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Old Dancer's BLOG
ここはてりぃが、趣味の共通する方々との得がたいつながりのために、自分の趣味に関係する諸々のことを、壊れながら書きつづるブログです。
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YMOの「ごめんなさい」
 まずは、こちらを見てください。

 http://www.ymo.org/

 3/18前後から公開されているという、元YMOお三方からリスナー諸氏へのメッセージ、です。経緯はこちら、μ memoさんのところに。なんでこんなものが、とお思いの方もいらっしゃるとは思いますが、OldファンとしてYMOを以前から追っかけていた者の一人としては、大変胸にストンと落ちるメッセージです。明確に書かれていない以上、断言は出来ませんが、タイミング的に見ても、3/24にリリースが予定されている「L-R TRAX Live&Rare Tracks」というYMOライブ音源集BOX等に対する、彼らなりの抗議だと思います(私もこれには結構怒っていますし、販売元が潤うのがとてもしゃくなので、いつもの商品リンクも貼りません)。他のブロガーの方々は、違った方向で考察されているところもありますが、以下、かつてYMOチルドレンであった自分なりの本件についての考えをしたためてみます。
 アーティストがレコード会社と契約を結んで活動する以上、大なり小なりその契約に縛られることは致し方ないことでありますが、活動をする上でアーティスト側も相応の恩恵を受けられているうちは、さほど問題にならないでしょう。しかし、それがアーティストの意向から大きく離れて一人歩きを始めると、様々な弊害が出てくることも事実なわけで。特に、既に活動を休止して20年以上が経とうというYMO(再生から数えたって優に10年は越す)のお三方にとって、過去の音源を意に沿わぬ形で商売のタネとしていじくられることに耐えがたい苦痛が伴うことは想像に難くありません。

 彼らの音楽に対する真摯な態度には、今でも頭が下がることが多いです。細野氏と高橋氏は近年「Sketch Show」という新ユニットでの活動を開始しましたが、あの悪しきCDまがいの規格「CCCD」を先駆けて導入したAVEX傘下のレーベルに在籍していたにも拘らず、彼らのリリースするディスクは常に純正のCD規格に則ったCD-EXTRA仕様でした。また、もちろんレコード会社側からの熱心な呼びかけもあったにせよ、近年再リリースされたYMOの音源には、何がしかの彼らの手が加わっております。東芝盤における細野氏のリマスターや、ライブベストである「ONE MORE YMO」における高橋氏の監修や、現在版権を持つSME版のベストである「UC YMO」における坂本氏のリマスターなど…。そう、SMEもYMOアルバムの再発時には既にCCCDを導入していましたが、YMOの各アルバムは通常のCDとしてリリースされていました。これらは、恐らくはお三方なりの、過去に対する責任の取り方であり、誠意なのだろうと思うのです。

 さて、今回リリースされる「L-R TRAX Live&Rare Tracks」ですが、これは近年の再発モノとしては珍しく、お三方は一切関わっておられません。新たにデジタルリマスターがされたというDisc8枚組みの中身は、Disc1~7が散開後のアルファ~東芝時代にリリースされ、今は廃盤となっているライブ音源アルバムの再収録。Disc8がレアトラック集。レアと言っても、完全な未発表音源は一曲だけで、残りはやはり散開後アルファ~東芝時代に既出の音源の寄せ集めです。更にいやらしいことにこのBOX、初回生産限りの限定版で、無くなり次第販売終了なのだそうです。

 私はこれらの廃盤ライブ音源は気合で全部を買い揃えましたので、今回のBOXを購入するインセンティブになりうるのは、Disc8内にある1曲のみ。さすがに購入は見送りました。また、1~7の盤を全く持っていない人はいいでしょうが、中途半端に持っている人には苦渋の選択になります。税込み15,750円。並みのサラリーマンや学生にポイポイ払える金額ではないですよね?8枚セットの価格としても、特段安いわけではありません。これでも「売れる」という判断を、販売元のSMEがしているから、この価格なのでしょう。

 既に販売されていない過去の名盤を、適正な価格で世の中に呼び戻すことには、大きな意義があると思います。しかし、リスナーの購買意欲に付け込んで、愛の全く感じられないものを、要らないものとの抱き合わせやらどうでも良さそうなオマケやらで水増しし、過去の盤とは思えない高値でポンポン出されれば、如何に信者を自認するリスナーだっていい加減に堪忍袋の緒が切れようというものです。そこにきて、このお三方のメッセージ。私は冗談抜きで涙がちょちょ切れましたよ。お三方のリスナーへの変わらぬ愛を再確認するとともに、彼らがこうまでして主張しなければならなかった、その無念さを思うと、これで滝漏れずにおらりょうかってなモンです。

 上記ページの真偽を問題にする方もいらっしゃるかもしれませんが、私にとっては極端な話、あのページが偽者であるか否かは全く問題になりません。そのぐらい、私の中でSMEのやり方に対する不満は鬱積していましたし、あのページで言われていることがあまりにも真っ当じゃないですか。リスナーをなめてかかるのもいい加減にしろと。SMEのYMO関連企画をこんな方向に進めた人たちには、猛省を促したい。ユーザーあってのメーカー、という原点に立ち返ってほしい。「『信者』という字は、合わさると『儲』(もうけ)となる」とか言って、ウハウハ言ってる場合じゃないだろうと。契約上は版権元に権利があるからアーティストの意向を無視してでもやる、この値段でも買う人がいるから高い価格を設定する、信者なら高くても買うからBOXにして抱き合わせる、購買意欲を更にあおるために限定生産とする、などという、経済原理・市場原理だけに則ったやり方で、いつまでも飢えたヒナがついてくると思ったら大間違いです。

 それにしても、SMEは「UC YMO Premium」の失敗(復刻シャツ付き2枚組みCD、定価2万円以上の品が大量に売れ残り、新品すら一時はAmazonで6千円台で叩き売られていた)が、全く糧になっていないのね。今も「金、金、金ぇ~~~~!!」って必死になってる姿が、リスナーには全く見えていないとでも思っているんでしょうか?そのうち、カネゴンになって、誰も見向きしなくなっちゃうぞ?
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 権利の世界というのはややこしいもので、アーティストの過去の音源が他人によって勝手に商品化され、それを止めることもできないということがある。今回、その「被害」を受けたのはYMOだった。  実はこのような事例は、すでに女子十二楽坊でも起こっている。...
2005/03/22(火) 21:05:21 | 絵文録ことのは
3月24日発売のL-R Trax Live & Rare Tracksに関するメッセージのようです
2005/03/22(火) 21:28:12 | 流れにまかせるコト
ってことでしょうか。ymo.orgYMO「過去の作品や音源は、ぼくたちの手を離れ、時にぼくたちの意図しない商品となって世に出ていくことがあります」 [絵文録ことのは]05-03/19自分もYMOにはだいぶ御世話になりました?が、あんまりこういう「BOXセット化」とか「未発表音源_も_
2005/03/22(火) 23:43:47 | hinschreiben von der Kiefer