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Old Dancer's BLOG
ここはてりぃが、趣味の共通する方々との得がたいつながりのために、自分の趣味に関係する諸々のことを、壊れながら書きつづるブログです。
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ドルアーガの塔 SOU 第七話「常春の館」
 …………ふんああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!


 この卑怯者めぇぇぇぇ!!完璧に!!狂おしいまでにパーフェクツに!!「ほぼこんな展開だろう」と読み切っていた私なのに!!まさか、最後に、あんなワナが仕掛けてあるなんてえええええええええええ!!

 「ジル!まだ、覚えているか」

 このセリフで遅まきながら「しまった!」と叫びつつ、大急ぎでガード固めても全く毛ほどの役にも立たず!当然あるべき形として繰り出されるあのサインに、もーただただ嗚咽を漏らすだけでしたよ!!なんつーことをしてくるんだ、なんつーことを、なんつー………。
 
~~~


 「モノホン」、であるが故の、陥穽。


 ニセモノだと、ある程度わかるものであれば、どっかに冷めた気持ちが出るんですよ。や、それでも、わかっててもハマってしまう人は出るだろうけれど…でも、みんながみんな、自然とそこに安住したくなるような、そんな思いをついつい抱いてしまうのは、幻だと自他共に認める彼らが「モノホン」であればこそ、なんですね。

 途方もない力で再現された、モノホンとしての幻。

 本人でなければ言えない事を言い、本人でなければ知らない事を知っている。本人であるからこそ、その振る舞いには偽りがない。どこにも、一つも、偽りなんて無いんです。ただ一つ、彼らが「仮初めの姿である」ということを除いて。

 そのことを、幻である本人たちもよくわかっています。自分が幻だと理解した上で、それでも「本人が生きていた時の記憶」から地続きで暮らしてきた存在として、まるきり生きた人間と同じように存在します。もうそれは既に「幻」とは呼べず、ある種の真なる「蘇り」と言っても差し支えないんじゃないのか?

 数え切れない影を生じ、ふらふらと揺らぐ不安定な危うい姿をも晒してきた、ギルガメスの内面を映す鏡としての「幻の塔」。そこに、このような、「あり得ないはずの良き日の再現」を実現してしまうスペースが生じていたのは…彼の中に、良き日を取り戻す事を願う、善なる心がまだ残っている事の証なのでしょうか。それにしては、その存在自体が「上を目指す者を引き留める陥穽」になってしまう辺りが、彼の中の葛藤の深さをすら感じさせる気がしてなりません。


~~~


 存在する事があり得ない、だけどそれ自体が「本物」と呼んで差し支えないような、失われた者らの幻。そこに対峙した時に、「否。」と雄々しく言える人がどれだけいるでしょうか?私?いやームリムリムリ、絶対に言えません。言えない自信が、あります。例えば、もう二十年も前に亡くなった母が目の前にいた時に、「やることがあるから」と言ってさっくりと立ち去れるかと言えば…絶対に迷いますよ。「いっぱい話したい事があった」って言いますよ。母が亡くなった後に、どんなことがあったか。孫の顔を見せてあげられなかった事をどんなに悔やんだか。その孫が、今こんなに大きくなった事、毎日がこんなに楽しい事、こうなってみて初めて「あなたの気持ちが何となくわかる」事…。もうちょっとだけ、もうちょっとだけと出立を延ばしながら、いつまでも尽きぬ話を延々とするのが、初めから確定した事のように想像できます。

 死んだ母に限りません。物心付く前から、常に抱きかかえていたクマのぬいぐるみ、子供用の小さな毛布。今はもう取り壊されてしまった、幸せな幼少期を過ごした函館のあの家、数えきれぬ時を重ねたあの子ども部屋。大事にしていたおもちゃ、6年間向かった汚い机、何万キロをともに走ったかわからない愛・自転車……。今、自分の目の前に差し出されたら、何を差し置いても手元に残しておきたいと思うだろう、そういうものはたくさんあるんですよ。だって、それらは、彼らは、今の僕を今の僕たらしめている、数え切れない真実のかけらたちなんですから…。

