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Old Dancer's BLOG
ここはてりぃが、趣味の共通する方々との得がたいつながりのために、自分の趣味に関係する諸々のことを、壊れながら書きつづるブログです。
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けいおん! #3 特訓!
 練習無くして勝利無し。

 特訓無くして勝利無し。

 41年間。

 勝って勝って勝ちまくって今の私があるのです。

 これからは定冠詞を付けて、ザ・ダンサーと呼んで頂きたい。

 え?MAX300ですか?踏めませんが何か?

 え?この文章とけいおんとの関係ですか?ありませんが何か?(爆)
 
 本日は、ほんのちょびっとで。


 30分とは思えんですねぇ、毎度の事ながら。サクサク進んで見れちゃうんだけど、録画を見直そうと思って振り出しに戻ると、随分と色んなものが一話の中に詰まっていることに驚きます。まーどのキャラクターも「これでもか」と自己主張してきますし、しかもそれがどこにも無理ないしで、自然と受け入れてしまえるのがミソ。

 筋立てとしては、よくある展開ではあるんですよね。大筋は、全部想像できちゃう。唯が試験に失敗して、追試を受けることになって、でも全然勉強進まなくて、それをみんなの協力で何とかクリアして。典型的な学園モノのセオリーに乗っているような、言ってしまえば陳腐なモノ。

