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Old Dancer's BLOG
ここはてりぃが、趣味の共通する方々との得がたいつながりのために、自分の趣味に関係する諸々のことを、壊れながら書きつづるブログです。
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「西遊記」について
 基本的に「懐メロ」であることを大前提に、こなたの歌うのがヲタソング、つまりアニメソングか特撮ソングであり、残りの3人が歌うのがセーラー服もしくは星つながりの曲、と思っていたのだけれども…今回の西遊記の主題歌「Monkey Magic」を「ヲタソング」の範疇に入れるべきや否や…。

 いやー、さすがに結構厳しくなって参りました。あの西遊記を「特撮である」と強弁することは、「絶対に無理」とまでは思わないんだけれども、でも「いわゆる特撮番組とは違う部分」も色々とありそうでして、ねぇ。何より、視聴者層が違う。堺正章を初めとする当時の人気タレントが一堂に会したその布陣は、十分に「一般客」を視聴者として迎え入れる気満々でしたし、実際に多くのパンピーな方々(大人も含む)が見ていた記憶がありますしねぇ。さらに、「ガンダーラ」とともにゴダイゴ初期の名曲だったこの「Monkey Magic」は、当時の流行歌を牽引する超人気番組「ザ・ベストテン」でも結構上位まで食い込んだはずで、曲単独でも一般の方々に広く親しまれたわけです。つまり、仮にこの曲を「特撮ソングである」と強弁できたとしても、「ヲタソングである」とは言えないと思うんですよ…。
 EDの選曲に何らかの法則性が潜んでいるのでは、と思って見てきましたけれども、実のところ「懐メロ縛り」「各キャラが歌うのにふさわしい選曲」というルールしかないのではないか?そんな気がちょっとしつつ。

 さて、この「西遊記」ですが、実写でも既に3回、人形劇やアニメ作品も含めると、日本だけでも死ぬほど映像化されてますんで、今さらストーリーとか語る必要もないですよね?ね?ホントなら、「マチャアキ版西遊記と原典との差異について詳細に」とか行くべきナンでしょうけど、例によって全然内容なんて覚えちゃいないもんですから、ねぇ?(爆)

 どっちかと言うと、ピンクレディーが歌&進行(ミュージカル仕立てな感じだったと思う)やってて、ドリフが声当ててる人形劇版「飛べ!孫悟空」の方がよく覚えてたりして。三蔵法師をいかりや長介さん、孫悟空を志村けんさん、猪八戒を高木ブーさん、沙悟浄を仲本工事さん、三蔵法師の乗る馬をドリフの付き人のすわ親治さんがやってましたねぇ。え?一人足りない?そうそう、加藤茶さんはハゲメガネの「カトウ」という役で出てましたよ(笑)。ナンだそれ。

 ニンニキニキニキニンニキニキニキににんが三蔵、という導入が耳に残る「ゴー・ウェスト」なんかを始め、ドリフ特有のギャグ中心の進行も強く印象に残ってはいるんですが、それよりも出てくる妖怪たちが妙に怖かったのが、子供心にトラウマになってて、ねぇ。人形劇だから当然、デフォルメされたものではあるんだけれども、妙に怖いのよ。一番記憶にあるのは、人参化(にんじんか)の回。樹に鈴なりになった人型の果物が、ハーモナイザーか何かを通したカン高い声で、「ニンジンカ、ニンジンカ…」と大合唱するのね。あれがもうね、夢に出てくるぐらいに怖かった。しばらくは木の下を歩くの、イヤでしたもん。上から人参化の歌が聞こえてきたらどうしよう、とね。

 そのことを思い返して、今感じたことが二つ。一つは、西遊記の原典って、やっぱ結構怖い話なんだよなぁ、ということ。魑魅魍魎が累々と出てくるお話ですから、まあ怖いのは怖いんでしょうけれど、なんつーんだろ…怖さの質が、独特なモノがありますよね?食ったら動物に変えられちゃうとかさ、ひょうたんに吸い込まれて閉じこめられてしまうとかさ。ちょっと、日本の怪談に出てくるものとは、異質なものを感じるんです。暗闇に象徴されるような沈んだ怖さ~湿潤な日本の自然の延長線上にあるもの~が日本の妖怪の持ち味だとするならば、中国のそれは完全に「現世とは異なる異世界の産物」であって、人の理解を超えた領域の何かなんですよね。そういう物語に、中国から見た「異国」である日本人の自分が見出すものが、やっぱり「異世界の怖さ」だというのが、何だか面白いです。そう言えば、ゴダイゴの歌う「Monkey Magic」にしても「ガンダーラ」にしても、異国文化の異質さを上手く逆手に取ってヒットチャートに君臨した、と見ることも可能なわけで、ああ、ちょっと話が逸れました。

