………………。
………………はぁ。
……………息が白い…………。
…………………うー。
………ぶるっ!さむっ!!
………て。リアル世界は今まさに夏に入ろうとしてるんですががががが!!
………………はぁ。
……………息が白い…………。
…………………うー。
………ぶるっ!さむっ!!
………て。リアル世界は今まさに夏に入ろうとしてるんですががががが!!
暑いがな。
暑っ!死ぬっ!つか死んでるっ!バテバテだ、バテまくりだっ!ほんの3週ぐらい前、北海道で「#10 また合宿!」を放映してた時なんて、「6月中旬だと言うのに!北海道だからと言ってもさすがにこの時期にしては寒すぎだろうjk」とか言ってたのに!!たった3週間でこのザマとか、どうしてくれるんだ!!
あっち~作品世界が夏なら、こっちは寒々しく。
あっちが冬なら、こっちはうだってて。
どうしていつもこうもミスマッチ?
このミスマッチをさくっと埋めてくれるような特効薬プリーズ!!ぷりいぃずうううううううぅぅ!!
~~~
唯って、不思議な子ですよねぇ。独特の間合いと言いますか、雰囲気と言いますか。リアルに身近にいたら、それはそれでイライラするのかも知れんけど…派手でもなければ声が大きいわけでもないのに、「その場を支配している流れ・フィールドを、たった一人で変えてしまえる何か」があるんですよねぇ。良くも悪くも「フツーじゃない」ってことなのか、ねぇ?
一家に一人、憂ちゃんを。よく出来た妹、的な意味で。
そしてまた、一家に一人、唯ちゃんを。場を楽しくしてくれる緩い友人、的な意味で。微妙にミスマッチを起こしているイヤな流れを、一気に改善してしまう特効薬的な意味で。
ここで面白いのは、唯本人そのものが、一般的な世の流れとはミスマッチを起こしているようにも見えることですね。いくら寒いからって、建物の中に入ってまでずっとマフラーしっ放しで、あまつさえ手袋はめてギター弾こうとしたり。いくら甘いものが好きだからって、新しい鍋のアイディアに「マシュマロ豆乳鍋」とか「チョコカレー鍋」とか、ちょっとないな、と思うものを提案してみたり。あれ?つーことは、唯がミスマッチを解消してるのって、「毒を以て毒を制す」なの?(汗)
もし、そうなのだとしても、「得難い存在」には違いないと思います。だって、冬の日なのに、ほら、こんなにも「あったかい」。ね?
~~~
梓「当り前ですぅ。」
当り前のこと。そですね、「常識」って、大事です。私らは皆、それまでに培ってきた自分の中の「常識」に照らし合わせながら、日常の色々を判断していますから。その方が素早い判断もできますもの。何より世の中には「色々と考えなければならないこと」が多すぎるのです。
だけど、「自分の経験で培われてきた自分の中での常識」って、自ずと限界があるんですよね、意外と。だから、自分の中で行き詰ってしまうと、それ以上は先に進めなくなってしまう。「常識」だけでは、止まってしまう瞬間が時折あるわけです。
ずっとやりたいと思い描き、その機会を探していた、紬一人のアルバイト。念願かなって遂に始めたハンバーガー店での一日目は、順調に滑り出したかに見えましたが…ちょっとしたミスが、自分では予期していなかったトラブルが、彼女を大きく委縮させてしまいます。大丈夫、と言われてもまるで耳に入ってなくて。「ちゃんとできると思ったのに…」
友達から頼まれて、最初はやむなく引き受けた、梓一人での猫の世話。おっかなびっくり始めたことでしたが、仲良く出来ると情も生まれます。「あずにゃん二号」とか、それどんな狩人だと思っちゃうような名前まで付けたりして、あずにゃん可愛いよね。でも、突然の猫の体調不良に、どうすればいいのか全くわからなくなってしまって…。「どうしよう、どうしよう…」
落ち着いて創作に打ち込めるようにと、ちょっとだけ日々を離れてみた、澪日帰りの一人旅。いいよねぇ、電車に乗っての、ふらりプチ旅行。普段と違う雰囲気は、いいインスピレーションを生んでくれるはず。実際、着いた時には、いい詩が書けそうだ、と思った澪でしたが…予想よりもずっと寒い冬の海を前に、筆は全然進みません。ちょっと後悔、気になり出す皆のこと。「帰ろかな…」
人に言えない思いを秘めて、あれこれと想像を巡らしてきた、律一人の眠れぬ日々。女の子二人連れを見てもカップルの事を考えてしまうような、部活の最中でも周りが見えなくなってしまうような、かなり重たい症状です。その原因は、差出人不明の一枚の紙に書かれた、女の子を愛でる一篇の詩。「あれってやっぱり…ラブレ…」
