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Old Dancer's BLOG
ここはてりぃが、趣味の共通する方々との得がたいつながりのために、自分の趣味に関係する諸々のことを、壊れながら書きつづるブログです。
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オーズ 第28話「1000と仮面ライダーと誕生日」
 前回も書いたことと一部ダブりますが、ご容赦下さい。ま、サブタイも一部前回とダブってるしな!(開き直り)

 完全なパラレルワールド、もしくは、メタまっしぐらの展開の方が、ホンを書きやすかったんじゃないかな、と思います。だけど、「パラレルっぽいけどそうではない」というギリギリの線に設定を落とし(劇中では「仮面ライダー」や「ショッカー」という単語が明示されることや、「戦闘員」が実際に存在することに違和感があるのみ)、メタ部分としては「映画製作」という辺りが辛うじてその香りを残すに留めて、後は本編の流れの一部という路線を貫いていました。結果、お祭り的ではあるんだけど、本編であることを逸脱していない、何とも不思議な作風に落ち着いています。

 ただし、本編の未だ解けてない謎のカギになっている部分~アンクの真実、伊達の目的、後藤の行先、映司の未来~については、若干触れられる部分はあるものの、進展としては「一切ゼロ」という具合になっているので、そういう点では消化不良感が募ってしまいますね。端的な辺りでは、前回爆散した鳥ヤミーが、「アンクの真実に迫る展開の途中である」ってことを示すためのみに投入されたものらしく、それ以外の役割を全く担っていなかった、というのがそうでしょう。たまたまこのタイミング(アンク絡みのハナシが進んでいる途中)で1000回になってしまったこと、それを担当するサブライター回としては中心的な謎を解く進行が難しいことなどを考えると、やむないことではあるんだけどね。

 まあ、40周年映画の公開タイミングと相まっての、いわゆる「オトナの事情」が透けて見えるんだよな、ということが、やっぱり致し方なくわかってしまいます。でも、そこで意識をとめてしまうと、ヤな感じしか残らないじゃない?それは、視聴の結果としては、あまり芳しくないところだと思うのですよ。
 
 だから、私が「おお」と思った辺りから、もう少し掘り下げをしてみたいと思います。



 冒頭部、前回の引きで感じていた印象よりもずっと重いダメージを受けていたらしい伊達が、しかし体に鞭打って映画の撮影を敢行しようと立ちます。その理由がね、アンクから「そんなにギャラが欲しいのか」と言われて、伊達は明快にそれを否定してみせるんですよね。違う、と。子どもたちに夢を見せるためだ、と。

 これは、今回のエピソードで最もメタ的な部分を担っていて、要すればオーズの制作スタッフの代弁者として伊達が語っている、そういう風に捉えることが可能なんですよね。まあ、仕事なんだから、お金をもらってやっている仕事ではあるんだけど、それが一番の原動力なんじゃないんだ、と。子どもに夢を与えたくて、それでこの仕事をやってるんだと、そういう主張を忍ばせてあるんだと思うんです。

 だから何?って言われると辛いんだけど…私はこれ、エクスキューズじゃなくて、本音なんだろうなと思って素直に捉えています。だって、子どもにはこんなメタ部分伝わんないだろうし、仮に大人に向けたメッセージだとしても、それが伝わったからどうということもない。そもそもこのメッセージ、この後は特にフォローされることもなく終わってしまいますし…結局、本音だからそのまま言ってる、って風に考える以外になさそうなんですわ。

 平成ライダーシリーズも12作目になりますが、その間にはそりゃあもう色々とあったわけですよ(遠い目)。もちろん、昭和時代にも色々とあったわけで、ライダーの歴史が途絶えていた時代も実際にあれば、これ以上続けられるかどうかの瀬戸際だったこともあるわけです。

 それを踏まえると、「これ以上制作が続けられないかもしれない」という状況にあって、「それでも子どもに夢を与えたいから頑張って作り続けるんだ」という姿勢を貫いた人たちがいたことは、作品の表に裏に、ちゃんと息づいて残ってきてるんですよね。そのことを、この短いやり取りは示しているんです。

 あたしゃもう初代からリアルで知ってるような四十代のおっさんですから、当にメインの視聴者層ではなくなってるわけなんですが、こうやって今も「子どもたちのために」と制作に関わってるスタッフがたくさんいらっしゃることには、こういう機会ですもの、改めて素直に感謝してもいいかなって気持ちになりました。



 もう一歩の深読みが可能になってることも、面白いところですけどね。今回の映画撮影の仕事に限らず、伊達が本当に望んでいるのはギャラそのものじゃないんだろう、というね。



~~~



 さて。

 アンク絡みの件をはじめ、本筋を進めるわけにはいかない事情の中で、フォーカスがいくのは戦闘員側の気持ちだったり、失敗続きの中から成長を遂げる後藤や比奈の話だったりするわけですが。

 この辺は、ややてんこ盛り気味・詰め込み気味になっちゃって、少々消化不良というか、強引な感じがしてしまった感は否めません。オチとしてはよく言えば正道、悪く言っちゃえば予想そのまんまでしたしね。

 ただ、それが悪い、と断ずるのもアレなんでしょう。パラレルぎりぎりのメタ含みの展開、ってだけで、それこそ全国の小さなお友達が「ポカーン」になりかねないリスクを背負っちゃうわけですから、この辺はせめて分かりやすい作りにしておかないと、オトナが喜ぶだけで終わっちゃうもんね。

 その枠組みの中で、各キャストの皆さんは実に生き生きと動いていたと思います。個人的には今回はアレですわ、洗脳最中の改造人間風の演技が光った映司くんにシビレたね。ワクワクしちゃったもの。

 仮面ライダーという長期のシリーズゆえ、モチーフは様々に形を変えざるを得ず、常に新しさが求められ続ける過酷な部分でもあるわけですが…その中で変わらないもの~ライダーへの愛情や子どもたちへの思い~が、今も息づいているんだなぁ、と、それが実感できたのは幸運だったと思います。ライダーはまだまだ続いていくでしょう。その先に、ずっと、形を変えながらも「変わらない本質」が生きて行くといいな、なんて思いつつ、今回のレビューを終えたいと思います。
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テーマ:仮面ライダーオーズ - ジャンル:テレビ・ラジオ

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2011/04/13(水) 23:10:31 | セトラのアトリエ