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Old Dancer's BLOG
ここはてりぃが、趣味の共通する方々との得がたいつながりのために、自分の趣味に関係する諸々のことを、壊れながら書きつづるブログです。
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「異文化の音楽」について
 終~了~。


 …って、脳内で鳴ってましたよ。ええ、先週のらき☆すたの本編が終わって直後、流れる実写エンディング見ながら呆然としてましたよ。「お婿サンバ」だと?郷ひろみのアレのパロで?よりにもよって結婚ネタ?18話のEDネタでその話書いちゃってるよオイ!どうするんだオレ?!行き当たりばったりでやってきたこの企画、終了を目前にしてついに「行き倒れバッタリ」なのか?!畜生、こうなりゃもうヤケだ、踊っちゃうよオレぁ?!サンバサンバぁぁぁぁぁ!!

 というわけで、本日は「サンバ」について(ナニ。
 つーても、私自身、サンバに関して大した知識や経験があるわけではありません。むしろ、「全然知らない」と言っていいくらいです。従いまして、以下の話は全て「話半分」どころか「話一分」ぐらいで読まれることを強くお勧めするものであります。そう言えばこの「ED関連記事群」は当初、「全然正確でない適当な記憶に基づいて、てりぃがその場しのぎの記事を書いてみる、ちょっと罰ゲームっぽい匂いのするイベント」でしたもんね。ああ、これでいいんだ!僕はここにいていいんだ!おめd

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 今、日本人に「サンバと聞いて連想するものは何か?」と尋ねれば、結構上位に上りそうなものの一つが「マツケンサンバ」ですよね(正確には「II」が有名なんですね)。ですがこの曲、素人の私をしても「一体どこがサンバなのか」と首を傾げざるを得ないようなところがありまして。一応、二拍子系中庸テンポの曲である、という基礎的なところだけは外していないけれど、あの下半身にずぅんと来る重低音はどうしたのかと。南国の日差しを思わせる長調主体のコード構成、煌びやかな衣装なんて、実は二の次、三の次でしょうが。異国人でさえ体が動き出さずにはいられないような、年季の入ったビートとリズムは一体どこへ行った?

 思い返せば「お嫁サンバ」然り、「てんとう虫のサンバ」然り、今も残る日本の歌謡曲で「サンバ」と名前の付くものはおよそ「サンバ」のイメージとは似つかぬものが多いです。何でこんなことになってるんだろう?輸入された時に、何かボタンのかけ違いがあったんでしょうか?カードに勝った外人さんが「Triumph!(トライアンフ、勝ったの意)」と叫ぶのを聞いた日本人が「あのカードゲームは『トランプ』という名前らしい」と勘違いしたような。

 いやいや、だいたいからしてですよ。中南米を主に発祥とする「ラテンミュージック」について、私たちはどこまで正確なイメージを持ちえているでしょうか?サンバ、マンボ、ルンバ、スカ、レゲエ、サルサなどの、「名前を聞いたことがあるような有名なジャンル」についてだけでも、それぞれのジャンルが「こんな感じ、でしょでしょ?」というものを示すことができるでしょうか?私?無理っす。無理無理無理無理かたつむりっす。マンボと言えば「マンボNo.5」と「魔法のマンボ」、あとはせいぜい「いただきマンボ」ぐらいしか知りませんし、ルンバなんて微妙にタンゴのリズムが混じってる「丹波でルンバ」一択ですよ?スカは一時集中的に聞いた「東京スカパラダイスオーケストラ」のおかげでナンか知ったような気になってるにすぎず、レゲエなどビーマニの曲でしかまともに聞いてないくらいです。サルサに至っては「ナンか知らんけど美味しそう…」というイメージが先に来る始末…。ってそりゃあ「サルサソース」だろうがよ!

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 民族の持ち物、その歴史の成果物、文化の根源に根ざすもの。そういうものを真に理解するのに、表面的になぞるだけで済むはずはないでしょう。心根を正し、真剣に対象を見定め、本物に触れることでその裏に連綿と繋がる何かを感じ取り、「異(い)」なるものを自分の中に定着させて…そうやって少しずつ、アタマではなくカラダで理解していくプロセスが必要になるはずです。

 しかしそういう作業を、万人ができるわけではありません。どうしても、「表面的なもの」「間違ってはいるけれどわかりやすいイメージ」などが先行してしまい、それで「終わり」になってしまうことは避けられないんです。これは何も日本人だけが特別にそうなのではないでしょう。さすがに最近はかなりまともになってきたとは言え、たった数十年遡っただけでも日本人と言えば「えびばでサムライスシゲイシャ、びゅりほーフジヤマ Ha!Ha!Ha!」な時代があったわけですよ。異なる文化と文化が接触する際、ある程度の誤解は避けられない、ということなんじゃないかなと思います。

