もうすっかり手遅れな感じのするタイミングなんですが…とにかく書かないと、この先には進めないので。短くとも拙くとも、この作品に触れた私自身の軌跡として残しておくこととします。
正直なところを言えば、一期のラストほどでは無かったのが、非常に残念です。あの「大きすぎる犠牲の果て&故に、辛うじて突き抜けた感」と、「最後でズバッと全部ひっくり返された感」との双方がもたらした、比類ないカタルシスの大きさは、やっぱハンパなかったのですよ。今回だって、取り戻せない犠牲はもちろん出てますし、ズバッと全部ひっくり返すのも一話前でやってますから、健闘はしてると思うんですが…いやはや、ストーリー運びの難しさというものを、痛感せずにはいられません。とにかく、「ただ一枚の盾」というモチーフと、「アーメイの槍」が美味しすぎましたね。「エクスカリバー一本」では、どうにも追いつけない差があったと思います。
…と、ここで。そう言えば、直接剣をモチーフにしたサブタイにはならなかったですね。「神をうつもの」というのが、それだと言えばそうなんでしょうが…ちょっと弱い感じがします。そちらを捨ててまで採用した最終話のサブタイは「つないだ手」。これは、そっちの方が大事だと、そういう判断だったからなんでしょうね。
正直なところを言えば、一期のラストほどでは無かったのが、非常に残念です。あの「大きすぎる犠牲の果て&故に、辛うじて突き抜けた感」と、「最後でズバッと全部ひっくり返された感」との双方がもたらした、比類ないカタルシスの大きさは、やっぱハンパなかったのですよ。今回だって、取り戻せない犠牲はもちろん出てますし、ズバッと全部ひっくり返すのも一話前でやってますから、健闘はしてると思うんですが…いやはや、ストーリー運びの難しさというものを、痛感せずにはいられません。とにかく、「ただ一枚の盾」というモチーフと、「アーメイの槍」が美味しすぎましたね。「エクスカリバー一本」では、どうにも追いつけない差があったと思います。
…と、ここで。そう言えば、直接剣をモチーフにしたサブタイにはならなかったですね。「神をうつもの」というのが、それだと言えばそうなんでしょうが…ちょっと弱い感じがします。そちらを捨ててまで採用した最終話のサブタイは「つないだ手」。これは、そっちの方が大事だと、そういう判断だったからなんでしょうね。
「つないだ手」に関してこの最終話で印象に強く残るのは、一期のOPさながらに、手をつないで高みを見上げるジルとカーヤの後姿。また、ニーバとの死闘を抜けて、崩れる塔にあわや!というところでジルを救った、仲間たちの手、というのも気になりますね(これは「手と手」じゃないんだけどね)。
このモチーフが、最終話にふさわしいサブタイとしての位置を、制作サイドから与えられている、と考えると…逆説的な視点から、「そうではないものの末路」が浮かび上がってきます。「つないだ手」を得る者たちは大団円を迎えることができ、そうでない者たちは…という。
平たく言えば、邪神と同一化するところまで堕ちてしまったニーバには、「手を繋ぎ合う相手」が、ほとんど見当たらないんですよね。孤独な世界の頂点を極めていた、影ギルにしてもそう。それ故に、「孤独を知らぬ者には倒せぬ」ほどの力こそ手にしましたが、その姿は物悲しいばかりなんですよね。ただ、ニーバには最後までサキュバスがいましたし(それも、単に彼女自身の野望を果たすための道具ではなく、後日談を見るに自身の存在を賭けてでも救おうとしたらしいのがちょっといいです)、解き放たれたギルにもカイが寄り添っている辺りが、せめてもの救いになっていてホッとさせてくれます。賀東さんの心意気かねぇ。でも、その二人が二人とも、スプーンでひぎぃ攻撃ってのはどうなの(笑)。あれか、一時とは言え闇に落ちたお仕置き?
~~~
そう言えば。ニーバとジルには「腹違いの兄弟」という設定もありました。この辺、十分にその意味を語りつくされたかと言うとちょっと弱い気もするんですが、よくよく考えるとこれも意味深いなぁと思うんですよ。これ、「ちょっとした違いしか二人には無い」って暗喩に思えるんですよね。外見も性格も全然異なる二人なので、どうしてもそれが目隠しになっちゃうんですが…お互いの鏡映しであり、お互いのオルタナティブであり。ひょっとしたら、ニーバがジルの立場であったかも知れないし、ジルがニーバの立場でもあり得たんじゃないでしょうか。もし生まれる順番が違ったら。もし母親が逆だったら。もしサキュバスに見入られていたら、カイに憑かれていたら。あまり意味のないIFかも知れませんが、でも、「腹違いの兄弟」という設定には、そういう含みを感じるんですよ。
そもそも、ギルに至っては、元が「一人の英雄」でした。最終的には、表も裏も真っ黒に染まってしまうわけですが、それでも微妙な分岐のIFはあちこちに顔を覗かせます。アミナの策略が失敗していたら。ギルの心がもう少しだけ強かったら。いや、もしもカイが死なずにいてくれたなら…。これまた意味のないIFかも知れませんが、でもやっぱり、「ギルが堕ちなかった世界」というのも存在すると思うんです。ほんのちょっとした違いによって進み得たような、カイと二人で手を取って、輝かしい道を歩み続けた世界が…。
その分岐の、一番大事なところが、「つなぐ手と手」なのかなと、私は思ったんですね。
一期ED冒頭の女性は結局誰なんだとか、ファティナとカーヤの狂おしい選択が結局おざなりに描かれたかもとか、そういう不満もあるにはあります。が、総じて楽しい視聴を続けてこれたことに、今はとにかく感謝いたしますよ。オールドなドルアーガの塔ファンとしても、迷うことなくついてこれて、幸せでした。ありがとうございます。
↑楽しんで頂けましたらWEB拍手をお願いします。
■関連記事~氷菓 第十話「万人の死角」 (2012/07/01)
シン・ゴジラIMAX版見に来た (2016/08/10)
メガロボクスを2日間で一気見。 (2021/05/23)
Kanon 第5話「魔物たちの小夜曲~serenade~」 (2006/11/03)
今日のヒーローモーニング (2005/09/11)
今日は京アニ感謝祭だったとかで。 (2013/11/30)
フォーゼ第4話。 (2011/09/25)
| ホーム |
この記事のトラックバックURL
※トラックバックについてのポリシーはこちらです。初めての方はご一読下さい。
https://terry.blog.fc2.com/tb.php/2710-4484dc45
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック