…二週間前。



　最速視聴組の皆さまからもたらされた、「出演おめでとう」の報せ。



　「またまたご冗談を」とか、かなり半信半疑で思ってたんですが…ホントに出てますねぇ。しかも、ちょい出とかじゃなくて、合宿の間中、水着とお風呂以外ではほぼ出ずっぱりじゃないですか！！



　しかも！！



　桜高軽音随一のNervous But Glamorous、澪さまの胸に？！



　これはもう真夏の夜の夢にLove Passionが暴走してしまったとしても、誰も私を責められないよねそうだよね？！（すんごい勢いで微妙にアブなげな匂いのする同意を人に求めるなよ…）



　それにしても…偶然、ですよね？たまたま、ですよね？この「Old Dancer」って、私のこと、じゃないですよね？いや、これで「あははは、なわけないじゃないですかー」な返答が来たらそれはそれでヘコむんだけど……「いえいえ。もちろん、あなたのことですよ？（CV：小野大輔＠古泉）」とか言われたらこれは超ハズいと言いますか…えぇー、そんな、どうしよう………。



　あーもー恥ずかしい！よし決めた！ここ閉鎖する！（ぇー



　じゃ、とりあえず今回のレビューはこれで終わりということで（動揺しすぎだー！）


～～～


　私の動揺はさておいて。本日の北海道は６月中旬とは思えないくらいに寒すぎて、夏休みの話とか何度見ても、超・実感湧きません。だって、長袖シャツの上に、我慢できなくてトレーナー着込んでるんだぜ？集中できんて。さすがにストーブつけるわけにもイカンだろうし…。

　実感は湧かないんですが、その分だけ余計に、見ているこれが「この世のものならぬ楽園」に思えた気がします。風景描写とかはそんなになかったんだけど、なんつーんだろ、この自分との絶対的な距離感が、「ロストパラダイス」だなぁと。



　だって、こっち側にいる俺は、41歳のオサーン。


　画面の向こうは15～17歳くらいの女子高生。




　こっちは、トレーナーを着込んでる色々とサムい状況。どてらはさすがに我慢してるけどｗ


　向こうは半裸まぶしい素肌を晒したアツい空気のもと。




　まともな人は寝てる真っ暗深夜。


　対して、抜けるような青空の下で陽光に照らされまくり。日に焼けていく健康な肌。




　ひもじい半徹の夜。


　焼きたてバーベキューから立ち上る香ばしげな煙。自分たちで用意したことも手伝い、更には良い仲間達と共に過ごすことで、二割増、いや三割増で美味しく感じる、賑やかな食卓。




　…………………………畜生、ナンか、涙出て来たよ？！


　うまやらしい！壮絶にうまやらしいよ！うまーーー！！うーーーまーーーー！！！




　そんなオレにだって、アツい夏の合宿の体験は、ちゃんとあります。もう24～5年も前だし、合唱部だけどね。北海道と言えど、ギンギラギンに燃え上がる真夏はあるんですよ。家を離れ、ちょっとした非日常の興奮と共に、濃密な時を仲間達と生きる、そんな得難い経験です。

　今まで知らなかったことが、わかるようになったり。

　今まで見えていなかったものが、見えてきたり。

　今までできなかったことが、できるようになったり。

　普段は出来ないこと、やれないことを通じて、自分も何かがちょっとだけ変わる、それが「合宿」なんですよね。遊びも遊んだり、いやもちろん練習もかなりしましたけど、それらをひっくるめての「楽しかった」「行って良かった」「いい合宿だった」という記憶が、今でも鮮烈に残っていて。




　ストーリー上は、「梓には気付きの変化を」「唯にはちょっぴりの上達の糸口を」という具合に割り振られていて、でもほとんどは「梓の回」ですね、これは。うん、下級生と上級生の距離って、こんな感じかも知れません。日々の練習では、上級生と同じ時間を過ごしているハズなんだけど…これまでの積み上げた時の差とか、「学年」というものにぼんやりとかかってる淡い空気の違いとか、そういうものが明らかな距離になって現れちゃいます。だから、案外、上級生の「ホントのところ」は、見えていなかったりしますよね。

　三ヶ月あまり。放課後の、限られた時間。それだけじゃ、相手のことは、細かいところはわからないのです。

　でも、たったの一日か二日、日常から離れた場所に行って、寝食を共にする。それだけで、相手の意外な一面、素敵なところ、そういうものがいっぱい見えてくる。ビバ合宿ですよ。


　…ああ…いいなぁ、合宿。


　……オレも合宿行きてぇ！！


　明日仕事休む！そんでもって合宿行く！！（ナンの合宿だよドコにダレと行くんだよ気温以外にもサムすぎるだろいーから落ち着けよ…）




　憂と待ち合わせして、喫茶店でお茶をする梓、という構図が、合宿の前後を挟む形で描かれます。もっと練習したいのに、という不満は、どちらの梓も持っていますが…合宿に行く前と行った後では、やっぱり何かが変わってるんですよね。

　真っ黒に日焼けした梓の肌に、一緒に焼き付けられているものは…貴重な時間を通じて「一歩も二歩も近くなった」ことの、気持ちの違いなのかも知れませんね、

　「また合宿行きたい！！」…素直にそう思えるような、彼女らの青春に、幸あれ。 ■関連記事～
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