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Old Dancer's BLOG
ここはてりぃが、趣味の共通する方々との得がたいつながりのために、自分の趣味に関係する諸々のことを、壊れながら書きつづるブログです。
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仮面ライダー電王 第48話「ウラ腹な別れ…」
 「千の偽り、万のウソ。ボクのウソは、ウソのためのウソなんだから…。」


 ……ウソつき。


 ナニがって、キミのそのウソ、もう既に「ウソのためのウソ」じゃないじゃないか。キミが良太郎との出会いで最初に心を動かされてしまった、良太郎がついた「人を助けるためのウソ」になっちゃってるじゃないか。皆を助けるためになら、憎まれ役も買って出るし、皆も欺く、泥もかぶる、そして、悲しいお別れも…。キミはそれで、キミの目指す「一流のサギ師」になれたのかい?


 「ボク、ウソ泣きしかしたことないし…」


 それはキミ流の、最後の「ウソ」なのかい?それとも、「ウソ」ではない、キミの、本当の…。
 
 …それでも、デンライナーは行く。ひたすらに「未来」を目指して。「過去」へ残してきた者たちが、車内に残してくれた「希望」を乗せて。





 ………………。





 かっ





 かかかかカカカカカカカメちゃ~~~~~~~んん!!





 こんなのって!こんなのって無いですよ!「大事なものを守るために、身内をも欺き続けた愛理たち」の真実を、他ならぬ「身内を欺くこと」によって知る良太郎、とうとう明らかになる真実を描いておいて!見ているこちらが、「大事な目的のためのウソ」「そのためには身内も欺かなければならないこと」などがなるほどぴったりシンクロしてるのだなぁ、と唸っていたところへ!今回はまさしくそのテーマと並行する行動を取っていたウラタロスが、自らぽろっと漏らしてしまう「ちょっぴりのホントウ」が!!



 どこまで練り込んだ入念な筋立てにすれば気が済むのかと!!


 しかも、ですよ?折に触れて自分の本心を隠そうとし続けてきたあのウラタロスが、最後に隠すのは「本心」じゃなくて、「涙」なんですよ?それってアリかよ!アリなのかよ!そりゃあお別れは悲しいさ!先週のレビューでも思ったけど、それが死別だろうと二度と会えないかも知れない別れだろうと、やっぱりお別れは悲しいのよ!だけどさ!相手も同じように悲しんでいることと同時に、「その悲しさを自分には見せまいとして、らしくない行動まで取っている」なんてことが伝わってきてご覧よ!泣いちゃうだろうが!!




 だはうぇあはぁぁぁ、がふっがふっ、うわああああああああああああ!!




 …え?レビューの導入部の構成やパーツが先週と酷似している?はて、ナンのことだかボクにはわからないねぇ…。



~~~~~


 ダブルミーニングのほどこされたサブタイは、本当に大好物なんですよ。しかも、「パッと見にそれとわかる」のではなくて、考えれば考えるだけその意味が深化していくヤツとか、もうこれでもかこれでもかと関連モチーフがポロポロ出まくるヤツとか。今回なんか差詰め後者にあたるわけで、普通に判る「ウラタロスの思い」に繋がる意味合いの他に、上でも書いたような「愛理たちがかつて欺こうとしたもの」「良太郎が愛理を欺いてでも得ようとした真実」なども表していて。その他にも、文字通りの「腹のウラ」が恐らく愛理のお腹の中にいた赤ちゃんを指しているであろうこと、しかもそれが「イマジンから隠される存在=ウラの存在」となっていたことなども表していて、まあホントに徹底的であります。

 そうやって仕込まれた「ウソ」に関わるモチーフが、ウラタロスとの別れに向けてクライマックスを形成していくのが最高すぎますわ。改めて見直すと、彼の動機はアバンで示されちゃっているわけで、最初とラスト近くにそのパーツを入れることで全体をくるっとパッケージにしてしまうような構成になっているわけですね。

 「参ったな…結構平気だったはずなんだけど」

 来るべき悲しいお別れ=消滅には耐えられそうに無い。きっと、そうなったら悲しすぎて、みんなの前で泣いてしまう。だから彼は、「ウソのためのウソ」ではない、目的のあるウソをつくことにしたのでしょう。皆を守るためと、自分の涙を隠すための最後のウソを。それが、彼がウソをつき続ける理由。そうなんですよね。

 本当に大事なものを守るためには、必要とあれば仲間や身内を欺かなければならない…これだけだと「単なる自己正当化」に陥りかねない問題含みの信念になってしまいますが、でも作中で「仲間を欺く」彼らには、イヤなところや危ういところは見えません。なぜなら、守らなければいけないその「大事なもの」こそが、欺こうとしている相手だから。それは自己正当化とは対極の、むしろ自己犠牲にもなっている行動だから。その本気さには、わかっていてもやはり心打たれてしまいますね。

 そんなウラの本気に、本当のことはわからないながらも何かを感じて、自らも本気の思いをぶつける良太郎がステキすぎます。

 「僕は覚えてるよ。全部。」

 見た目には惑わされず、「本当のもの」を見据える瞳。全てを覚えておこうという、どこまでも強い意思。ああ、最後の最後までブレのないこのヒーロー像…。たまんないですよね。つーか、このシーンで泣きませんでしたか。オレは泣きましたよ、危うくボロボロになるほどに。見た目の派手さや物理的な強さじゃなく、こういう心の「真の強さ」を見せられるとね、やっぱ感動せざるを得ないです。

 そうして、真実を知ったタロスたちとともに息を呑み、堪らずウラタロスに向かって走り出す良太郎とか、もうヤバすぎます。なんつー演技をしますかこの子は。「何も知らない頃の良太郎」が目を剥いてひっくり返るところの演技とかもヤバ級でしたが、涙腺に直撃するシーンでの名演技はホントにヤバいんですって!!しかも良太郎以外にも、ウラの思いに触れて行動するモモタロスの走り方とか、必死であのウラのためにデンライナーを止めようとするその姿とか、とうとうお別れしてしまったウラタロスのことを思って床を叩くリュウタロスとか…もうカンベンしてください。お願いです。


