いやー、ラストシーンでハブられそうになってた律には大笑いしましたなー。つかですね、本編で既にハブられてるも同然なんですけどね、彼女。だってほら、「ふでペンボールペン」て、澪が作詞、紬が作曲じゃないですか。ほんでもって唯とあずにゃんが編曲て言うたら…ほら、残念ながら律っちゃんの入るとこ、ナシ!既に「ゆいむぎみおあず」になっとるやないの!えーそんな可哀想なー、要らんコやったんか律っちゃんー…あ!あーあーそうや!いてるがな、律っちゃん!「ふでペンボールペン~ゆいあずVer」を捧げた、あのおばーちゃんが!お隣の一文字さんのおばーちゃんの、あのデコが律っちゃんの象徴で!「ンなわけあるかい!」
それにしても、期末試験ですよ、ええ。ウチんとこの息子もですなー今週末が期末試験やー言うて、ナイ頭をウンウンしぼりながら頑張っとりますわ。まあ、ね?普段からきっちりやっとったら、こないな間際になって、時間と格闘しながら頑張る必要もないやろーと思うんですがね、なかなかそうもいかんと、目の前に楽しいことあったらそっちに行ってまうのも人情というところでしょうかね。まーこの親にしてこの子ありと言いますかね、私なんかもほら、毎週のように「試験前の一夜漬け」さながらのレビュー書いてますやろ?それも、見終わったらさっさと書けばええのんに、ついつい繰り返して3回も見てもうて、あまつさえひとっ風呂浴びた挙げ句が、ほら!もう白々と夜が明けて来てるっちゅー寸法ですがな。そないな状況なんで、もうゴールしてもええでっしゃろ?「エー加減にしなさい!」
それにしても、期末試験ですよ、ええ。ウチんとこの息子もですなー今週末が期末試験やー言うて、ナイ頭をウンウンしぼりながら頑張っとりますわ。まあ、ね?普段からきっちりやっとったら、こないな間際になって、時間と格闘しながら頑張る必要もないやろーと思うんですがね、なかなかそうもいかんと、目の前に楽しいことあったらそっちに行ってまうのも人情というところでしょうかね。まーこの親にしてこの子ありと言いますかね、私なんかもほら、毎週のように「試験前の一夜漬け」さながらのレビュー書いてますやろ?それも、見終わったらさっさと書けばええのんに、ついつい繰り返して3回も見てもうて、あまつさえひとっ風呂浴びた挙げ句が、ほら!もう白々と夜が明けて来てるっちゅー寸法ですがな。そないな状況なんで、もうゴールしてもええでっしゃろ?「エー加減にしなさい!」
と、いうわけで。
「期末試験」、です。
今回のドコが期末試験やねん!とか、思ってる人もいてはるんですかね、ひょっとしたら。まー、試験勉強にかけてる時間よりも、演芸大会の関連の方が印象強いですしねぇ。
でも、色々と考えてみて、私は今回の話、やっぱり「期末試験」なんだと思いました。
「期末試験」てね、どういう意味を持つものでしたかね?そうです、一定期間の課題をきちんとクリアしているかどうかの、チェックポイントなんですよね。
今回、試験を受けているのは、唯。彼女、ちゃんと課題をクリアしている、試験に通っている、と、私は思います。まーあれです、どこまでも彼女らしく、端から見てると実に危うげで、結果オーライに近いような要素も多分にあるんですけれど…でも、肝心なところは外していないんですね。
唯が臨んだ課題、それは…。
【よく学び、よく……】
お茶とお菓子が足りないのよ、
何で最近お茶会しないのよ~(涙)
今回、セリフのあるシーンがここだけだったさわちゃん。ここだけ取り出すとギャグでしかない、えー、アンタ先生でしょ、というだけのズッコケシーンなんですが…ちゃんと意味付けと言いますか、役割を持たされているシーンのような気がするんですよ。
さわちゃんはこのあと、演芸大会で唯・梓の応援に駆けつけた一行の中にも姿が見えるんですが…担任として?顧問として?いやー、どっちも「Too Much」だと思うんですよね。普通の先生は、いやいや、かなり親密度の高い先生でも、ここまでする人ってなかなかいません。ああ見えても、先生というのは実に忙しい日常を送っている人が多く、「担任」を持つとそれだけでやることが格段に増えるんですよね。しかも部活の顧問を、特に「吹奏楽部」なんて手間暇のかかるところを持たされてたら、プライベートは苛烈を極めると言っていいでしょう。とてもじゃないけど、生徒が任意で出ている、課外活動とさえほとんど関係のない催しに足を運ぶなんて余裕は、ないはずです。
なのに、さわちゃんは、あそこに応援に行っています。
もちろんこれを、上記のような現実の先生の忙しさを斟酌していない、考えの足りない演出、と受け取ることも出来るでしょう。でも反対に、「さわちゃんは死にそうな忙しさの中でも、そこまでする先生だ」という描写だと解釈しても、一向に不都合はありません。
例によって確証はないんですが…私は、後者だと思います。そこまでの描写をあえてやる、と思うんですよね、京アニは。私がそう思う理由は、先の「お茶会が無いことに嘆くシーン」に挟まれた、トンちゃんのカット。誰もいない音楽室のカットの後、エサをパクっと食べるトンちゃんが映るんです。その後ろで理不尽な嘆きを生徒にぶつけているさわちゃんのセリフとは、一見何にも絡まないカットです。時間にして、ほんの数秒。何でしょうね、これ。ねぇ?
