドウの面々を完璧に配置してワームの位置を補足しようとしたが果たせず、しかし天道は一発でワームの存在を暴いてしまいます。これとて、天道に何か非があるわけではなく、ワームの侵入を許してしまったのは矢車側のミスのはず。しかし、矢車はまた同様に全身に怒りをみなぎらせ、今度はそこで抑えることも出来なくなり、果たし合いを迫るために天道の元へ向かったのです。

　彼、「ライダーは二人もいらない」と言ってはいましたが、実は本音はそうではなくて、「自分よりも強いライダーの存在が許せない」のではないかと。もしそうだとすれば、この二人のバトルは組織の意向に名を借りた、単なる「私闘」です。その決着がどちらに転ぶかはまだわかりませんが、長い目で見てそういう「私闘」がいい結末に結びつくようには思えませんねー。矢車の「気付きと成長」が描かれるような展開はあるのでしょうか。

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　ちょっと不満だったのは「パーフェクトハーモニー」なる連係プレイが、凄みのある印象と共にはこちらに伝わってきていないこと、でしょうか。08にはそもそもそれを描写できそうなシーンが無かったので、そいつは07で既に描写済み、という扱いになっているのかもしれませんが、だとしたらかなり残念ですな。絵づくりによっては、もっと印象に残ったかもしれませんのに、シャドウが「単に能力の高い隊員の集まり」とどう違うのかが、私にはあまりピンと来てません。

　逆に、どんどん面白くなってるのが、終了後のショートコント（笑）。加賀美、おまい面白すぎ。この調子でガンガン続けて欲しいですな。 ■関連記事～
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