 「しょうがない」という割り切りと、「でもホントは違うんだよね」という認識と。わずかな人たちの「真に理解したい」という思いに支えられた絶え間ない努力と。

 それらが積み重なって、文化のギャップは少しずつ、本当に少しずつ埋まっていくものなんだと思います。逆に言えば、そういう認識さえ持とうとしなければ、いつまでもそのままです。サンバと言えば「お嫁サンバ」のあのリズムでしょ、1,2,サンバっ、ニーィニィサンバっと。いやいや、アンタそれは語呂合わせなだけで全ッ然違いますから!!←例えサンバを正確には知らなくとも、このツッコミができるだけの意識は持ち合わせていないといかんなぁ、と、門外漢ながらも思うわけです。

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 万物を正確に認識する。常に正しい知識を得る。それは多分、並の人間にはムリです。でも、万物を出来るだけ正確に知ろうと思う。なるべく正しい知識を得ようと努力する。これは誰でも出来ることでしょう。その気になれば今や、調べる方法はピンからキリまでゴマンとあります。あとは情熱の傾け方一つ、ですわ。

 ちょっと興味を惹かれたら、ちょっとだけ突っ込んで調べてみる。最初はおずおずと口に含んでみて、何かを感じたらもう少し大胆に味わって。その順方向のループに入っていけば、もうそれは「全く見知らぬ異国の文化」ではなく、「誤解に塗りつぶされた異様な文化」でもない、「ちょっとだけ知ってるお隣さんの文化」ぐらいになるんじゃないでしょうか。それをもって「知った、理解した」というのはおこがましいけれど、何も知ろうとしない、或いは謝った知で停止して前に進まない、そういうやり方よりは遙かにマシな気がします。

 そして、こういう「探求心」って、普段のものにも大きく影響してくるんですよね。目に入ってくるものだけを見て見た気になるのではなく、その奥のものを嗅ぎ取ろうというある種の執念。それが、気持ちを世界サイズにまで広げるキーなんだろうと私は思っています。


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 すっかり「音楽のハナシ」からかけ離れてしまいましたね。最初に言いました通り、私の「サンバ」に対するあまりの知識の無さからこんな風になっちゃったわけですけれど。ただ、そんな私ですが、サンバのリズムの中に自分の生来のものとは全く異質の何かがある、という経験はちょびっとだけしたことがあります。いや、それもまがいもんですけどね、DDRで(爆)。それこそベリーニの大ヒットチューン、「サンバ・デ・ジャネイロ」のリミックスをDDRで踏んだ時に、ああ、これはオレの体が知ってるリズムとは違うなぁ、と思ったんですよ。サンバ一色ではない混血児であり、電子的に刻まれる正確なテンポに乗せられたものなのに、ですよ?これがモノホンのサンバで、しかもナマ演奏のパーカッションで刻まれたものだったら一体どれだけ違うんだろう、と。

 体の真芯に響く重低音、絶対に不可能と思えるスピードで官能的かつダイナミックに振られる肉付きの良い腰。まさに大地からわき起こる生のエネルギーそのもののような力強さは、きっとその音楽の本質的なものだと思います。いつかその本質に触れることがあったとしたら、その時に好き嫌いは別にしても「ああ…違う…」と感じ取れるだけの感受性は、擦り切れさせずにいつまでも磨き続けておきたいものです。





 なお、ネクタイを頭に巻いてベロベロに酔って歌い散らす「お嫁サンバ」とかは、これはこれで「現代日本の文化」として愛しています(爆)。
楽しんで頂けましたらWEB拍手をお願いします。
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コメント
この記事へのコメント
転倒蟲
「てんとう虫のサンバ」は、「てんとう虫がサンバを踊る事」に関しての歌、ということで、それ自体サンバでなくてもいいのかな、と思うですよ。メタフィクションってヤツ?(違

ある種の音楽分類のキモは「リズム」らしいのですが、初期大滝詠一が、ロック周辺のそれら(マーチ、ルンバ、ストラット、メレンゲ、etc)に関する大変優れた仕事をしていて面白いです。音頭なんかもよくやってるのは割と有名な話ですね。
2007/08/28(火) 01:43:37 | URL | 名も無いDancer #ZVagd2lo[ 編集]

 潜水艦~♪
2007/08/28(火) 07:32:22 | URL | 名も無いDancer #-[ 編集]
Dance Dance Bonodori
>名も無いDancer さん(お二方?)

>それ自体サンバでなくてもいいのかな

あはは、それは、なんかホントにそう意図されてる可能性もありそうですね。

イエローサブマリン音頭は衝撃的でしたねぇ。懐かしい。
2007/08/30(木) 00:47:42 | URL | てりぃ #O8jQI81I[ 編集]
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