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Old Dancer's BLOG
ここはてりぃが、趣味の共通する方々との得がたいつながりのために、自分の趣味に関係する諸々のことを、壊れながら書きつづるブログです。
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帰ってきたLibretto
 15年ほどのパソコン人生の中で、「コイツだけは手放したくない!」と願いながら、しかしその願いも虚しく、苦渋のお別れをしたマシンがあります。

 それは東芝製Libretto100というヤツです。いわゆるミニノートPCですね。

 携帯サイズでも素のWindowsが動くという衝撃的なデビューを飾った初号機Libretto20が世に登場して以来、でも液晶ちっさいしなぁという点がネックになって、いやいやそもそもそんなお金も無かったんで(笑)、私にとってのLibrettoは長年指をくわえながら眺めていた高嶺の花でした。しかし、遂に横800×縦480を持つこの100が登場してしまい、居ても立ってもいられなくなった私は、「ほら、夫婦で北海道に帰省した時に、ネットに繋げるPCが絶対に必要でしょ?!」とか何とか、出産で実家に帰っていた嫁さんを猛烈な勢いで説得。承諾をもらった20分後には実機を手にしておりました。その直後、「あのさあ、やっぱり少し慎重に考えない?」という電話が入りましたがトキ既に遅し(笑)。ああ、懐かしいねぇ(笑)。
 

 でも、そうまでして買った甲斐はあったんですよね。もう死ぬほど使い倒しましたから。MIDIやmp3のプレイヤーとして。MMLで作るMIDIデータの打ち込み機として。灰色の公衆電話に繋いでの、外出先でのネット用マシンとして。恐るべきことに、自作の合唱演奏会CDの素データを切り出し編集する役割までこなしました。まだWindows2000とか出る前の時代だしなぁ、なんちゃって32bitOSであろうとセキュリティや安定性に難があろうと、事実上取れる選択肢がこれしか世の中に無かったようなもんですから、これで当時は十二分に満足していたんですよ。

 悲劇は、北海道に戻ってきたその数年後。さすがにWindows2000でないとセキュリティ面が厳しくなってきて、アップグレードを検討したんです。その際、どうあっても必須だったのが、メモリの増設。標準状態の64MBでもWindows95ならサクサクでしたが、Windows2000にするなら128MBはないとまともに動きません(今ならセキュリティ対策ソフトも重いしWindows2000自体のパッチもいっぱい当たってるから256MBが最低という感じですが、当初は128MBで御の字だったんです)。愛着の深いこのマシンを手放すことは考えもしなかったんで、当然のようにメモリを買い足し、Windows2000に載せ替えました。

 …が。

 何だか様子がおかしいんです。メモリを乗せた当初は「おお、Windows2000なのに早い!これならまだまだいけそうだ!」とか何とか喜んでいたんですが、時折、起動時からメッチャ遅いことがあるんですね。あれ、と思って、何気なくシステムのプロパティを見ると…メモリが64MBしか認識してない。あれれ、上手く刺さってないのかな、と思ってフタを開け、もう一度差し直すと、今度はちゃんと認識します。ああ、良かったと思っていると、数日後にはまた認識しなくなっている。しょうがないなぁとまた差し直して…そういうことを繰り返すうちに、とうとう増設分のメモリは一切認識しなくなってしまいました。思えば、最初に増設した時から、コネクタに何かの負担をかけちゃったんでしょうね。でも、悔やんでも悔やんでも後の祭り。我がLibrettoは、メモリを64MBしか認識しない不遇のマシンになってしまいました。

~~~

 それでも、Librettoを使わないという選択は、私には取れなかったんです。色々悩んだ私は、オークションで同じマシンをもう一台ゲットすることにしました。3万円強で落札し、ワクワクしながら届くのを待って…ようやく元の環境を取り戻した時には、ほっと胸をなで下ろしたものですよ。お帰り、Libretto。そう思いつつ、またこいつと刻んでいける携帯PC生活に思いを馳せました。

 …そんな思いまでしてるんだから、注意すりゃ良かったんですよ。

 数ヶ月後の、ある朝。出勤のバスに乗り遅れそうな私は、すごく焦って走っていました。そんな時でも、カバンの中にはLibrettoが起動していて、イヤホンでmp3を鳴らしていたんです。やばい、バスがもう来る、そう思いながらもつれる足を一層早く動かそうとして…宙を舞って「あっ?!」と思った時には、何もかも遅すぎました。ちょっとした段差に足を引っかけての、壮絶なすっころび。痛っ、と思って膝を見ると、スーツのズボンが思い切り裂けて、膝から血が滲んでいました。あっちゃー、遅刻確定だ、家に戻ってとりあえず職場に電話を入れるか…そう思った後、耳元で異常音を鳴らしているLibrettoの断末魔に気付きました。…mp3を聴きながらってことは、ハードディスクにアクセスしながら、このPCは強い衝撃を受けたのか?!やばい、ひょっとして?!…ひょっとしてもへったくれもありませんでしたよ。ハードディスクは当然おシャカ。しかも、後でじっくり確認してみると、フタのツメは折れているわ液晶はあちこちに縞が入るわで、損害甚大。これ以上、Librettoにお金はかけられない…。二度目の悲しいお別れでした。ああ、バカバカバカバカ、オレのバカ…。