~~~~~


 何故だか、実体化したタロスたち。キンタロスが実体化したのは、良太郎が願いを言って「契約状態」になったからだと思われていましたが、今回はどうしてなのでしょう。ご都合主義?良太郎と離れた状態で「ロッドフォーム」の最後の戦いを描く都合から?…ホントにそう?

 これだけたくさんの仕込みを凝らしている本作が、ここに来て、そのぐらいの意味のことをするとは、私には思えなかったんですよ。だから、色々考えました。考えて考えて、ふっと浮かんだ一つの答えが…タロスたちもある境地に達した、という表現なんじゃないかと。

 考えてみて下さい。本作のヒーローは誰かと言えば…良太郎です。最弱ライダーの名前をほしいままにしながらも、心の最強具合はこれまた当初から皆の認めるところであり、最初から「ヒーローの資格を持つ存在」とさえ言われていました。そんな良太郎が体を貸す形でしか、タロスたちはヒーローたり得なかったのです。良太郎の体に憑依したり、ライナーフォームに力を送る形で、しかし戦っている本体は良太郎。そう、タロスたちは「自分単体ではヒーローになり得ない」というキャラクターだったんです。現実のフィールドに一人で出れば、砂のように砕けてしまう、中途半端な存在…。

 しかし、先週のキンタロスに続いて、今回はウラタロスも自らの実体化した足でしっかりと地を踏み、そして自らの体で変身して戦っていました。ヒーローたる良太郎から離れても、自分ひとりでもヒーローとしてそこに立ち…彼は、彼らは、成長の結果にヒーローとしての資格を持つ存在となり、その証として実体化しているのではないでしょうか。

 大事なものを守るためのウソをつける、「品格あるサギ師」となったウラタロス。未来へ向かってひた走るデンライナーに背を向けて、戦いへ走っていく彼の凛々しい姿に、今一度の涙とエールを。そして願わくば、その全てを記憶にとどめて、輝かしい未来へと持ち越していけますように。
楽しんで頂けましたらWEB拍手をお願いします。
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テーマ:仮面ライダー電王 - ジャンル:アニメ・コミック

コメント
この記事へのコメント
御意。
まさにヒーローでしたね……。

ウラタロスの最後の飛び蹴りが、『ドラゴン怒りの鉄拳』のラストシーンと重なり、さらに涙腺を刺激されたのは私だけでしょうか。
もう――泣きそうなのがばれるから――やめてくれ~と心の中で絶叫してました。
2008/01/20(日) 01:00:21 | URL | 柏倉 #-[ 編集]
終わりましたね
>柏倉さん

ヒーローのまま、眩しく終わってくれた気がします。「泣きそうなのがばれるから」には激しく同意でございます(笑)。
2008/01/24(木) 22:27:54 | URL | てりぃ #O8jQI81I[ 編集]
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★TBさせていただきます★『仮面ライダー電王』、第48話 「ウラ腹な別れ・・・」の感想です! 気絶した上に追い剥ぎに遭った良太郎は、あの後 確実に風邪ひいとるね(笑)。
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