試験前の時期。お茶会がない、練習もない、がらんとした音楽室。でも、そんな時でも、トンちゃんは自分に必要なものをちゃんと摂取している。トンちゃんは唯や梓たちの「後輩部員」ですから、軽音部のみんなを象徴し得る存在なんですよね。つまりは、「部活のないこんな時期でも、軽音部のみんなは自分に必要なものをちゃんと摂取できているよ」って暗示に思えるんです。
原作にこの「お茶会がないことをゴネるさわちゃん」があるのだとしたら、それはただのギャグエピソードだったはずです。なのに、その中に、こんな暗示を仕込んでくる。京アニらしい底の知れない描写力の一端が、ここに垣間見えると思うんです。だったら、「演芸大会に応援に行くさわちゃん」も、意味なく挿入したりせんだろうなと。
そんな風に見ていくと、「あり得んwww」と笑うセリフであるはずの以下の部分も、何だか意味ありげに見えてくるから面白いです。
そんな規則と私、どっちが大事なの?!
そりゃー、律が言う通り、普通なら規則の方だろうと思いますよ、ええ。先生の個人的な願望(つーか、欲望、か?)よりも、社会のルールの方が大事に決まってます。だけど…これ、今話においては実は「両方大事」ってのが正解だったりしないでしょうかね?それは、「二択」「二律背反」に見えるこの問いが、唯のこんなセリフと妙にダブるからなんです。
両方頑張るよ!
両方。試験勉強も、演芸大会も、です。一見「二択」「二律背反」に見えるこの二つ、両立なんてし得ないように思えるこれらが、「両方頑張るのが正解」なんだとしたら…つまり、「演芸大会」も、唯にとってはこなすべき課題、「期末試験」だということになるんです。
~~~
おばあちゃんから持ちかけられた「演芸大会」の話が、「期末試験」としての意味を帯びているのだとすると、今回のアバンも見事に「エピソードの総括」としての位置に収まります。
とにかく一生懸命頑張ろうと思ってね!
