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Old Dancer's BLOG
ここはてりぃが、趣味の共通する方々との得がたいつながりのために、自分の趣味に関係する諸々のことを、壊れながら書きつづるブログです。
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ドルアーガの塔 SOU 第五話「影の国」
 タイムマシンが、あったなら。過去の自分に、未来の自分に、会えたなら…。そう思った事はないだろうか。そして、もしそれが実現したとして、「きっとケンカになるだろう」と思った事は。

 そんなバカな。同じ自分でしょ?と思える人のことが、僕は心底羨ましい。僕は、過去の自分が今の自分のようでなかった事を知ってしまっているし、きっと未来の自分も今の自分と違うだろうことに薄々感づいているから。

 時間的に連続しているはずの、自分という存在。だけどそれは、本人も気付かぬうちに地滑りを起こして、いつの間にか遠くかけ離れたものへと変貌していく。この顔は、手は、湧き上がる気持ちは、一体誰のものなのだ?答える者のない問いに蓋をして、何気なく日々を送る…。

 それは「影」、と誰かが言った。そうかも知れない。だが、例え「影」であろうとも、それは紛う方無き「自分自身」なのだ…。
 
~~~

 はい、「もう後がない」というタイミングまで延ばしに延ばしましたが、これ以上先送りすると「本当に周回遅れ」になりますし、現状GYAOで視聴している私にとってそれはまさしく死活問題となりますので…重い腰を上げ、どうにか書いてみる事にしました。

 そんな事情ですので、長文レビュー風の書き出しではありましたが、多分ライトぎみに書き散らして終わる事になります。どうかご容赦を。…とお断りしたケースの半分以上は、実際にはライトにならないんですけどね(汗)。



 レビューの書き出しをこんな風にしたのは、別に「今回はライトになるからそれっぽく水増しをしよう」というわけではなくてですね(^^;、本編の描写だけだと違和感を覚えるんじゃないのかな、と思った、ギルガメス王のことについて、自分なりに補完をしてみたい、という意図があったりします。何て言いますかね、「自分で刺しておいて『刺すべきじゃ無かった』なんてあり得ねーだろw」とかね、思っちゃう人はいると思うんですよ。そうだなぁ、若ければ若いほど、そう思っちゃうんじゃないのかなぁ。

 でも私は、あれってアリだと思うんです。人間って、そんなにコンクリートに自分を保持できるものでもなければ、常に整然と理性の通りに行動できるものでもない。むしろ、自分の意思と思ってるものなんて非常に脆弱極まりないもので、それを保つにはそれなりの「努力の継続」が必要だと思うんですよね。川崎洋という詩人が、数十秒で血液が体を一回りする事を指して「寸刻ごとに新しいのだぞ、俺は」としたためましたけれど、ホント、常に連続していると思っている自分って、実は「常に変化し続けている自分」なんですよね。だから、いつの間にかまるっきり入れ替わっていても、全然おかしくないと言うか。ちょっと前の自分がやったことが、今の自分には理解できなかったり。

 詭弁っぽく聞こえちゃう?じゃあ、そうねぇ、そこまでトリッキーな話をせんでも…一般的な認識でも、「魔が差す」なんていうのはよく使われる言い回しでしょ?「最初っから真っ黒も真っ黒、生まれながらの悪」なんて存在は、まぁ「絶対いない」とも言い切れないけど、そこら中に滅多やたらにいるようなもんでもない。悪に手を染めてしまう人の大多数は、最初は「魔が差した」「ほんの出来心」がいいとこだと思うんですよ。だけど、それが積もり積もって、どんどんと悪い方向へ行ってしまう。そういうものナンじゃないのかなぁ?ある時までが「いい人」で、途中のどっかを境にして「悪い人」になったなんて、そういうもんじゃあないでしょう?ギルガメス王を襲っているのは、そういう「緩慢な下り坂の過程」なんじゃないのかしら?

 下世話なハナシで申し訳ないんですが、東京にまだ住んでいた頃、朝の通勤ラッシュのすし詰め電車に揺られながら、体勢的に逃げようがない状態で若い女性と背中越しに数分間密着することになってしまい、とても困った事があります。まあ、当時は私自身も二十代でしたから、ドキドキしないわけもないし、汗もかかないはずもない。スーツを通して嫌でも感じてしまう感触に、誰に対してともなく謝り続けながら、この甘美な災禍が通り過ぎるのをじっと待ったのですが…天国のような地獄のような数分間が去って、後でようやく一息ついた時に、ふっと思ったんですよね。「ああ、こういう経験の積み重ねで、自分を押さえられ無くなっちゃう人って、そりゃあいるだろうな」って。いわゆる「わいせつ行為」を肯定する気はサラサラ無いんですが…何て言ったらいいのかな。自分の置かれた状況に慣れてしまい、「魔が差す」ことが連続して起こっちゃうと、引き返すタイミングを失って、戻れぬ悪しき道にずぶずぶハマりこんでしまう人って、案外多いんじゃないかと。

 そう考えるとですね、「戻る方法のわからぬ道の先が『影の国』だった」なんていうのは、ちょっと出来すぎたぐらいの設定に思えるんです。