一人だと、どうしても行き詰ってしまうことが、あるんですね。
でも、人と話して、「一人」から抜け出ると、全然違う発想が生まれます。あえて、自分一人で解決しなくても、全然良かったりするんです。
紬の失敗が、無くなったわけじゃない。でも、ちょっとしたことで気持ちを切り替えてもらっただけで、あっさり立ち直って次の笑顔で働ける。
梓が預かった猫の、状況が変わったわけじゃない。でも、そういうものだ、子猫は毛玉を吐いたりするものだとわかっただけで、何の心配も要らなくなる。
澪が書きたかった新しい詩は、結局書けたわけじゃない。でも、みんなと話して日常に戻っただけで、まあいいやと思える、次も頑張ろうという気になれる。
律の思い悩んだロマンスは、実際手に入ったわけじゃない。でも、勘違いだったとわかっただけで、気持ちがすっと楽になる、いつもの自分に戻ることができる。
こんなブレークスルーが。自分の中の「常識」だけだと行き詰っていた現実が、ちょっと非常識な一通のメールをきっかけに、こんなにも気楽なものになるなんて。
人との関わりって、あったかい…。
~~~
「冬の日」という今回のエピソード。その名の通り、寒々しい場面が数多く描かれましたが、表面的な部分と裏腹な、「人と人との関わりの温かさ」を描こうという意図があったように思いました。
今回その要になっていたのは、常識をぶっとばせ!ただしゆるゆると!という特異な属性を持つ唯が受け持っていましたが…その唯にしたところで、みんなから支えられて今の位置にいるんですよね。
これってちょうど、前回放映された「最終回」と、表裏をなすような構造にも思えます。みんなに心配をかけながらもみんなが待っていた唯、亀のようにノロノロとだけどみんなに支えられて「大切な場所」を手に入れた唯。そんな唯が、何故みんなに求められるのか、唯がみんなにしてあげてることは何なのかという、逆方向の部分を描いていて。
唯自身も、唯に助けられてるみんなも、人との関わりを得てこそ、前に進むことができているんですね。だから、今回は「人の体温を感じる」モチーフが何度も出てきます。人のほっぺに手を当てたり、人の手を包んで温もりを感じたり。
そっか。人と関わるって、こんなにもあったかいんだ。
だって、「バンド」って他の人と一緒に、みんなでやるものだもんね。音も心も、ぴったり合わせて。
またいつか、夢の武道館で、きっと。
彼女らの未来はまだまだ続いていくのですが…私にとってはこれにて、駆け抜けてきたこの3ヶ月は終章(Coda)を迎えたわけですね。結局、欠かさずに深夜レビューしちゃいましたけど…しょうがないよね、楽しかったんだもん。ホントにそういうことなのかどうかわからないけど、第10話では勿体なくも出演させていただきましたしね、しかも澪ちゃんの胸の上という有難いフィールドで(爆)。アレこそがオレの武道館!やった!願いが叶った!(ぇー
あとは、今月末から順次発売されるディスクをゲットしつつ、楽しかった日々を振り返っていきたいと思います。制作スタッフの皆さまに感謝を捧げつつ。どうもありがとうございました。次なる作品も、どうぞ頑張って下さいね。楽しみにしております。m(_ _)m
↑楽しんで頂けましたらWEB拍手をお願いします。
■関連記事~Kanon 第2話「雪の中の入祭唱~introit~」 (2006/10/13)
ショックの多寡の理由を考えてみた (2005/10/03)
「黒井戸殺し」をようやく見た。 (2018/05/03)
ヴァイオレット・エヴァーガーデンの舞台挨拶上映確保 (2020/10/28)
金曜ロードショーでヴァイオレット・エヴァーガーデン (2021/09/24)
仮面ライダー響鬼 三十一之巻「超える父」 (2005/09/12)
消失の進捗・その7 (2010/02/20)
| ホーム |
この記事のトラックバックURL
※トラックバックについてのポリシーはこちらです。初めての方はご一読下さい。
https://terry.blog.fc2.com/tb.php/2872-0ce88f23
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
予告でなんだか全員思わせぶりでチョコだのなんだの言ってたからバレンタインデー関係の話かと思ってたら全然違った…。
Aパートはずっと...
2009/07/11(土) 12:36:25 | 蒼碧白闇