~~~

 数年が過ぎました。

 当時とは母艦~デスクトップPCも買い換えてXPになっており、ノートに至ってはあのLibrettoから数えて既に二機種目になってます。そう、AIR Blu-ray鑑賞のために購入したVAIOですね(笑)。でも、あの大きさゆえに基本的に家の中でのみ使うことにしているため、あの頃のLibrettoの真の後継機というのは、我が家には存在しません。一方では高機能な携帯電話を常時持つようになったこともあり、ネット的にも外出先での音楽鑑賞的にも、当時Librettoがこなしていた役割の大方は満たされるようになっていて、大きな不満も無くなっているんです。

 だけど。

 自分の不注意から二度も、本意でない別れをしたあの機体には、いつも言い得ぬ感情を抱き続けてきました。供養、いや、懺悔…。何らかの形で、Librettoの魂を我が家の中に受け継いでいきたい、そのために、同様の新たなPC…VAIO UシリーズとかLOOXとか…を購入することも考えたことがありますが、いかんせん「高い」んですよね、どれも。そりゃそうです、曲がりなりにもPCですから、万単位のお金がかかることは避けられません。まあ、自分にはもう無理かもな…そんな諦めの気持ちを、ここのところは感じておりました。

 今日、部屋の大掃除を始めて、Libretto2台を見つけた時にも、最初は捨てるつもりでした。今まで捨てられずにいたけれど、使わないものをいつまでも取っておくわけにはいかない、と。だけど…ちょっと気になって、電源を入れてみたんですよね。最後に、もう一度拝んでおきたくて。そしたら…Windows95が上がってきました。Windows2000に載せ替える直前の、その時のハードディスクで。

 あっ!と思いました。確かに最初に買った方のLibrettoは、メモリの増設こそできない体になってしまったけど、Windows95なら普通に使えるスペックじゃないかと。ネットに繋ぐのは怖くて無理だけど、スタンドアロンでなら、十分使用に耐えるんじゃないか?そして、当時は思いつかなかったWindows95の使い道は…あるんですよ。古いゲーム~ONEとかですけど(笑)~は、VirtualPC上のWindows95でも一応動作はするけれど、CD-DA部分はどうにもならなくて、結局は諦めざるを得なかったんです。それが、Windows95の実機上でなら、確実に動くはず…。

 外付けCDドライブも、SCSIカードも、確かどこかに眠っているはずだよな?捨てなきゃならんかと暗い気持ちでいた私は、にわかに活気づいてきました。愛して止まなかったあのLibrettoに、今また新しい役割を担ってもらうことが出来る…。これほどの喜びはなかなかありません。まあ、積みゲーの多い私のことゆえ、実際にその任務が完遂できるのはいつのことやら、という感じではありますが…。今はただ、古い友の復活を祝いたいのですよ。

 今度こそ、本当にお帰り、Libretto。もう一度、同じ時を過ごそう。いつかは僕も君も果てる日が来るけれど、だからこそ、今は、同じ時を。
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