~~~


 影は、決して倒せない。
 一時的に、身を隠せるだけ。


 影は、決して無くならない。
 いくらでも湧いてくる。


 影は、決して諦めない。
 どこまでも追ってくる。


 ジルたちの、そしてギルガメス王の敵の正体は、そんなやっかいなものなんですな。

 ジルたちは、どうにかこうにか切り抜けました。彼らには、助け合う事の出来る仲間もいるし、呉越同舟とは言えども事態打開のきっかけになりうる「旅の道連れ」も事欠きません。何より、彼らにはとりあえず見据えた目前の「目標」がある、それによって変わろうと、未来へ進もうという「意思」がある。

 ですが…。

 ギルガメスには、それがないんです。今の、疲れ切ったギルガメスには。

 若い頃から共に助け合ってきた「カイ」はギルガメスにとって既に亡き人となり、次々に自分を追い越して死んでいく人々は真の意味での「道連れ」にはなり得ません。具体的な「目標」の定めづらさは言うに及ばず、「未来」、だなんて。永遠に続く生が、ギルにとっての「未来」だなんて。変わる事のない、自分の影と延々と戦い続けるだけの、そんな「未来」なんて。

 自分を裏切ったニーバの残した足跡も、それを浮かび上がらせた目下の敵・グレミカの仕業も、ジルにとっての「道しるべ」たり得ました。「影のギル」を倒そうとする者たちが、願わくばギルガメス王にとっての道しるべになればと、祈るばかりです。





 何気ないタイミングでギルガメスの口から語られた「マーフの意図」が、また一つ真実を明らかにしましたね。パズズを雇ってまで行おうとした王の暗殺、そして恐らくパズズを塔の上に向かわせた意図さえも…マーフなりの思いがあっての事だったらしく。結局、ギルガメス王が影に覆われる事を憂う者は、一人二人じゃ無かったってことなんですな。ただ、グレミカのように「虐げられている自らの民族の再興」を主眼に行動する者もいれば、ニーバのように未だその真意が掴みきれないものもいて…事態は予断を許しません。まだ何か、見えていない真実が出て来そうな気がします。

 うん、結局長くなった!(笑)でもこの辺にしておきましょう。書く機会に恵まれたなら、また次回に。
楽しんで頂けましたらWEB拍手をお願いします。
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テーマ:ドルアーガの塔 - ジャンル:アニメ・コミック

コメント
この記事へのコメント
ドルアーガレビュー、お疲れ様です♪
クラナドレビューも、もちろん毎週欠かさず読んでますよ~

影があるならどこかに光があるもの。
ジル達の光がニーバ達の足跡だったとして、ならばギルの光は?と、思ってみたり…
2009/02/13(金) 07:35:15 | URL | 結城レイ #-[ 編集]
今週はなるべくさっさと上げました(汗)
>結城レイさん

>ならばギルの光は?

まぁ、カイなんでしょうけれど…何故カイがギルの元にではなく、ジルの元へ行ったのかとか、そういう事の方がむしろ気になります。この点、作中で説明されるかどうかはちょっと微妙な気がするんで、努めて気にしないようにしてますけどね(^^;。
2009/02/16(月) 01:43:51 | URL | てりぃ #O8jQI81I[ 編集]
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 今回はドラゴンスピリット。代替ここまでが俺の愛したナムコ作品、まぁこのちょっと後のフェリオスなんかも好きではあるんですが、流れと...
2009/02/12(木) 20:23:42 | 世界日本ハムの哀れblog@非公式