けいおんのレビューをとりあえずは終え、明けて本日。例によって眠気と微妙に戦いながら(←職場の同僚に悟られない程度には普通にしているのが結構大事なのですよ)、何とか一日のお勤めを終えて帰ってきました。
で。
ここ数ヶ月の習慣となっている、「たまごまごごはん」さんとこのレビュー読みをしようと思ったのですが、最後の番外編のレビューはまだ上がっておらず、でも代わりにこんな記事が上がっていました。
【なんだろう?】「けいおん!!」番外編のPVに一瞬映っていたこれが分からない。
タイトル見た瞬間に、ああ、あれだ!ってわかりました。番外編のPVと言えば、最後の番外編でなく一つ前、第25話「企画会議!」で出てきた軽音部のPVのこと。で、「一瞬写っていたこれ」は、リンク先に画像が上がっていますが、草むらに大きな影が落ちていて、その影の中に花がいくつも咲いている、一瞬のカットです。
「なんだろう」って思いますよね、これ。そんでもってさらに、「分からない」よね。私も先週のレビュー書きながら、そう思ってました。思ってましたとも。思って、それでどうしたかって?そりゃあもう
で。
ここ数ヶ月の習慣となっている、「たまごまごごはん」さんとこのレビュー読みをしようと思ったのですが、最後の番外編のレビューはまだ上がっておらず、でも代わりにこんな記事が上がっていました。
【なんだろう?】「けいおん!!」番外編のPVに一瞬映っていたこれが分からない。
タイトル見た瞬間に、ああ、あれだ!ってわかりました。番外編のPVと言えば、最後の番外編でなく一つ前、第25話「企画会議!」で出てきた軽音部のPVのこと。で、「一瞬写っていたこれ」は、リンク先に画像が上がっていますが、草むらに大きな影が落ちていて、その影の中に花がいくつも咲いている、一瞬のカットです。
「なんだろう」って思いますよね、これ。そんでもってさらに、「分からない」よね。私も先週のレビュー書きながら、そう思ってました。思ってましたとも。思って、それでどうしたかって?そりゃあもう
逃げました。(爆)
ごめんよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!
ごめん!いやマヂでごめん!だけどさ!視聴直後の早朝レビューって、やっぱし時間ねぇんだよ!午前1時56分から放映始まってさ、第25話のレビュー書き上げたの午前7時14分だよ?!あと1時間半もしたら仕事開始だよ?!そりゃあ、未消化のネタがいくつかあったってしょうがないじゃないいいいいいいいいいいいいい!!
はぁ、はぁ、はぁ…。
…悔しかったんですよ。だって明らかにナンかありそうなんだもん。よぉし、最後のレビューも無事書き終えたことだし、ここは一つ
~~~
この、よくわからないカットについて、「何故これがここに挿入されているのか」を問う場合、二通りの視点があります。
一つは、「作中の登場人物が、何故このカットを撮影し、何故PVの中に入れたか」という視点です。具体的に言うならば、素材を撮影したあずにゃんたちが、何を思ってこのカットを撮影することにしたのか。そして、その素材を受け取ったさわちゃんが、何故このカットをここに挿入して仕上げたのか。そういったことを考察する視点です。
そして、もう一つは、「この第25話を作成した制作スタッフが、何故第25話のこの位置に、どういう含みを持たすべくこのカットを入れたのか」という視点なんですね。これら二つの視点は、完全に一致する場合もあり得ますが、多くの場合は微妙にずれていますし、或いは全く異なる解を導き出すことさえあります。何故なら、登場人物は画面の中において、必ずしも誰かに見せるための行動をしているわけではないですが、制作スタッフは必ず「この画面がどのように視聴者に見えるか、何を訴えかけるか」を考えながら画面作りをしているからです。
私個人は、前者の視点~便宜上「登場人物考察視点」と呼びます~もある程度保ちながらではありますが、多くの場合は後者、すなわち「制作スタッフの描こうとしたもの」を探る方向で、レビューを書くことが多いんです。今回も、そのスタンス~「表現意図考察視点」と呼びます~で行かせて頂こうかなと思います。
改めて、問題のカットを検証してみます。
妙な画面なんですよね、基本的に。普通、花が咲いているのは、日なたです。だけど、このカットでは完全に影の中に花が隠れています。「多くの花が」ではなく、画面に写っている花は全部が影の中。すっぽりと影に覆われているんですよ。これだけでも、ものすごい妙です。
