唯「…えへ!
もーいっかーーい!!」
「もーいっかーーい!!」じゃねーよバカぁ!!
素で泣いちまっただろぉぉがあああああああああああああ!!!!
もーいっかーーい!!」
「もーいっかーーい!!」じゃねーよバカぁ!!
素で泣いちまっただろぉぉがあああああああああああああ!!!!
なんつーことすんだ!ホントに、なんつーことすんだ!ああああもおおお、色んな思いが渦巻いてどーにもこーにもぉ!!
来週にまだもう一話ある、とか。今週は京アニピーク級のレビューをあと2つ書かなきゃいけないんだ、とか。明日もフツーに仕事だからナァ、とか。そんなことどもはもう、どーーーーーーーーーーーでもいい!!そんな風にほだされてしまう、ほだされずにはおられない!!
ああ、これは私が第一話で、結局即日レビューを我慢できなくなった、あのけいおん!なのですね…。嬉しい。とても嬉しいです。その思いのままに、私も駆け抜けていきましょうか…。
~~~
まだ…熱下がらないんだ…
見ましたよね?Aパート冒頭、上記のセリフに合わせて画面に出てくる、寝こけているウサギのオブジェ。ウサギはこれまでの話でも何度か出てきましたが、寝ているのは無かったですよね?ここまで、大事に取ってあったんでしょう。これは誰でも知っているイソップの寓話、ウサギとカメの競争のお話の、あのウサギです。足のおそいカメに先んじていることに慢心したウサギが、一休み、と思って寝ている間に、カメに追い抜かされてしまう、という。
この寝ているウサギは言わずもがな、風邪で寝込んでいる今の唯、なわけですが…冷静に考えると、元々唯ってカメの方、だったんですよね。鈍重に見えるけど、最後はレースに勝つという、カメの方。ん?ウサギであって、同時にカメ?
今話の唯が持つ、二つの側面、なんでしょうね。先に走って行ってしまったけど、結局寝ているもの、と考えると、このウサギは今の「唯の気持ち」なんでしょう。全然熱が下がってないのに練習に出てきてしまう唯、練習しなくちゃという気持ちだけが突っ走ってしまうけど、体の方はついていかずに部室で横になる唯。
でも、それでは、レースに勝つことはできません。
先に走って行っても、結局ゴール近くで寝てしまうような状態では、ダメなんですよ。遅刻しそうなくらいにゆっくりでもいいから、ギリギリになっても構わないから、確実に歩んで行かないと。
唯。本番まで軽音部に来るな。
急がば回れ。唯は、唯にできることをやる。カメなら、カメにできることを。遅れそうになっても、その時にできることを。そういうことなんだと思います。
~~~
澪「完璧に合い過ぎる!
今までこんな感触無かったのに!」
律「唯のリズムキープが正確すぎるんだ!
何があった?」
紬「月が赤い…」
いやーーーwww大笑いしました。胸の大きさで違いを見分けていたさわ子先生にも笑いましたが、その後の憂の「お姉ちゃんに何度か触らせてもらって…」というセリフをそこに直結するとキケンすぎるなハァハァとかついつい考えてしまう私は汚れもの。orz
…いやいや、閑話休題。
ここって、とても素敵なシーンだと思ったんですよ。ギャグではあるんだけど、笑いながらも心の中がついうるっと来てしまうような。だって、唯の持つ個性との違いを、2年生メンバーは全員、一回で気付いているんですよね。一発で「違う」って。何日も一緒に練習していない唯の音なのに、何か違うって。さわ子に指摘されてもにわかには信じられないほどの完璧な変装に、未経験者であることすらわからないくらいきっちり弾いているのに(それをやっちゃう憂もすごいですが)、それでも、その音の違いだけは、彼女らを誤魔化すことは出来なかった、わかってしまった、というね。
これって、彼女らが唯に何を求めているのか、よくわかると思うんですよ。必ずしも完璧な演奏、正確な音が欲しいわけじゃないんですよね。それは、ちょっと緩いところも、ドジっ子なところも、ダメっぽいところも、全部全部ひっくるめての「唯」なんですよ。その唯を、無くてはならないものとして、彼女らは求めているわけです。
2年生と違い、その音の違いを許容してしまう梓は梓で、最後の最後まで「唯がいなかったら出演する意味がない」とまで言い切っていますよね。過ごしてきた時間は2年生とは違うし、見方や考え方はちょっと違うかもしれないけど、根っこのところは一緒なんです。それらは全部、終盤のライブで唯が駆け付けた時の、律のセリフへと収斂していきます。
みんな唯が大好きだよ。
~~~
「たくあん…」
「…和尚?」
実際に二人が会ったことはなくて創作なのだそうですが…一般イメージ的には、沢庵和尚と言えば、宮本武蔵。巌流島の決闘、佐々木小次郎との一騎打ち、ぐらいは誰でも知っていますよね?
