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Old Dancer's BLOG
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BMG & 一匹狼 感想
 いやー。もうだいぶ前に読了はしていたんですけどね。買ったのが10/21。読み終えたのは、多分11月半ばぐらいだよね?……ナニしてたんだ一ヶ月以上も。○| ̄|_

 もう細々(こまごま)とした内容について書き記すことは出来なさそうなので、読んだときに感じた点をいくつかさらう形で、レビューとさせていただきます。
【読みやすく、総じて悪くない良作】
 「ライトノベル」というジャンル名が、ターゲットとする顧客層の購買意欲を掻き立てるためにあえて囲った枠組みなのか、それとも本格的な小説よりも技量面等で劣後することを暗に示した蔑称であるのか。これは人によって、或いはその作品によって見解が分かれるところでしょう。で、今回読んだフルメタ長編シリーズ第一作「戦うボーイ・ミーツ・ガール」と短編集一冊目「放っておけない一匹狼?」なんですが、この2冊はともに上記の命題両方に前向きな方向での回答となりうる、ちょうどいいバランスを保っているように思えました。

 第一印象は「さくさく読める」。小難しい文章はほぼ皆無です。かと言って、文章力に問題を感じるわけでもありません。読みやすく仕上げてある、という印象の方がむしろ強く、それだけでも結構オススメの部類なのではないか、という感触を持ちました(私自身はライトノベルの類をほとんど読んでおらず、ラノベ類似のものでは20年ぐらい前の岬兄悟あたりまで遡っちゃいますので(^^;、あまりアテにはなりませんよ?)。

 私は「読みやすい」ということは利点であると考えております。無論、明らかに幼稚な文章、スカスカな文章はカンベン願いたいものですが、それは必ずしも「読みやすい」とは言えないと思うのですよ。書きたいこと・伝えたいことがきちんとあって、それらを描き出すべく腐心されており、相応の密度がありながらも読み手が文に負けて歩みを止めることがないよう、努めて可読性を高めてある文章というのは、万金に値します。今作がそうであるか、については、一度とりあえず読んだだけの今はまだ何とも言えないのですが、少なくとも読者の顔を思い浮かべながら書き進めているような、そういう印象を持ちましたので「悪くない」かなぁと。

 あえて難を言えば、BMG中で修学旅行に行くまでの流れが若干だれ気味に感じ、飽きっぽい人はここでつまづく可能性があるかも、と思いました(実は自分も忙しさにかまけていったんここで中断しています(_ _;)。ストーリー上、こういう構成になっているのは致し方ないような気もするのですけどね。

 なお、これと同じこと(だれ気味、という点)は、BMGにあたるアニメ版の1~7話でも感じたのですが、これは原作で既に存在した部分が拡大される格好で出てしまったのかも知れず、必ずしもアニメ版独自の問題というわけではないのかも、と認識を新たにしました。


【長編は特にしっかり読ませる描写多し】
 心理描写にしても戦闘描写にしても、ここぞというところは結構読ませますね。作者の力点の置き方、ここをこそ読んで欲しい!という気持ちがちゃんと文面に表れている印象を受けました。

 BMGでは特に中盤から後半にかけてですかね。誘拐後のスリル、逃避行における二人の気持ちの揺れ動き、解決に向かうカタルシスなどが、一気にこちらに流れ込んできて、ページを繰る手を休ませません。ラノベにおいては「挿絵」も重要な作品要素であるのかもしれませんが、少なくとも手に汗握るアクションやドキドキする心理描写など、主な感動を伝えるのはやはり文章の仕事です。文章が上手ければ、それらは何倍も読み手の心に響きますし、文章が不味ければ何をか況や、です。その点、このBMGはしっかりと作品の中に私を引き込んでくれました。人気シリーズになるだけのことはありますね。

 一方、短編の方には長編ほどの密度はなく、書き手にとっても読み手にとっても息抜き的な作品であるのかな、という印象です。かと言って面白さが無いわけではなく、肩に力を入れずに楽しむ小品かな、と。どちらかと言えば、私自身が読む前に感じていた「ラノベというジャンルの印象」に近いのはこの短編の方ですね。

 バランスがいい、と私が思った理由には、この「長編と短編における役割分担のため」という側面も多分にあるように思えます。どちらに軸足を置く読み手であっても、ちゃんと満足できる落としどころがある。このことを、作者の賀藤さんがどのぐらい意識されていたのかはわかりませんが、その効果は確実に現れているな、と思いました。


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 感想としてはかなり薄めですが、今回はこのぐらいで。なお、原作とアニメとの比較については、ちゃんと比べてないので印象論でしかありませんが、「たんたんとフォーマット変換をしようとして、面白くなりきれていない無印」と「原作に無い部分も積極的に肉付けして、『アニメ単体としての面白さ』を新たに紡いだふもっふ」というのが今のところの感想。

 無印にも、原作に無いシーンの追加が「無くは無い」ことはわかったのですが、まあ、あんまり奏功していないなぁと。むしろ、ホンではちゃんと描写がなされている「ラムダドライバ一騎打ち」の燃えるシーンが、アニメでは台無しになってしまったことへの悪印象の方が先に立ちますね。

 逆にふもっふはやはり理屈抜きですげぇという感じ。この元から、ナンであそこまで話が膨らむんだ、という衝撃を新たにしております。また見直そうかな。
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