 なのに、何でこうも引き込まれてしまうんでしょうかねぇ。

~~~

 「動機」という固い言葉にしてしまうと、何やらしゃちほこ張ったイメージにしか聞こえませんけれど…「モチーフ」と言えば、もうちょっと通りがいいかしら?音楽用語で、その曲を特徴づける頻出するメロディ要素のことを「動機(モチーフ)」と言います。動機が発展して「主題(テーマ)」になるんですけど…ああ!寝ないで!寝たら死ぬぞー!!

 クラシックの曲とかですんごく長いのって、聞くのムリっぽい!と思う人、多いですよね?長いのになると1時間を平気で超えるような曲とかありますけど、5分さえガマンできないとか。だけど、「動機」を追ってるだけで聞けちゃうようなところもあって、慣れてしまうとそんなに苦にならなかったりするんです。つーか、私もせいぜいその程度。小難しいこと考えながらしかめっ面で聞いているわけではなくて、自分の気に入ったメロディが繰り返されるところを重点的に聞いてたり。姿を変え、形を変え、すんごく派手になったり逆に静かに鳴ったり朗々と響き渡ったり。注目するポイントさえわかれば、案外サクサクいけるものです。あ。これって試験勉強にも似てるなぁ。

 「動機」のない音楽は、例え短くても聞くのが辛いです。例え「動機」があっても、わかりにくかったりつまんなかったりすると、同じように辛い。でも、「動機」さえ楽しく聞けるなら、結構長い曲でもスラスラ聞けたりする。ああ?!もうこんな時間?!お風呂入って寝なきゃ?!と思うくらい、あっという間。



 このけいおん第3話も、優秀な「動機」がいくつか、ストーリーを牽引しているのに気付きました。



 あはははははー☆(ごろごろごろごろ)。



 …いや、イメージはあるけどさ、そういうイメージは。でも、実際にはやらんだろ、それ。マンガを読みながらベッドをゴロゴロ。ポテチを囓ってまたゴロゴロ。あはははははー☆ …いやいや、言わんて。そんなにゴロゴロと動きまくらんて。せいぜい仰向けに寝っ転がって、マンガ読みながらポテチをパリ、ポリ…。時々、クスッとかプッとか笑って、またページをめくって、時たまパリ、ポリ…。その程度のはずです、実際の「だらけた高校生」は。

 だけど、唯はやりそうだよなぁ(笑)。すんごくピッタリ。想像上の妹・憂と一緒に転がるところも、「さもありなん」と思えちゃう。だから、印象に強く残ります。実際には一回もやってないのに、如何にもやってそう。そういう、バーチャルな唯のイメージとしてすっかり定着したところで…あろうことか、律の方がちょこっとそれっぽいのやってて、思わず吹きましたけれど(笑)。

 典型的なわかりやすい形にデフォルメされた、一つのモチーフ。繰り返される、モチーフ。



 じゃんーじゃんーじゃんーじゃんー♪



 …いや、ギターの練習って、そういうモンじゃないだろ。ベッドの上にペチャ座りして、口を半開きにして、一つのコードを単調に繰り返して、じゃんーじゃんーじゃんーじゃんー♪ …いやいや、やらんて。そんなイっちゃってるような感じにならんて。ギターをかまえるならむしろベッドに浅く腰掛けて足を組みそうなモンだし、いくら唯が練習浅いとは言ってももう少し違うコード鳴らしそうだし、リズムだって4分のみにせんでしょ、実際のギターの練習は。

 だけど、唯はやるんですよねぇ(笑)。すんごくピッタリ。勉強に集中できずについついギターに走っちゃうのも、「さもあろう」とか思えちゃう。だから、印象に強く残ります。軽音のメンバーはだらける唯としてポテチ・マンガしか想像してないんですが、実際にはもっとヒドイことになっていて…とうとう試験の前日までその調子で。

 典型的なわかりやすい形にデフォルメされた、一つのモチーフ。繰り返される、モチーフ。



 これらのモチーフが発展して、主題が形作られます。おサルっぽい唯、という(笑)。ポテチやマンガなどの楽しい事へ如何にも流されそうなところとか、現実にもついついギターをやっちゃうところとか、ナニを覚えたが最後死ぬまでやり続けると言われるサルそのもの。アバンで「ぷにぷに~」から離れられない辺りもそうですし。「サルでもわかるギターコード」「サルでも出来る!!5分間集中トレーニング」というアイテムのチョイスがまたナイス。でも、どっちも結局できないなんて、ひょっとして唯はおサル以下?!

 おサルの調教が今回のテーマ?(爆)

 いやいや、このストーリーのテーマというわけではないんでしょう。「主題」とは言っても、それはあくまで私が勝手に音楽的な「動機」「主題」になぞらえたものであって。でも、この軸があるおかげで、色々な要素が詰め込まれているこの話が、ダレずに最後までテンポ良く見られるのだと思うのですよ。長いクラシック曲でも飽きずに聞ける、そういう効果を伴って。

 だから、その枠組みに乗って挿入されるいくつもの要素が、単体でも可笑しい数々のギャグが、一層光り輝いているのだと思います。バランスいいよねぇ。とてもとても、4コマ作品のアニメ化に見えません。おかげで、ちょっと異質なシーンまでも、一体に取り込んで違和感なく定着させるようなところまで。



 追試に合格するまで部活は禁止、と言い渡されたのであろう、職員室から出てくる唯のシーン。一瞬なのに、随分とリキが入っている感じに見えるシーンです。外から差し込む光はあまりにも眩しく、そこまでの距離はあまりに遠く。表情の読み取れない唯は、陰りに覆われた側面を視聴者に向けていて、「道のりの遠さ」をついつい想像してしまうような、そんな演出にも見えてしまうんですが…あんましけいおんっぽくないよなぁ、これ。どっちかと言うとCLANNAD辺りで使われてそうな、そんな感じ。でも、その違和感が全体まで波及せず、頭の片隅に少々のイメージを残して過ぎるような、いい感じのバランスだったと思います。



 「特訓」の成果は、あまりにもアンバランスに終わりました。勉強の方の「特訓」では、そこまでしなくてもいいような100点を追試で取っちゃって、でも一方のギターの方は、勉強を疎かにしてまで時間を費やしたはずなのに振り出しに戻っていて。3歩進んで2歩下がる、ローマは一日にしてならず。付け焼き刃で到達できるほど、青春のゴールは近くはないってことなんでしょうね。練習無くして勝利無し。それは、一夜漬け的な「特訓」が導くのではなく、やはり「積み重ね」なのだろうと思います。まだまだ「第3話」だもんね。ゆっくり進めよ、なぁ?
楽しんで頂けましたらWEB拍手をお願いします。
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テーマ:けいおん! - ジャンル:アニメ・コミック

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唯はアホの子だなぁなどとは思っていたけど、本当にあれでは完全にアホの子じゃあないか…! いったいどうやってあの高校に受かったのだろう...
2009/05/01(金) 22:12:14 | 蒼碧白闇
今回は澪さんが激可愛い回でした。 まさかあそこまで可愛く壊れてくれるとは… いや、みんな彼女が可愛いとか大好きだとか言っていたのであえて私は彼女はスルーしてきていたのですが…今回ばかりは書かせてもらいますよ~。 なんて可愛いんだ。 澪、可愛いよ。可愛いよ...
2009/05/01(金) 22:15:41 | 「きつねのるーと」と「じーん・だいばー」のお部屋
 勉強より、大切なものを見せてくれた気がする。
2009/05/02(土) 01:32:46 | 所詮、すべては戯言なんだよ
博士「楽器の特訓で無い所がこの作品らしいwww」 助手「あはははwww」
2009/05/05(火) 09:14:39 | 電撃JAP
実は私、コードといわれると首でも締めるのかと思ってしまってました。←それは電源コ
2009/05/05(火) 23:54:14 | Peehyoro Acalaのネタ帳