…遅れていくんですよ。武蔵は、決闘の場に。
そして、勝つ。
…………ぜってぇ考えすぎだろ、オレ。
うんそれはさすがに考えすぎだ!!これが、このアドリブみたいなセリフが、その後の展開の仕込みだなんてことは、フツーに考えてあり得ない!!でも!!先の「寝こけているウサギ」のオブジェと言い!!いくらドラマ性を確保するためとは言え、最後の最後まで「遅刻ギリギリな唯」というシーンを用意した作りのことを思うとね!!「もしかしたら…」って思いを捨てきれないのよ!!
肝心なところでまで、ドジっ子な部分を発揮してしまう唯。ちょっとね、普通はないですよね、病み上がりとは言え本番の当日に楽器を忘れちゃう、なんて。結局はカメなのか、この子?でも、カメなんだけど、入学当時とは明らかに違う、そういう進歩もちゃんとしているんですね。第一話のアバンの流れをトレースした、家から学校に走って行く唯のシーンで、それがちゃんと示されています。
居間を抜けようとした時につるつると滑って、第一話ではペタンと尻もちをついてしまった唯が、今話では辛うじて踏ん張るんですよね。ぐっ、と。そして、駆け出すんですよ。先を走って行く、自分の気持ちに追いつくために。
一方で、唯抜きでさわ子先生の助けを得ながら、講堂では演奏が始まっています。だけど、みんな表情がいつもと違いますね。本番だから緊張しているとかではなく、唯のことを心配して待っているからというだけでもなく。微妙に走りださない、駆け出せない音楽とともに、「あるべき唯」を待って場を守るんですね。唯、早く来いよ。早く来て、一緒に演ろうよ。ちらっと舞台袖を見ながら一生懸命に歌い続ける澪とか、もういい仕事すぎますよ…。
演奏のスタートには、唯は間に合いませんでした。でも、これは、「レースには勝っている」んじゃないでしょうかね?誰かに決められたゴールなど無い、部活という名のレースには。
~~~
第1話のレビューで、私はこう書いています。
でも、亀は完走するんですよね。ゆるゆるとノタノタと、だけど確実に歩いていって、ゆっくりだけど休まずに進んでいって、最後には、ゴールに。
あの、眩しく映える4人の姿、OPの彼女らのところまで。
そして今回、やっと会場に駆け付けた唯は、MCでこう言うんです。
今いるこの講堂が、私たちの武道館です!
繋がった!あの、何にも出来ない風だった唯が辿り着いた地点が、みんながゆるゆると目指した舞台が、放映開始の初っ端からOPで示されていた「ゴール」が、今ここに!そう思うのも束の間!始まる演奏、先ほどとは違う生き生きとした表情で駆け抜けるメンバーたち!OP映像の雰囲気そのままに、楽しげにギターをかきならす唯!ボーカルとコーラスが本来の形になったばかりでなく、梓が加わってより豊かになった真の「ふわふわ時間」!そして今回は、PVライクなイメージシーンではなく、演奏する様と現実の学校を追う形で!
ああああ、もう感無量です…。
そして。
終わった…。と、思っていたら!!
予期せず鳴り出すキーボード?!
「唯ちゃん、もう一回演ろ?」
「よっし、演るかぁ!」
「うん、そうだな」
「ですね。唯先輩?」
まさかのリプレイぃぃ?!
どぐはああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!
人を泣かさずには終われないのか!!泣かさずに終わることを知らんのか!!グッジョブにすぎまくりだろおおおおおおおお!!
溢れ出さんばかりの「みんなの気持ち」が、まるで音楽を自ずと走り出させたような…なんて素敵なシーンなんだ…。
ねぇ、私。
あの頃の私。心配しなくていいよ?
すぐ見つかるから。
私にもできることが。
夢中になれることが。
大切な…
大切な…
大切な場所が!
誰に向けたメッセージ、でしょうね?
あの頃の私=唯?
それも、一つの正解だと思います。
でも僕は、別な解釈を取りたいです。
どこにでもいる、夢中になれることがまだ見つかっていない、何人もの「唯」へ。ダメなところもいっぱいあって、必ずしも順調な道ばかりを歩いていない、たくさんの「唯」へ。誰もがそれぞれ、みんなからその人じゃなくちゃと求められる場所を見つけていく、ただ一人ずつの「唯」へ。
キミも、明日の唯だよ?
そんなメッセージが込められているのだと思いつつ、今回もこの作品に出合えた感謝とともに筆を置きましょう。制作スタッフの皆さま、本当にありがとうございました。次なる作品でも是非頑張って下さいね、応援していm
「もーいっかーーい!!」
あ。そうでした(汗)。
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唯はなんだかんだで治るだろうと思ったけど、最後までピンチになるなぁ。
最後のギターを取りに家にまで行って戻ってくるときの唯のモノロー...
2009/07/05(日) 13:19:21 | 蒼碧白闇