 感じたことのもう一つは、良い映像化ってなんなのさ、ということ。CGバリバリの臨場感溢れる映像、である必要はないんだよね。見た目に明らかに「作りもの」とわかるものであっても、やりようによって見る者を虜にしたり、深い感動を与えたり、身の毛もよだつ恐怖を与えたり、そういう方法論はあるのだなぁ、と。もちろん、当時は私も子どもでしたから、子供だましの何かに引っかかった可能性は十分にあるわけですが、でもやっぱり「いい映像≠お金と技術」とは思っていたいんですね。センスを高めていくことで、技術だけではカバーできない部分も補えるし、越えることだって出来るんじゃないか、とね。技術の価値を貶めるわけではないけれど、技術だけで良いものが出来るわけではない、ということは、肝に銘じておきたいことの一つだと思ってます。

 …で、結局、マチャアキ版については全然語ってませんが(苦笑)。…あ。実は第5話EDで流れた、こなたが歌った直前の曲「ドラゴンボールZ」から、この「西遊記」は続きのネタになってるんではないのか?…だからどう、ってことはないんだけども。
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コメント
この記事へのコメント
西遊記ですか
西遊記は「しんごちゃん」のしか知らなかったり。
というか産まれてすらいないw

>「ヲタソングである」とは言えないと思うんですよ…。
ヲタソングじゃなかったからキャンセルした。とか思いました。
2007/06/05(火) 01:37:22 | URL | ZT #OARS9n6I[ 編集]
おっさんホイホイ
おっさんが反応しそうなネタを見せると,意外にホイホイついてくる。

♪西にはあるんだ夢のクニンニキニン…
なつかしいですねー。

EDの話しですが,全体として統一してるというよりは,毎回誰かのリクエストなんじゃないでしょうか? 頭3つくらいまでは明らかにヤマカンさんの好みでしょうし。わざと縛りが見えないようにして,予想させないで視聴者の話題作りをする,てな感じにとらえてるんですがいかがなもんでしょね。
2007/06/05(火) 12:18:40 | URL | みすぼらしい男 #VDYXUEso[ 編集]
西遊記はね、
「スリー・ツー・ワン ドッカ~ン」
で始まる手塚先生の『悟空の大冒険』が好きでした。
2007/06/05(火) 23:50:17 | URL | まりん #.8090.Fc[ 編集]
ゴダイゴなら…
ホーリー&ブライトかガンダーラの方が印象深いですね.死んだ祖父がよく見てました.

怖い西遊記ならちょっと違いますがドラえもんの映画版ですね.

歴史が変わってしまって,人間ではなく妖怪が支配する世界になってしまった世界はかなりインパクトがありました.トカゲが丸ごと入ったスープとか,妖怪に変身する先生とか…
2007/06/06(水) 22:03:15 | URL | OROCHI #nJBm9iLU[ 編集]
あ゛ーーーみ゛ーーーま゛ーーー!!
>ZTさん

>西遊記は「しんごちゃん」のしか知らなかったり。
>というか産まれてすらいないw

ジェネレーション、ギャーーーーーップ!(涙)

>ヲタソングじゃなかったからキャンセルした。とか思いました。

ああ、なるほろ、っと思ってたら、次のは普通に歌っちゃってましたね…。結局、「法則とかない」のが正解のような気がしてきました。


>みすぼらしい男さん

>おっさんが反応しそうなネタを見せると,意外にホイホイついてくる。

吹きました。グッド谷口w

>毎回誰かのリクエストなんじゃないでしょうか?

私もその意見に与したくなって来ました。明日には書かねばならない「木枯らしに抱かれて」、どうしようかしら…。orz


>まりんさん

>で始まる手塚先生の『悟空の大冒険』が好きでした。

これ、存在は知ってますけど、実は見たこと無いんですよ。逆ジェネレーションギャップ?(ナニ


>OROCHIさん

>ホーリー&ブライトかガンダーラの方が印象深いですね.

他にも、ビューティフルネームとか銀河鉄道999とか。まーよく見聞きしましたね、当時は。

>怖い西遊記ならちょっと違いますがドラえもんの映画版ですね.

これも見たことはないんですが(ドラの映画版はほとんどが未見…)、コメントを読む限りなかなかキているようですね。どっちかと言うと藤子不二雄A先生の得意分野のような気も…。
2007/06/10(日) 09:17:13 | URL | てりぃ #O8jQI81I[ 編集]
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