ただの、日なたと日影があって、そこに花がまばらに咲いているだけのカットだったら、それほど違和感はなかったかも知れません。でも、完全に影の中に花が入っているものだから、すんごく違和感があるんですよ。だから、目にも止まるし気にもなるんですよね。これは一体何だろう、と。
たまごまごごはんさんの記事にたくさんついたコメントの中に、「この花はト音記号の形になっている」というご指摘がありました。なるほど、これは全く気付かなかったですが、言われてみればその通り!微妙に歪んではいますが、右斜め方向に傾いたト音記号の形に、確かになっています。となるとこの花は、「登場人物考察視点」においては、作品世界中の誰かがこのような形に蒔いたもの、という線が濃厚です。それが軽音部の誰かなのか、さわちゃんなのか、それ以外の作中の誰かなのか、或いは名もなく画面にも出たこともない誰かなのか…その部分については特段の言及も暗示も無いので、とりあえずは「正解不明」と扱っておきましょう。誰かがこのような形に蒔いたものを、あずにゃんたちが撮影した、と。ト音記号=音楽という含みは割と簡単に導き出されますから、軽音部の紹介の一端として、音楽に関わるカットの一つとして撮影した、なんて辺りが、とりあえずは収まりが良さそうです。
ただ、このように考察を進めてみても、「登場人物考察視点」だと、「何故全部が影の中なんだ」という点には、今ひとつ切り込んでいけません。これが、撮影者か誰かの影になっているのに気付かずに撮影してしまった、いわゆる失敗の結果なのか。それとも、これは校長の銅像の影で、撮影していた時間帯に、たまたま花を影で覆ってしまっていただけなのか。あれこれ考えることは可能ですが、決定打はないんですよね。
じゃあ、「表現意図考察視点」では。
ト音記号=音楽=軽音部というところは、「登場人物考察視点」と共通の解釈として取り得ます。その軽音部が、まるまる影に覆われた形で表現されている。え、それって何だか不吉じゃね?嫌な感じの暗示じゃね?まあそうですよね、私も最初そう思いました。だけど、似たようなものを、つい最近、どっかで見たんですよ…別に不吉でも何でもなく、でも軽音部が影にすっぽり入ってるような描写を…。
なかなかわかんなかったんですけど、でも確かにそういうものを見た覚えがあったんで、眠気と格闘しながら、思い出すまで考えてみます……。
…………。
……ああ!
思い出した!
最終回「卒業式!」のアバンだ!
卒業式の朝の描写ですよ!律と澪と紬の三人が先に落ち合って唯を待っている間、彼女らはずーっと「影の中」なんですよ!そして、遅れてきた唯がやってきても、主に会話が交わされるのは全部「影の中」です!別に、状況を説明するだけなら、あえて影の中にしなくても良さそうなものなのに、どういうわけだか「影の中」であることを徹底していた、あのカットですよ!
これ、基本的に同じものを描いていると見ていいんじゃないですか?
終始影の中にいて、卒業式にも遅れそうになっているのに、笑顔でいる軽音部の四人。
全部影の中に入っているのに、白く咲いている可愛い花たち。
どちらも、「影の中」という何かアゲンストな環境の中に置かれていて、それでも「笑顔」「花」という、良きものが溢れてるって描写になっています。これによって、制作スタッフは何かを暗示したかったんじゃないでしょうか?
卒業。それは「別れ」を含むものです。基本的にはめでたい事なんだけど、悲しみとも無縁ではいられないイベントなんです。そりゃ、泣いてもいいよ、悲しんでもいいよ。
だけど。
卒業のこの日、四人は遂に最後まで泣かないんです。目の前で後輩のあずにゃんは、我慢の末に最後は泣いちゃったけど、それでも卒業していく四人は泣かなかった。
悲しくても、笑顔。
影の中でも、花。
ああ…これって、最後の番外編「訪問」で、暮れゆく夕日=高校生活が終わる自分たちを見ているのに笑顔な四人とも、ぴったり重なるんだなぁ…。
そう思うと、番外編二つを含む「最終三話」には、ちゃんと一つの芯が通っているんじゃないだろうか…そんな解釈も取れそうな気がするんです。
今一度、制作スタッフの皆さまへの感謝はもちろんのこと、トラックバックなどでお世話になった方々への感謝も改めて込めつつ、「レビューの番外編」としてこの記事をしたためます。関わった全ての人に「ありがとう」!
↑楽しんで頂けましたらWEB拍手をお願いします。
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