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　内容的には、「なるほど、こう整理してきましたか」という感じです。


　基本的に、オリジナルのリトルバスターズ以外の追加メンバーについては、ほぼ完全にそれぞれを切り離して、「一人参加ごとに一話」を費やしていく展開が濃厚のようですね。

　今週は小毬ちゃんでしたし、来週は来ヶ谷の姉御ということでほぼ確定。残るはクドに葉留佳に美魚と来ますから、ここまでで６話を消化するということになりそうです。

　ネタばれにならない程度にこの先の見通しを考察しますと…野球チームとして試合をする展開は間違いなく描かれるでしょうから、最低でも＋１話。また、追加メンバーはそれぞれ、個別のシナリオを一つずつ持っています。これらを、無理やり一話ずつで消化して行くとして、全部で＋５話の１２話。或いは、個別シナリオごとに２話ずつを消化すれば、全部で＋１０話の１７話。ブルーレイ＆DVDの発売スケジュールで、このシリーズは全２６話であることが既に判明していますから、鈴シナリオとリトルバスターズシナリオに割かれるのは、９～１４話の範囲、ということになろうかと思います。

　※参考：Amazonの第9巻のページ
　　（商品の説明に、収録話が第２５話～第２６話と明記されてます）

　この辺を十分と見るか、不足と見るか。現状ではなかなか判断の難しいところです。

　私は、「コンパクトな構成を試みつつ、上手く収めて来るのではないかな」というイメージで見ています。根拠としては、あまり上手には言及できないんですが…前回と今回を見ての印象から、というところが大きいかな。

　例えば、今回メインにいた神北小毬というキャラクターについて言えば、細かいモチーフはもっとたくさんあって、真っ向から勝負するとそれを語るだけでかなりの尺を必要とするはずなんです。でも、そこに今作は大胆な取捨選択を行っていて、しかも「キモの部分は外さない」という明快な意思を感じるんですよ。

　理樹との出会いの場所で彼女が語っていて、今話のサブタイトルにもなっている、小毬自身のポリシーについてであるとか。

　運動音痴で天然系だけど憎めない、そして触れる人をあの独特の雰囲気に巻き込んでしまう愛すべきキャラクターについてであるとか。

　鈴との関係性、とか。いや、個人的にはここに多くのリソースが割かれていたのが、とてもグッジョブだと思うのですよね！例えばあの、鈴がスカートを破いてしまったのを、小毬が繕ってやるというオリジナルの展開な！最初見た時は、何故に鈴に課せられた最初の課題が物置の掃除に変わったのだろうと訝しく思っていたのです。これは恐らく「アニメとして描写しやすい流れ」に変えたのが一点でしょうが、もう一つは「小毬と鈴との関係性の変化を、コンパクトな描写で入れていけるから」ということなんじゃないでしょうかね。クツの持ってってあげて自分がこけるとかにしても、短い描写で、でも確実に小毬と鈴との距離感が変わって行ってることを積み上げていこう、という明快な意思を感じます。

　返事もできない、お礼も言えない。そんな鈴が、ちょっとずつ変化しつつ、小毬との距離を縮めていく…そこを制作スタッフは「落とすべきでないモチーフ」として、残してるってことなんですよ！

　末恐ろしい、と言わざるを得ません。だって、これを踏まえた展開を、ちゃんと用意してるってことだもの。これがもちろん、鈴自身のシナリオに大きく関わる部分なのは間違いないんですが…こういうのを積み上げられた先のあのシーンで「小毬ちゃんは仲良しなんだ」て言われて御覧なさいよ！あたしゃ滂沱の涙で画面が見えなくなるね！（問題無いとは思うけど一応白字にしたので、読みたい方はドラッグ反転でお願いします）

　まあ、現状では、追加メンバーの個別シナリオをやるのかどうか、今一わからんというところでもありますので、過度の期待は禁物なのですが…少なくとも、「先々に描こうと考えている部分を踏まえて、モチーフの取捨選択を行っている」ということは信頼していいんじゃないかしら、と思うんですよね。


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　適度にギャグシーンが入ってるのは、個人的に好感してます。唐突に出てきてギャグだけ浮いてる風でなく、いい感じにテンポを作ってくれてる感じがありますし。やっぱし真人の存在は大きいよね。筋肉を見せびらかしてたのが鈴の開けたドアに潰されるとことか、何度見ても吹きます。大好きだ、真人。そのまま筋肉道を突っ走ってくれ。


　あと、出てきましたね。「世界の秘密」の話が。とりあえず、秘密があることが明言されたのと、「最終的にそこまでやるつもりがある」ということがわかって一安心です。

　その話を読んだ時の、理樹の脳裏に閃く数々の場面が…既に何かを意識下に持っていることを思わせますね。うん、これ以上は、今は書けない。書けないよね。

　しばらくは、そういうパーツが時折挿入されていくことを記憶に留めつつ、広がっていくリトルバスターズの輪を見守る、というスタンスでいいと思います。いやぁ、やっぱし絶妙だと思うわ、この辺のペース配分。この先もガッツと勇気、そして友情で見ていきたいと思います。 ■関連記事～
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テーマ:リトルバスターズ！ - ジャンル:アニメ・コミック