 …アニメ、なんですよねぇ。作り話、なんですよねぇ。だけど、その「後ろ髪引かれる思い」には、ものすごいリアリティがあります。作りものとわかっていても、作中の彼らの気持ちは、イタイほどよくわかる。ちゃちぃ幻なら夢から覚めるきっかけも容易に掴めようものですが、「幻だと完璧に理解していても抗えぬ思い」は、どうしたって出て来てしまうんですよ。だって、本物だもん、ほとんど全てが。そんな、すぐに、立ち去らなくったって、いいじゃない。ウトゥの、あの、「いけないとわかっているんだけどよ…」って気持ちなんて、もーシンクロしまくりですよ。オレだって鍵隠す。絶対隠すね!間違いない!(何を自慢しているのかと…)


~~~


 そんな抗いがたい魅力から、彼らの目を無理矢理引き剥がさせた物語の仕掛けは、「外的要因」である刺客たちの攻撃が一つ。そして、主人公ジルの「それでも前に進まなきゃ!」という意思が一つ。「ここにいたんじゃ、追いつけないんだ!カーヤにも。ニーバにも。アーメイにも。」ってセリフには参りましたが…うん、でもわかってたんだ、ほぼそういう展開になるだろうって。そうでなきゃいけないと思ってたし。ウトゥのことを誰も責めないことも、クーパが言う「(このアーメイが幻だなんて)そんなことわかっています!最初からみんなわかっていたはずなんです!でも、でも!」というセリフも、これはこれで美しいと思ったしジンと来てたんだけども!!

 「ジル!まだ、覚えているか」

 えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!

 そりゃズルいよ!アバンでの回想アーメイは、「今回はアーメイが出るよ!」ということなんだろうと思ったし!それ以外にも、館に着いた時の彼らの仕草で、「あの頃はどうにもこうにもならんかったジルたちも、今やちゃんと一流の登頂者として無言のサインだけで行動できるようになってる」ってモチーフとして生きてたし!だから、もう伏線としては消化されたと思って、安心してたんだよ!それが!まさか、それが!最後の最後にジルへ送るこれ以上はないエールの前振りだったなんて、気付けるモンですかあああああああ!!

 人を、どうしても過去に引き留めてしまう、本物であるが故の強い強い陥穽。

 そのような存在自身が、「ここに留まらず、前へ進め」と示す、その途方もないカタルシス。だって、彼らは「本物」だから。それ故に人を引き留める魅力も持っているけれど、だけど生きていた時と同じように、僕らを励まし、支え、背中を押してくれて……。



 あんがああああああああああああああうぬおえぐがはあああああああああああああああああああああああああああ!!!!



 やられました、負けました。ホント、いい番組だわ、ドルアーガ…。他にも、「ここに留まって暮らす事を決めたクム」も選択肢の一つとして肯定されていいはずだとか、マイト・ザ・フールがカリーをママと呼んだあの仕掛けが卑怯過ぎるとか、自分を愛する者も自分が愛する者もいない悲哀を漂わすウラーゴンの微妙な心境がグッジョブ過ぎるとか、あそこまで愛憎綯い交ぜの感情を持っていた対象の父(!)・パズズに対して、それでもヘナロ(ヘカテ?!)はやはり「もう一度会いたい」と強く願っていたのだろうなとか…本来触れなきゃいけないモチーフがもう溢れんばかりで…。

 一生、ついていきます。マヂで。その位のものを、前シリーズに引き続いて、今シリーズでももらいっぱなしです。DVD、当然の如く全部買うよ!
楽しんで頂けましたらWEB拍手をお願いします。
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テーマ:ドルアーガの塔 - ジャンル:アニメ・コミック

コメント
この記事へのコメント
さてはて
あの館は『もう一度会いたい愛するもの』と再会出来るのでしょうか…?
私は『もう一度会いたい、愛し、愛されるもの』と再会出来る場所なのだと思いたいです。

何が言いたいかと言うと、『パズズはヘナロを愛していた』だろうと思いたいのです。

そう考えると、パズズとヘナロの会話に…特にパズズの言葉に切なさが…
2009/02/21(土) 10:48:22 | URL | 結城レイ #-[ 編集]
「俺達は勝手な思いをそれぞれの海に入れて」
>結城レイさん

>と思いたいのです。

あーあー、そういう気持ち、私も抱く事がありますよー。わかりますねぇ。

あの描写には、そういう期待を抱かせるような部分が少なからず含まれていますよね。幻が、まるで本物であるかのような振る舞いをして、こちらと接してくる、という。そこに、幻ではあっても、本人の魂もあるんじゃないだろうか?って思わせてしまう辺りが憎いです。

実際の所、パズズの真実については、もう明確に語られる事はないのだと思います。ただ、「ヘナロが見つける、自分の中のパズズ」については、語られる機会があるかも知れませんね。その辺も、傍流とは言っても大きなドラマがありそうですから、期待して待つ事にします。
2009/02/25(水) 03:23:12 | URL | てりぃ #O8jQI81I[ 編集]
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