ここで唯は、ジョギングそのものに対する意味付けとかは一切語っていません。ジョギング自体が目的なのではなくて、「自分が頑張り続けること」が目的なんですね。その題材として、とりあえずジョギングを選んだというところなのでしょう。残念ながらジョギングは三日坊主どころか、一日で諦めてしまうわけですが…唯が「頑張ること」そのものをやめたのかと言うと、やめてないんですよね。頑張る対象が変わっているだけ。いやいや変わったらダメだろう、という意見は至極真っ当だと思いますがとりあえず脇に置いておいて、彼女として死守したかった「とにかく頑張ろう」という目標は、実は見失っていないんですな。
その目標を語る唯を、褒めて見守るのがおばあちゃん。おばあちゃんは今回、そうして頑張っている唯の成長を、見守る役割を持っています。この構図がアバンでちゃんと示されていて、それに沿って物語は進行していくんですね。唯が「頑張る」という目標・課題を達成する、その結果を見届けるのがおばあちゃん、ということになります。
途中、Aパートの終盤で、おばあちゃんは唯に演芸大会の話を持ちかけます。試験勉強で忙しい高校生にナニすんじゃ!みたいな視点で最初は見てしまったのですが、唯にとってはこちらも達成すべき大事な課題、とわかってからは、当然のこととして受け止めることができました。
さて、この「課題」ですが。「演芸大会に優勝すること」が課題なのではないんですよね。
唯は、「優勝したら商品をおばあちゃんにあげよう」と思っていて、それは達成出来ずに終わるわけですが、これは「課題クリアに失敗」したわけではないのです。流れをもう一度見直すとよくわかるんですが、唯が優勝商品の中身を知るのは、出場を決心した後なんですね。出場を決めた動機は、別にあるんです。
お隣のおばあちゃん、喜ばせたいんだよー。
おばあちゃんに喜んでもらうというのが第一にあって。唯の晴れ姿を見せることだけでも、十分喜んでもらえるんですな。
だから、課題クリアの瞬間。これもちゃんと映像で、描写されています。
生き生きと演奏する唯を見て、ふわあっと笑顔になる、おばあちゃんの顔のアップが…。
いい仕事しますよねぇ。毎度のことながら。そしてまた、大会後におばあちゃんから「唯ちゃん立派になっちゃって…」と言われて、珍しく照れたような風も含ませながら、喜びの表情に変わる唯も、ねぇ。あの「へへへ…」って言って脇を見やる顔が、ねぇ。「おばあちゃん、喜んでくれた…」って顔ですよね、いい仕事するよなぁ…。
出来れば、と狙っていた優勝の方は達成出来なかったけど、第一の目標だった「おばあちゃんを喜ばせる」ことはばっちり達成できて。たまたまヤマが当たったような危うい道のりだったけど、軒並み高得点でテストは通過出来て。どちらの「期末試験」も、全て順風満帆とは言えなかったけれど、無事にクリアできました。「とにかく一生懸命頑張る」という、唯自身の目標を通じて。
都合がいいところ、まさかと思うところ。現実と比較しちゃうと、どうしてもそういう部分は気になりますが…でも、大事ですよね、何か目標に向かって進むのって。頑張るという目標に向かって進み続けた唯への、ささやかなご褒美だと思います。僕らは今も、何か目標に向かって、進み続けていられるでしょうかね?
もちろん、一人では限界もあるのですけどね。
【ともに頑張る者】
あずにゃん。えーですなー、今回。いや、いつもえーですけど、今回のはまた格別と言いますか。
一緒に演芸大会に出ることを申し出た後、唯に抱きつかれたあずにゃんの仕草が、もうたまんな過ぎます。手を振りほどいて面と向かった後、ちょっと顔を引くんですよね、彼女。唯の両肩に手を置いて、でも近すぎるなって言うんで、すっと顔を。このね、「親密さ」と「体裁」の織りなす絶妙な距離感が、もう辛抱たまりません。カップリングとかに興味の全く無い私でさえこうなんですもの、「ゆい×あず」などと日々萌えに萌えて留まることをしらない腐った方面の方々のエキサイトぶりを思うと、実に胸が熱くなりますな(笑)。
一方、本番前の待機時間に、眠りこけてしまって肩に顔をもたれかけてくる唯のことを、あずにゃんは全然嫌がっていませんし、そのままそっとしておくんですね。本番前なのに、「こんな時に…」って思ってるのに、それでも起こそうとしない。
あずにゃんは、知っているんだと思うのですよ。唯が、今日ここまで、どのくらい頑張ってきたかを。映像上に直接の描写はないですし、あずにゃんだってそれを知り得たとも思えませんが…夜に寝る時間を削って、「両方」に頑張っていたと思うんですよね、唯は。試験本番中に居眠りしていたのも、「ダメな唯」を示すためよりは、むしろ当日までの唯の頑張りを示す方なんじゃないでしょうか。そのことを、もちろんあずにゃんは直接見ていないんだけど、でもわかっていると思うんです。だって、唯先輩だから。
普段の言動では、唯に対してはっきりとダメ出しをすることが多い梓です。それは本人に対してもそうだし、本人のいないところで唯について触れるときもそうで、一貫していると思います。でも、じゃあそれは「唯はダメな人だ」という評価で一色なのかと言うと、全然そんなことはないんですね。唯は唯で認めている部分があるし、好きな先輩でもある。むしろ、好きな先輩だからこそ、目に付くダメな所にいつもダメ出ししてる、てぇ側面もありますよね。本当に嫌なら、ダメ出しさえしませんもん。いいところがあると思っているから、そんな先輩が好きだから、ダメなところを表に出して欲しくなくて…みたいなとこ、ないでしょうかね?
