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Old Dancer's BLOG
ここはてりぃが、趣味の共通する方々との得がたいつながりのために、自分の趣味に関係する諸々のことを、壊れながら書きつづるブログです。
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SAOのスタッフさんは本当に。
 クズをクズとして描くことに一点の曇りも躊躇も無い。それが、私がSAOのアニメシリーズのスタッフの皆様への揺るがぬ評価です。

 ファーストシーズン後半戦の、俗に言う「クズ安」(我が家で主にオレが言ってるだけかも)のクズっぷりと言ったら無かったですが、そういう意味ではセカンドシーズン前半戦の「突如豹変した潜在性突発的クズ」も凄かったですしねぇ。私、劇場版はちょっと大人しいように感じたんですが、その大きな要因として「有名俳優を起用したせいでそれらのヒールたちがクズとして描けず、その分の勢いが削がれているのではないか」と割と本気で思ってるくらいでですね。アリシゼーション一期では、中盤のレイプ未遂騎士見習い2匹(匹?!)のクズっぷりが本道かと見せかけて、実はラスボスのアドミニストレーターの方がクズ度が上で、その最期が「同じクズのムジナとも言えるチュデルキンとともに燃え尽きる」というどこまでも突き抜けたクズ描写を見せつけてくれました。いや、褒めてますよ?割とマヂメに。

 勧善懲悪、というモチーフは現代において過去のものである、と思います。正義や悪というものは立場により状況によりいくらでも入れ替わり得るものですし、そこに人間自身の矛盾も葛藤も存在するわけですから、今どきそれらを無視して大人向けに天真爛漫なヒーローをやられたら溜まったものではありません。しかし本作群は「自分が絶対の正義というわけではない」という悩みを通底して主人公に背負わせながら、それでも「この一瞬は抗わねばならない」という動機から剣を振るわせているわけで、その誘導のためにはステージごとに「許してはならないモノ・こと」をきちんと描く必要が必ずあるんですね。それこそが、これらのシリーズにおいてクズというものをしっかりきっちり描写している理由だと私は信じています。
 
 クズ論が長くなりましたが…。

 アリシゼーション二期となる今回も、何らかのクズが恐らくは投入されるだろうと思っておりましたが…いやまた今回のクズはまた、これまでと異なるパターンでありながら、やはりどうしようもなくクズですねぇ。いやいや、幼いアリシアちゃんのあれ、小さい子が見たら間違いなくトラウマになるよ!つーか、どういう状況でああなったのかも疑問だけど、眼前で少女の瞳の光が失われていく最中にあっても素朴で真っ直ぐな目をしていられる子どもって、一体どういうことなの?

 純朴クズ?そういう新ジャンルなの?

 と思ったら、その子クズも今や立派な大人クズに成長しており、狂気の目をして雄叫びを上げられるようになっているわけですね。つーか、お前の口から「アリスの魂」とか言われるだけでゾゾ気が走るわ。名前を呼ばれるだけで辱められてるような気がしてくるわ。

 あと、あの「首」は…あれぁダメだわ…これも夢に見るタイプのヤツだわ…。スタッフさんたち、今回も本気過ぎるだろ…。

 ダークテリトリーの良心と思われていた部分が早々にこうして失われてしまうのを見せつけられ、果たして人界側はどのような対応を迫られるやら…EDのアリスの描写を見る限り、アリス自身にハッピーエンドが訪れる気がちっともしないことも含め、もう悶えながら見続ける覚悟を決めました。頑張るよ、うん…。
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