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Old Dancer's BLOG
ここはてりぃが、趣味の共通する方々との得がたいつながりのために、自分の趣味に関係する諸々のことを、壊れながら書きつづるブログです。
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劇場版グレンラガン・紅蓮篇
 「家に着いたら書きます」なんて、宣言すべきじゃなかったかなぁ…。

 正直なところを書くと、後半にかけて微妙にノれなかったんですよ。それが、何となく自分の中に原因がある気がして「コワイ」ような次第です。それは、多分、「第11話が自分にとって特別なものに過ぎた」ってことに尽きるんじゃないかしらと、そう思うんですよね…。

 「大本との違いが気になって、ついイラッときてしまう」時は、私の場合は特に「大本に対する思いや先入観が強すぎる」ことが原因です。もっと単純に言えば、メチャメチャ好きで「自分にとってベストや!」と思ってたシーンが、削られたり改変されたりした時に、どうしても批判的な感想を抱いてしまう、ということで。まあ、一方ではこの映画、TV版のファンをこそ対象にしていると感じた部分もビンビンにありましたので、本当、その辺のさじ加減の難しさを思わずにはいられません。

 決して、悪い映画ではない、と思います。ただ、上記のように感じたことを曲げることも出来ません。そういう人もいた、というこの事実を、幾ばくかの判断材料にして下されば幸いです。
 

 個人的に、要注意点かなと感じた部分を列挙してみましょう。ある程度のネタバレは当然に入って来ますので、事前に情報を入れたくない方はここで止めておかれた方が無難かと思います。



○紅蓮編で描かれるのは、第2部の途中まで
 これが自分には心底驚きでした。ただそれが、今回の感想に当たっては多分良くない方に働いていますね、自分の場合。当然に第2部ラスト=ロージェノム打破までを描くのだろうと予想していたのだけど、テッペリンまで行かないんだもん。途中で「対四天王戦までで終わるな」とは察しが付いたけど、それでも「肩すかしを食らったまま」の状態でEDに入ってしまった感じはしちゃいました。

 ただ、モノは考えようでして、「来年GWを目指して作られるという『螺巌篇』がそのように描かれるか」を思うと、なかなかワクワクするものもあるのですよね。テッペリン攻略のシモン&ニアはまだ子どもですし、その後は青年時代に移るわけで…バランス取りがメチャメチャ難しいとは思いますが、それだけに上手くはめられた時のカタルシスは如何ばかりかと、ね。私は間違いなく「螺巌篇」も見に行くと思うので、ここは前向きに捉えておきたいところです。


○潔い換骨奪胎
 もう、ある種気持ちよいぐらいの換骨奪胎ぶりです。大ナタ振るってます。ただし、単にバッサバッサ切りまくってるのではなくて、「残そうとしたところは最大限残す」「残さないところはほとんど何も残さない」という、メリハリが非常に効いています。

 このことが、デメリットとして感じられる向きは、あるのだと思います。自分が切って欲しくないところを切られたり、特に重きを置いていないところを残されたりすると、間違いなくネガティブに振れるでしょうから。そういう意味で、ある程度の覚悟があった方がいい、そういうポイントになるでしょうね。

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 上記二点をもう少し詳細に理解してもらえるよう、大枠を簡単にまとめると以下のような感じでしょうか。勝手にパート割も付けてみました。

・Aパート:1~3話
 細部はいくつも落としているけど大筋は全部入ってる。落とされたモチーフでどうしても気になったのは「あのガイコツはカミナの父親のモノだった」という部分ぐらいか。

・インターミッション:4~6話
 こっちは全く逆で、カット数点を(ほぼ)セリフ抜きでいくつか見せるのみ。エピソードとしてはほぼ全滅。TV版視聴経験による補完が必須。

・Bパート:7~8話
 シモンの活躍によりダイガンザンを落とす辺りから、細部も含めてほぼ全部入っている感じ。特に8話は「落とされた場所を探す方が難しい」レベル。

・Cパート:9~14話(ただしテッペリン未達)
 「ニアとの出会い」「四天王の一斉攻撃(TV版と全く違う)」「その渦中でのシモン復活(11話のモチーフ)」という大軸を基本として、大胆に再構成。9話は比較的原形を留めているものの、その後は各話に登場するモチーフを個々に拾い集め、それらをほぼ新作映像で作り替えて、TV版とは全く異なるストーリーに当てはめていった感じ。結果的に15話直前に着地する形は取っているものの、受ける印象がまるで異なるのが面白い。


 …いかがでしょうか。うまく伝わりますかね?さて、この中で私が一番盛り上がって見ていた部分はと言えば…Bパートなんですよね。「だったら、お前は家でDVD見ていた方が良かったんちゃうんかと」と言われても言葉を返せない、という有り様で。これは自分でもすごく残念でした。一番山場のCパートで、自分の中の先入観が視聴を阻害しているのが手に取るようにわかってしまう、というのは痛恨でした。やっぱ、第11話、繰り返し味わいすぎたんかなぁ…。

 客観的に自分を見るならば、「エヴァ序」と完全にテンションが入れ替わっているのが興味深いですね。「エヴァ序」においては、TV版をなるべく忠実にトレースした箇所よりも、大きく改変した場所の方が明らかにテンションが上がっていました。しかし、今回の「紅蓮篇」では、TV版に忠実な場所の方がテンションが高いという…。TV6話分相当で映画一本を作っている「エヴァ序」と比較すること自体がナンセンスではあるのですけれど。アレですかね、グレンラガンも第1部だけで一本、という形だったらだいぶ違うものになっていたのでしょうね。つーか、それだと「ほぼTVそのまま」にしかならんか。(^^;;

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 こんな具合で、微妙な言い回しの多い文章にはなってしまったのですが、そんな私が手放しで絶賛している箇所が二箇所。それは、オープニングとエンディングです。

 オープニングは、TV版を一通りさらっている人なら「ああ!!これは!!」と思うこと請け合いの、「かつてのロージェノム」が辿った歴史の描写でした。アンチスパイラルに対抗すべく立ち上がった人類、その旗艦艦橋に仁王立ちする「男」の姿から超速でカメラが引いていって「カテドラル・テラ」の正面を映すという演出は、TV版第1話アバンとピッタリ重なる表現になっていて…あのアバンが「スパイラルネメシスに至ってしまう別な未来」なのだという説を想起させるとともに、それを察して千年の倦怠へ沈んでいくロージェノム、同胞を屠っていくラゼンガンが、何とも切なく思える名シーンだと思います。…さすがにここで泣くヤツはいないんじゃないかと、必死でガマンしましたが…おかしいよね、オレ?

 一方エンディングは、スタッフロールが流れる真っ黒な画面の中を、白抜きのちっさいシモンとブータがとぼとぼと歩くんですが、中程で一回、シモンはがっくりと頭を垂れてしまい、もう進めなさそうな状態になるんですよね。それが前のめりに倒れそうになって、あわや…というところで、今度は一転して走り出すんですよ。ここの細やかな表現が、ものすごくグッジョブでした。もちろんこれは劇中のシモンの心境の変化そのものなんですが、そう来るとわかってても心揺さぶられるような、そんな映像に仕上がっていたと思います。

 総評としては、「大絶賛はできないし個人的に残念な鑑賞に終わった部分もあるけれど、楽しんだ箇所も数多く、何よりこの作品のファンとして見に行けたことは十分に幸せだった」というところかしら。あとは、買ってきたパンフをまだ全部読んでいないので、それを味わいながら来たるべき「螺巌篇」に思いを馳せようと思います。
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