唯にダメ出しできないで、ただ翻弄されるあずにゃん、という今回のシーンがなかなか面白いです。
図書館を出て、二人で演芸大会の練習をしているところ。演歌だ民謡だと言っているこのシーンの唯は、やっぱりいつも通りダメっぽい部分が多い気がするんですが、あずにゃんはそこに一切ダメ出しできずにいるんですね。挙げ句、「自分を見失いそうです…」とか。
あずにゃんは、唯のダメな所に、ただ機械的にダメ出しをしているわけじゃないんです。この場では、ダメ出しをする必要がないから、ダメ出ししていないんですね。そうだなぁ、演芸大会自体が「唯がおばあちゃんを喜ばすため」という目的で参加を決めてるものですから、梓としては「唯の思い描く通りにやらせてあげたい」というところなんじゃないでしょうかね。だから、ダメっぽいことをやっていても、そこには大きく突っ込まない。直前の図書館での勉強シーンと対照的ですよね。あちらは、ガンガン突っ込んでいるのに。
こうして見ると、梓が手伝いを申し出たそのコアが、はっきりと見えてきます。梓は、演芸大会での唯の演奏の中身が心配だったわけじゃないんですよね。二つの課題を同時にこなそうとしている唯が、世間的にはそっちの方が大事と見られてしまう勉強の方をつい疎かにしてしまいそうで、そこを助けたかったんです。
体育の授業中に唯の演芸大会のことを聞き、「(試験とのこととか)何も考えてないんじゃないか」と言う梓。でもその目の前で、同級生がハードルをガシャンと倒します。ばっさり切り捨てるような言葉とは裏腹の、「大丈夫かなぁ」という不安を暗示するような、そういうカット。そこからF/O、F/Iで、自転車に乗ってのお使いから帰る梓が映りますが、バサバサと風に鳴るビニール袋は、まるで揺れる梓の心境を代弁しているかのようですよね。
唯の、試験勉強への突っ込み。そして、演芸大会でもツッコミ役。そういう役を買って出たあずにゃんですが、得たものはあったでしょうか?それは、必ずしも今話で明らかにされていないとは思うんですが…私としては、練習中におばあちゃんの差し入れをもらった後のやりとりを挙げておきたいと思います。
お隣のおばあちゃん、優しそうな方ですね。
でも、頑張らないとですね。
元々は、唯へのツッコミ役~不安なところのバックアップ~をしようとしていた梓ですが、ここでわずかながら、自分自身の「演芸大会」に対する目標を得ている気がします。誰かのために、演奏をする。唯先輩のために、そして、唯を通じて知り合ったおばあちゃんのために。そのことは、きっと梓のこれからを、もっと輝かせてくれるに違いないのです。
「先輩後輩」というユニット名の案に、「それ、ことさら強調されるのも…」と言う梓が、「単なる先輩・後輩という関係に還元しないで欲しいです」と暗に言っている気がして、これまた萌えどころなんですが…そういう楽しげなところはさておいて。最後に一つ、ちょっと重い話を付け加えておかねばなりません。
それは、今回のサブタイトルが、何故「期末試験」なのか、ということです。
中間試験でもいいじゃないですか。それが中途半端だと言うなら、単に「試験!」でも不都合なかったはずです。でも、「期末」って特定してるんですよね。休みに入るから?でも、次回は「先生!」で、まだ夏休み前ですよね?
「期末」という言葉に…「終わり」という匂いを嗅ぎとってしまいます。どうしても。今回もまた、「終わりに向かっていく話の一つ」としての色彩が、与えられてはいないでしょうか。
唯が幼稚園だった頃、その時から既に今と風貌の変わらなかったおばあちゃんは、十三~四年経った今、おいくつなんでしょうか。当時が50代中盤としても今や70歳前後でしょうか。あとどのくらい、唯の成長を見守って下さるのか、まさか今回が本当に最後ではないでしょうけど、事実上「大きな区切りとしての唯の成長を見守った」形にはなっていますし…。
そして、試験を通じて課題をクリアしていく唯は…卒業というより大きな区切りに向かって、着実に進んでいるんですよね。物語の、終わりへと向けて…。
↑楽しんで頂けましたらWEB拍手をお願いします。
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