これは気のせいなのかもしれないけれど、「ゆたか」の存在って、まだ「らき☆すた」の世界に完全に溶け込んではいなくて、微妙に分断されている感じがするんですよね。いや、作中で邪険にされているということは全然なくて、独特の慣れ具合で泉家の一部と化しているゆい姉さんのプッシュもあれば、泉家の父娘も気の置けない家族として振舞っていて、そういう意味では幸せな居候生活になりそうだとは思うのですよ？早々に友達もできたみたいですし、ね。

　でも、そういうのとは別に、らき☆すたの４人組とは、絶対的な違いが感じられるんですよ。それは、とことんまで緊張感不在で甘えられるという、ある意味空気のような人間関係、とでも言いましょうか。

　こなたのかがみいぢりに、かがみのキツめのツッコミ、ゆるゆる、おろおろと独走するつかさに、遠赤外線のような笑みで包むみゆき。この４人の間には、変な遠慮も後ろめたい影の感情も皆無なわけですよ。え？実はつかさがこなたのことを慕っているのにかがみに遠慮して手を出さずにいるとか、そういう裏設定はないのかって？


こ「…そう言えば今日かがみは～？」

つ「同じクラスの友達と出かけてるよ～？」

こ「そっか…」

つ（こなちゃん…今のこなちゃんには、
　　お姉ちゃんしか見えてないかもしれない…
　　でも、お姉ちゃんにはこなちゃんだけじゃないの。
　　それよりも、私を見て。
　　私には、こなちゃんしかいないんだよ。
　　この気持ち、気づいてほすぃの。
　　こなちゃんにも、私が一番になれないかなぁ？

　　…いっそ、お姉ちゃんがいないこの機会に……！！）



か「………つかさ」

つ「ひやぁっ！！おっ、お姉ちゃん、帰ってたの？！」




　…あれ？何でオレはまたこんなゆりリックなSSまがいを書いているのだろうか？ひょ、ひょっとして、オレって実はそっち方面の、未だ自覚せざる趣味がっ？！

　とまあ、ちょっと（？）脱線しましたが、上記のような設定は多分なくて。４人の揺らぎない関係が、らき☆すたのゆるさ加減にもたらしているものは少なくないですよね。こなたがどんなにかがみをいぢっても、かがみが本気でぶち切れて二人の仲が終わるようなことはなく、それでいて的確なツッコミやちょっとした反撃での「日常的なやりとり」を楽しむ土壌は確立されています。そこに絡むつかさとみゆきの会話も、その軸を阻害することも壊すこともなく、それでいて独特の間合いが存在するという、実に心地よい関係。

　一方のゆたかは、自身がまだ少なからず緊張の中にありますし、既存のキャラに対してもある種の緊張関係を形作っています。新世界に放り込まれて、ちょっとだけ肩が上がっている様な、そういう状態ですよね。彼女が名実ともに「らき☆すた」の主力メンバーの一人となるためには、もうちょっとだけ時間が必要なようです。ゆたかがみなみとの間に、こなたたち４人のようなまたぁりとした空気を作っていくのが楽しみですね。

　さて、そのゆたかですが。今回彼女は、ブレザー姿と私服のみでの登場に留まっており、セーラー服はまだ着ていません。ひょっとして、だから、なのか？ゆたかがまだこなたたちのような空気を作れていないのは、そのせい？ＯＰでも言うじゃないですか。「セーラーふくだからです。←結論」と。こなたたちがこのらっきーなゆるゆる空気を生んでいるのは、彼女らがセーラー服を着ているから、なんじゃないでしょうかね？そんな意味づけが、実はあるんじゃないかしら、とか、またちょっと暴走気味に考えつつ、本日はこの辺で。


※今週の一番気になったネタ
　未成年飲酒ネタ。大丈夫なんでしょうかこのご時勢に。いや、まあ、自分の母校でも当時から学祭の後とか行っていた向きはあるやに聞いてますから、現実にはある程度のものはあるんでしょうけれど、最近は、なぁ、色々と、なぁ。作中で「未成年で飲んだ」と明言しているのはゆい姉さんだけですけれど、こんなところでケチがついたらもったいないなぁと、ちょっとだけハラハラしちゃいました。こんなところでまさか「（視聴者との）分断」を狙っているわけではないんだろうけれど。

　らき☆ちゃんも、オレにしては珍しくちょっと引いちゃった。てへ☆　白石くんも言っとったけどあきら様必死だな（藁） ■関連記事～
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