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Old Dancer's BLOG
ここはてりぃが、趣味の共通する方々との得がたいつながりのために、自分の趣味に関係する諸々のことを、壊れながら書きつづるブログです。
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MUNTO見た
 使徒だなんだと偉そうなことを言いながら、これまで色々あって(主にお金)今まで見ることなく過ごしていた、京都アニメーションの独自企画によるオリジナルアニメーション、MUNTO。続編が発売された今年4月が一つのチャンスであったにも拘わらず、結局なんやかやで(特にお金)ゲッチューせずにいた意欲作、MUNTO。当ブログにコメントまで直に頂いた大恩のある荒谷朋恵様が作画監督までしているのに、様々なやむなき事情により(とにかくお金)とうとう触れずに来てしまった異色作、MUNTO。

 使徒てりぃ、とうとう大ゲッチューいたしましたぞぉぉぉぉ!!!

 しかも、この春発売されたばかりの続編もまとめてゲッチューだぃ!これで京都アニメーションの皆さまに後ろめたい気持ちで過ごす夜ともおさらばだぃ!ついに私も使徒の責務を果たしましたぞおおお!うううう、嬉しいですようぅぅぅ。(でも今までゲッチューしてなかった理由はお金。)
 壊れるのはこのぐらいにして、感想の方を。MUNTOの一本目は2003年3月に、二本目は2005年4月に発売されてます。実に2年以上の開きがあるわけで、これは単純なリリース間隔で言えば「ジャイアント・ロボ THE ANIMATIONのEpisode.6~Last Episode」に肉薄する長さということになります。ロボの時も「もう出ないんじゃないかと思った」とかさんざんに言われていたそうですので、MUNTOもヘタをすると「もう続きは出ないだろう」とか、更にまかり間違うと「ああ、そんなOVAもあったっけか。え?続編?あるの?」みたいなエライ言われ様をされていた可能性が十分にありますね。(^^;;;ナンツー コトヲ

 また、京アニの2年前と言えば、今や同社の代表作として真っ先に名前の挙がる「AIR」も「フルメタル・パニック?ふもっふ」もまだ世に出ていないわけでして、いい仕事をする外注会社として足場固めをしていた時期に当たります。当時の京アニの主な仕事は、確立されているシリーズものの劇場版制作への参加(ドラえもん、クレヨンしんちゃん)、人気TVアニメへの単発的な各話制作参加(犬夜叉、あたしンち、キディ・グレイド等)に留まっており、イチから設定を起こして最後まで全部作りきる、という仕事はまだ未経験だったのです。

 上記のようなバックボーンに思いを馳せつつ、昨夜は2年前発売の一本目のみを見ました。その感想を一口で言うと「色々な面でアンバランスな箇所を残す、成長途上の作品」というところでしょう。かなりのひいき目が働く私の評価としても、結構辛めかと思います。いくつか、簡単にではありますが、思いつくままにポイントを挙げてみましょう。

○アクションシーン
 信じられないほどよく動くと定評のある、京アニ制作アニメのアクションシーン。その実力は本作でも遺憾なく発揮されており、総じて戦闘シーンなどの質は高いです。よくぞここまで、と思ったカットは少なからずありました。

 ですが、非常に残念なことに、見ていて何か煮え切らなさが残ります。個々のアクションシーンが散発的で、一連の流れとして盛り上がってこないのです。個々のカットは素晴らしいものなのに、ストーリー全体の質を高めるものとして相互作用していない感じを受けました。

○日常描写
 AIRで我々をうならせた背景の美しさは健在です(という言い方は、実際はこちらの方が先にできているのでアベコベなんですが)。遥かに夕焼けを望むシーンなどはため息もの。総じて質が高く、非の打ち所がないレベルと言っていい部分です。人物の作画も非常に高い水準で安定しており(荒谷さんのデザインした女の子は本当に可愛い)、これまたさすがであります。

 ただ、若干の動きが絡む日常描写については、あまり凄みを感じない部分がちらほら。例えば主人公ユメミの家庭内の描写、居間で会話が進むシーンがあるのですが、ここではアングルが固定されたまま、やや漫然と時間が経っています。「何故このアングルで固定したまま描いているのか」という点が、私にはどうしてもピンと来ませんでした。「今AIRと同じように作ったらこうはならないんだろうな」というのが正直なところです。発展途上、という印象を最も強く感じた点ですね。

 もう一つ。全体に現実世界側の色彩が軽いんですよね。淡めのパステルカラー、という風に言えば近いのかな。それがある種の可愛らしさを演出してもいるのですが、一方では深みのなさを感じる部分になっていたりもします。先に挙げた素晴らしい背景の上に、ちょっと薄めの世界観をかぶせた感じと言うか。端的なのは、前半に出てくる雨上がりの登校シーン。地面全体がまるで鏡のように世界を映しており、手をかければかけるだけ「幻想的なシーン」としての深みが増すような部分ですが…やはり色合いの軽さから、妙に浮き上がって見えてしまいました。この辺は、「何を描写するために何を取り何を捨てるか」という取捨選択に係る部分でしょうから、一概に色彩が良いの悪いのとは言えないと思うのですが、AIRでは「夕方の色だけで4~5種類ぐらい」を用意するという非常識な(誉め言葉ですよん)ことをしでかした京アニさんなら、もっと突き詰めることが出来る様な気がします。

