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　直接的な「エロ」いシーンの描写がほとんどないのに、悶え度合いとしてはなかなかでしたねぇ、今回。個人的な好みとしては「おっぱいボーン！」「乳首ドーン！」という直截な表現よりも、こういうわびさびのある表現の方が断然好みです（ぇー


　まぁ、戯れ言はこのぐらいにしまして。


　リトルバスターズにおける「ドタバタ」の存在意義は、彼らの絆のバックボーンなのであります。


　やり取りがバカであればあるほど、その日々が楽しければ楽しいほど、彼らの絆は深まっていくわけで。外せないんだよね、この展開も。もちろん、バカなやり取りと楽しい日々を積み重ねるだけなら、理樹のハーレムでなくてもいいんだろうけど…こうしてあえて理樹のハーレムを描いておく必要もあるんだろう、と思って見ていました。単に、原作で人気のあったエピソード、というだけではないですよね。

　そうだなぁ…まずは、アバンの恭介のセリフと、女子寮での姉御のセリフの共通項辺りから拾ってきましょうか。

恭介「理樹は誰が好きなんだ？」

姉御「斬られた回数の最も多い者は、
　　　好きな相手の名前を言う」

　恭介が言うように、「盛り上がるネタ」として言われていることではあるんですが…誰が誰を好きなのか、というネタをここで二回も出しているのは、意図あってのことっぽいんですよね。

　理樹は、「リトルバスターズのみんなが大好きだ！」とアバンで叫んでいます。

　そして、女子寮に拉致られた理樹を助けに行こうとして徹夜までしてしまう恭介たち男子たちも、色々と恥ずかしいこともあるだろうにパジャマパーティーに理樹を呼び入れてしまう女子たちも、そりゃーもー理樹のことが好きでしょうがないんじゃないかと。

　理樹 loves リトルバスターズ。

　そして、リトルバスターズ love 理樹。

　リトルバスターズの絆のコアの部分には、理樹がいるわけです。恭介、姉御という、ある種のカリスマを備えた人物ではなく、一見薄めに見える理樹が、というのは、これだけでもなかなか味わい深い点だと思います。これ、アニメがお初という方は覚えておいた方がいいっすよ、割とマヂで。理樹は彼らの中で特別な存在に位置付けられている、ということですから。

　そうして積み上がっている彼らの絆は、既に「最高」なのです。サブタイトルに「最高だぜ」とあるのは、ハーレム状態のことだけを指しているわけではないのですね。そう言えば、アバンで恭介もこう言っています。

恭介「リトルバスターズ最高！イヤッホーゥ！」

　反復、もしくは繰り返しという手法は、単純ですが実に色々と使いでのある手法ですよね。「誰が好きか」の件にしろ「最高」の件にしろ、今回はこうして、ポイントとなる部分をあぶり出すような役割に使われているのかな、と思います。


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　「反復」と同様に、これまた使いでがあるのが「差異」というヤツです。


　OP映像がこれまでと変わりました。と言っても、全部変わったわけではなく、一部差し替えになっていますね。


　無くなったのは、小毬と美魚（美鳥）に関する部分。代わって挿入されたのが、葉留佳とクドに関する部分です。既に固有の問題の描写を終えた二人のヒロインに関わる映像が消えて、その他のヒロイン二人の詳細な映像が加わったわけです。

　ほほぅ…この後は、はるちんとクドのシナリオが来るってことなんだな…ね、そういう風にわかるわけですよ。実際に、次回予告を見るに葉留佳の問題に触れていく展開になることが示されています。

　来たる展開に向けてテンションが上がると同時に、「じゃあ姉御と鈴はどうなるんだろう？」という疑問も一方で湧くところですね。

　今回のシリーズで残る話数は11話。うち、これまでのパターンだとヒロイン一人の逸話に三話ずつを消化していますから、計6話は予約済みでしょう。また、今までの例から言って、葉留佳とクドのシナリオの間には、また「ドタバタ」か何かのショートエピソードを挟んでくるんじゃないですかね。それらを差し引くと、まだ何かが来るか予想できないのは、4話ということになります。

　もう1話を間に挟んで、姉御のシナリオをやるとちょうどという計算になりますが…そこで〆るのかどうか、ちょっと疑義が残るところ。また、それだとこのシリーズの残りには、野球の試合の描写が入らないことになります。まぁ、CLANNAD AFTERがそうだったように、「手間暇のかかる野球の描写は、制作時間の取れるシリーズ冒頭でやった方がよい」という判断もありますので、二期冒頭が野球の試合になる、というのも読みとしてはアリなのですが…。

　大穴で、姉御のシナリオはまるまる二期に送られる、というのも、これまたアリかなぁ。シリーズの折り返し地点とそう離れていない第15話でOP変更、ということを考えるに、もう今シリーズではOP変更は無いと思うんですよね。OPに何の描写も無いまま、姉御シナリオに手は付けないんじゃないかと。

　そうそう。もう一つ、これまでのOPから無くなったものと、新たに加わったものがありましたね。

　寮長のあーちゃんと二木佳奈多のカットが無くなり、代わりに鈴がすごくいい球をミットに投げ込むカットが加わりました。このカットの後には、ソフトボール部の笹瀬川佐々美のカットが…。

　この一期の残り部分では、佐々美との勝負の話などを絡めつつ、野球の試合展開になる、というのが、私の予想です。さて、どうなっていきますかねぇ…。


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　まぁ、先々のことは今は置いておいて。とりあえずは、はるちんのシナリオですね。

　予告で若干ネタばれっぽいことも言われていますが…今回のハーレムに絡めて、佳奈多を相応に出してきているのが心憎いですねぇ。ただの箸休め回じゃなくて、次とのブリッジ役もちゃんと意識してるんですよね。この辺、美魚シナリオに突入する直前の肝試しの中で、美魚にも一定の役割を持たせていたのが思い出されます。

　今回大いに笑った後は、また次の「問題」の所在へと、意識を集中していきたいと思います。ゲームでは号泣した葉留佳シナリオ、どのように料理して下さいますか…応援しつつ楽しみにお待ちしております。 ■関連記事～
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