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Old Dancer's BLOG
ここはてりぃが、趣味の共通する方々との得がたいつながりのために、自分の趣味に関係する諸々のことを、壊れながら書きつづるブログです。
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「アニメ映像と実写映像」について
 風前の灯火なわけですよ。架空のある日のカラオケ、というコンセプトがどうやら放り出されてしまった以上、もうこのED関連記事も存在意義を失ったと言えるわけで。なんだとぅー、存在意義なんて元から無かっただろーとか言うなー。ぷんぷん。

 本日うっかりと目にしてしまった今週の情報によれば、今週もまたカラオケではなく実写ED、なんですか?だとすれば、もうネタがもつはずもありません。従って、この手の記事ももうこれが最後かも、という覚悟で参ります。例によって大したことは書きませんけれどね。本日は「アニメと実写の違いについての雑感」という感じで。
 アニメに於いては、作り手が映像の全てを意識的に書かなければなりません。このシーンでは何を書くか、中心となる人物はどのくらいの大きさで、どんな表情付けをするのか。背景にはどんな色彩でどのような景色を用意するのか。モブは何人で、どういった描き方をするのか。何秒でカメラをパンして、どこからどこまでを映し、次のシーンとの切り替え方はどうするのか。そう言ったことを、絵コンテ、演出、動画などの各工程で細かく煮詰め、映像に倒していくわけですね。これは基本的には積み上げの作業であり、スタジオでレコーディングして作り上げていく音楽に近い物です。作り手が、積み上げ要素の個々をきちんと掌握していなければ、良いものに仕上げていくのは非常に難しくなるでしょう。

 一方、実写作品に於いては、作り手の意図する映像となるように各カットを何度も撮り直したり、上手に編集したりという作業はあるものの、どういう絵が撮れてくるかは、撮った後に見直してみないとわからないものだと思います。天候に代表されるように、撮影現場ではあるレベルの「偶然性」が存在する中で映像を撮っていく以外になく、そこには一瞬の素晴らしい閃きもあれば、一瞬の痛恨の失敗も起こりうるシビアさがある世界です。本質的にこちらはライブなのであり、様々な変動要因がある中で一瞬のベストをかぎ取る能力が、より作り手に要求される世界なのでしょう。この場合、個々の要素に対する作り手の掌握度は、アニメのそれに比べると低いものだと思われますが、代わりにある種の「勘」「感性」によって良し悪しをかぎ分けることで、最終的な映像の完成度を高めるように腐心されているように思われます。

 もちろん、スタジオ撮りの良さも、ライブ演奏の良さも、どちらも甲乙付けがたいものですし、その間に上下はない、と私は考えています。ですが、スタジオレコーディングで素晴らしいものを積み上げるミュージシャンのライブが必ず良いかと言えば、それはそうとは限らないわけで。逆に、ライブだとものすごいカリスマを発揮するミュージシャンが、スタジオでレコーディングされたアルバムだとパッとしない、というケースだってあるでしょう。

 つまりは、そもそも、分野が違うのです。映像作品という括りでは一緒ですが、アニメと実写では、受け手が期待するものも、作り手に要求されるスキルも、まるで異なるのではないでしょうか。

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 と言っても、「だからアニメの作り手は実写に手を出すな」と言いたいわけではありません。スタジオでもライブでも素晴らしい演奏を披露するミュージシャンがいるように、両方に通用する技能をお持ちの方だっておられると思います。要は「どのような技術を、どのような目的のために使うか」という点に尽きるのではないかと思うのですね。やりたいことのために実写が適切だと判断されるならば、その方向を模索すればいい。きっとそれだけのことなのだと思うのですよ。

 面白いなと思うのは、Computer Graphicsという「技術」が、アニメと実写の間にあった境目をぼやかす、両者に大きな影響を与えるツールとして急成長していることですね。恐らくかつてはイロモノ的なものに過ぎず、ちょっと風変わりな映像表現の道具としてしか用いられなかったCGは、半導体の価格下落に著しいPCの計算能力向上が加わったおかげで、今や映像表現に無くてはならないツールになっている感があります。それは基本的に「積み上げ」の世界の産物だったはずですが、既に実写と見まがうほどの「ライブ感」すら表現可能なものにまで発達しています。

 そのようなツールも使いながら、アニメ的な作品として極めるのか実写的な作品として突き抜けるのか、或いはその狭間で新境地を求めるのか。結局、そこで大事なのは「センス」なんだろうと思います。作り手の方々は日々「作るためのセンス」を磨き、アニメに実写に、その結果を出してこられるわけですから、受け手もまた日々「受け取るためのセンス」を磨いていきたいなと。それがアニメであれ、実写であれ、感じ取れる部分が少しでも多くあった方が、受け手としては幸福なように思うのですよ。

 とまあ、例によって元ネタである「俺の忘れ物」とは遠く離れた記事になりました。ま、白石くんも頑張ってや。どっとはらい。
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コメント
この記事へのコメント
ニコニコ動画風EDについて
全ての話でカラオケをすると2時間という設定をオーバーしてしまうからではないかと思います。
1曲5分×24話で120分ですが、途中の会話をいれるとオーバーしますからね。

所でそろそろEDのCDが発売されますな。そうだったよね…?
2007/07/10(火) 09:31:38 | URL | ナイト #9enIUaYc[ 編集]
前半/後半で
>ナイトさん

どうやら12話までの前半戦はカラオケED、13話からの後半戦は白石EDという具合に構想されていたようですね。思えば、EDのCDがこの時期に発売とされていたのも、カラオケEDがきっちり終了した直後のタイミングとして企画されていたと考えればぴったりですし。

EDのCDは、Amazonで注文し、こないだちゃんと届いて視聴済みです。まーなんつーか、曲を聴くモノではない(笑)ですが、妙に楽しい感じで良かったです。
2007/07/15(日) 18:19:10 | URL | てりぃ #O8jQI81I[ 編集]
全部白石!
少しきついなぁ~
最後にこなたが某動画サイトを見ているというオチかもしれないッスな。
2007/07/15(日) 23:07:41 | URL | ナイト #9enIUaYc[ 編集]
全部白石。
>ナイトさん

>少しきついなぁ~

ふぁいとっ、だよ?

いや、まあ、イヤならイヤと言っても誰も責めない、とも思いますので…。それぞれが素の感想を抱いたまま見ていく、ということでよろしいのではないでしょうかね?

私?「せっかくなんで楽しむ派」です(苦笑)。
2007/07/16(月) 21:46:56 | URL | てりぃ #O8jQI81I[ 編集]
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