○音響面
 一口で言いますと、バックミュージックのないシーンがさびしいです。これは音楽をあえて流さないことで何かを表現、というわけではないんだろうな…と。そのように視聴者が感じるなら、やっぱり改善の余地はあるのだと思います。効果音も、気合いの入った爆音などが用意される一方、何となく物足りなさも感じまして、全体に少なめだったのかな、と思います。この辺は基本的に社外から調達するのでしょうし(違ってたらすみません…)、だとすれば予算規模や商品の値段にダイレクトに効いてきちゃいますから、難しいところですね。

※「京アニプロジェクト」のコンセプトの一つに、低価格で商品を提供、というのが謳われていますので、お金をかければいい、というわけにはいかないのですよね。

 なお、使用された曲(オリジナルですよね?)は少ないながらも、アコースティックな楽器を中心にすえた、雰囲気の良いものが揃っていたと思います。

○ストーリー展開
 さて肝心のストーリー。ここの評価が大変難しいです。骨組みは極端にわかりにくくもなく、かと言って薄っぺらくもなく。じゃあちょうど良いのかと言えば、でも何かもう少しディテイルを加えてもっと向上できそうな。そんな感じを受けたのですよ。ただ、この話が「壮大なサーガのほんの序章」であるならば、こんなところなのかもとも思いますし。自分でも評価が揺れていて、はっきりと書き下せません。ということは、恐らく、ですが、「万人に対して手放しでは薦められない」という評価に落ち着くのでしょうね。

 良質なモチーフはいくつか出ていたと思います。視力と引き換えに未来への鍵を魔道王に示した時の回想とか。魔道王のライバルでありながら命を張って不在を守る魔人とか。個人的にツボったのは後半の2つのシーン、危ないところで辛うじてつながる二組の、いやいや、ネタバレになっちゃうから止めましょうか。これにはちょっとグッと来ましたよ。

 ラストは多分、やや拍子抜けと感じる方が多いのではないかな?まだ続く物語としては致し方ない部分でもあり、でももう少し何か、と思ってしまう部分でもあり。幸い今は、二本目が既に出ていますから、これから見始めようという私のような者にはこれでいいのだと思います。



 最後に全体を総括してみましょう。「自分たちには一体どこまでできるのか」を京アニの皆さんが試した、実験的な色彩の強い意欲作。そんな評価が、このMUNTO(一本目)にはぴったり来るような気がします。従って見る側も、あまり事前には過大な期待を抱かず、個々の非凡な「いい仕事」を楽しむつもりで視聴すると、幸せなひと時が送れるでしょう。個人的には一本目を見終わって、この後の二本目~二年間で上乗せされたもの~を見るのがとても楽しみになりました。厳しいこともいっぱい書きましたが、私は存分に楽しんだと思っております。

 私の知る限りレンタル店には置いていない模様なので、ちょっと見てみようかな、という人には敷居が高いこの作品。実はBANDAIが安価にてWEBオンライン配信をしておりますので、興味はあるけどDVDを買うのはちょっと、という方は、そちらを検討されるといいのではないでしょうか。特に、AIRやフルメタ(ふもっふ&TSR)で京アニのものすごさに触れ、一気にファンになってしまった方々は、それらの猛進を予見させるルーツ的作品として、見て損はないと思いますよ。(^^)

 MUNTO(税込3,990円)
 BANDAICHANNEL ~ MUNTO
 同上(@nifty会員向け)
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コメント
この記事へのコメント
俺なんか俺なんか


ふもっふDVD
    買っちゃったんぜ・・・・(w
2005/08/05(金) 00:43:27 | URL | ごす #ilk/GieM[ 編集]
そのイキやよし!
素晴らしいですなぁ!てゆーか、ごすさん、ラブコメ嫌いだって言ってませんでしたっけ?

自分も好きですけどね、ふもっふ。そのうち揃えてやりたいなーと思ってはおりますが、いつになるやら…。
2005/08/05(金) 12:11:40 | URL | てりぃ #O8jQI81I[ 編集]
ギャグがツボにハマって
学園ラブコメかと見出しだけ見てたら、全然ちゃうやん!!w
ただのラブコメだったら買いません。てか観ても最後まで観ないかも。

ラグビー部海兵隊訓練ネタの回なんてもう「ネ申」の域に達してるよ。メカ出なくても十分に楽しめる。

テッサの作画はふもっふのが綺麗で丁寧だし・・・w(もうこれだけでも買いの方向で)
2005/08/05(金) 14:27:02 | URL | ごす #ilk/GieM[ 編集]
おお、それは良かった
>学園ラブコメかと見出しだけ見てたら、全然ちゃうやん!!w

ちゃんとごすさんの好みに合ったのですね、それは何よりでした。GONZO版に対しては「DVDを買うほどではない」と仰ってたのに、ふもっふはDVD即買い、というその男気に惚れました!w

確かにテッサの作画は美麗ですね、ふもっふ。しかも、スクール水着にブルマー姿、着替えシーンに入浴姿(隠れているとは言え開脚シーンまで)と、これでもかというほどのファンサービスの嵐。しかもそれが「てめーら萌えればナンでもいいんだろ」という投げやりな作り(パンチライパーイだけど作画はおざなりーとか)では決してなく、京アニのクリエーター魂が炸裂した渾身の出来とあっては、頭を垂れずには居られないというものでしょう、ねぇ?!

彼女は最高よー!(笑)
2005/08/06(土) 01:48:37 | URL | てりぃ #O8jQI81I[ 編集]
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