さぁて。年代的にはキョーダインよりも前(だったはず…)だし、恐らくこっちの方がより入れ込んで見ていた覚えのある「アクマイザー3(スリー)」ですが。何とまあ情けないことに、これまたほとんどのことを忘れてしまっています(爆)。後番組の「超人ビュビューン」の方がもっと忘れてますがね。リアルタイム世代としてはナンとも情けない限りです。orz
でも、カンニングして書いちゃったらそれは面白くも何ともないシロモノになりそうなので、あくまでナニも見ずに、記憶を掘り起こすのみで書いて参ります。この「アクマイザー3」に関しては、子ども視点では「正義と悪」との境界線が、ちょっぴり大人視点的には「ヒロイズムの所在」という点がなかなかに燃える作品だったように思います。
でも、カンニングして書いちゃったらそれは面白くも何ともないシロモノになりそうなので、あくまでナニも見ずに、記憶を掘り起こすのみで書いて参ります。この「アクマイザー3」に関しては、子ども視点では「正義と悪」との境界線が、ちょっぴり大人視点的には「ヒロイズムの所在」という点がなかなかに燃える作品だったように思います。
この作品のヒーローとなる3人(?)、ザビタン、イビル、ガブラの3人は、いずれも元々は人間の敵である悪魔族の出身です。それが、人と触れあう中で人間の心に惹かれ、彼らを守る側に付くのね。この部分だけ読むと、これはまんま、永井豪先生の「デビルマン」なわけだけど。
デビルマンとアクマイザーを分ける一つの点は、これら3人の悪魔が、ナンともわかりやすい弱点を持っていることです。実はその弱点、ザビタンがナンだったかどうしても思い出せないんだけど(爆)、イビルは鏡を見ると体が硬直して身動きが取れなくなり、ガブラは体に穴を開けられて水分が外に出てしまうと力が全く入らなくなる、という感じ。ある意味、この辺はギルの笛の音を聞くと良心回路が働かなくなる、石ノ森先生の「キカイダー」とちょっと似ているわけですね。
ここから邪推を重ねていくと、キカイダーがそうであったのと同様に、悪魔3人が決心して守ろうと志した「正義の心」は、如何に多くの困難を抱えるものであるか、如何に簡単にくじかれそうになるものであるか、ということを示しているように思えます。デビルマン(アニメ版)では「守ろうとする対象自体が弱き者であるために、それを人質に取られるなどして闘う力を削がれる」という表現が多く、言ってみれば「ヒーローの外に弱点がある」という表現であったのに対して、アクマイザーでは「ヒーロー自身が問題・弱点を抱える不完全な存在」という形になっているのですね。
これがね、燃えるんだわ。石ノ森イズムの一つの極みなわけですよ。それでも彼らは立ち上がり、明らかに異形の姿を誇らしく曝しつつ、大切なもの=人間のために闘うわけね。
さて最終回、キョーダインと同じく彼らはラスボスに特攻して命を落とすわけですが(そういうのばっか選んでないか?)、そこで散った魂が3人の若者に宿った!という出だしで、後番組の超人ビュビューンは始まります。でもね、上記に見られるような「不完全性」とか、はたまた出自が悪魔であるという「正義と悪とが表裏であるという含み」などの、アクマイザーにおいて魅力の多くを占めていた部分が、ビュビューンには一切無かったのね。これが、子供心にも興醒めでねぇ。あの燃える展開で散ったアクマイザーを、人気を引き継ぐためだけに山車に使われたような気がして…。ビュビューンの方が好きな人には悪いけれど、あの当時も「商業主義、っていうのはこういうことなんだなぁ…」と考えたものですよ。あ、もちろん、子どもの語彙の範囲でね(笑)。
うしっ!今日はこんなもんで。…でもそのうち、絶対に自分が見たことすらないような作品のネタが出てくると思うんだよなぁ…。どうするかねぇ?
フルメタル・パニック!IV 第2話「損害制御」 (2018/04/27)
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デビルマンとアクマイザーを分ける一つの点は、これら3人の悪魔が、ナンともわかりやすい弱点を持っていることです。実はその弱点、ザビタンがナンだったかどうしても思い出せないんだけど(爆)、イビルは鏡を見ると体が硬直して身動きが取れなくなり、ガブラは体に穴を開けられて水分が外に出てしまうと力が全く入らなくなる、という感じ。ある意味、この辺はギルの笛の音を聞くと良心回路が働かなくなる、石ノ森先生の「キカイダー」とちょっと似ているわけですね。
ここから邪推を重ねていくと、キカイダーがそうであったのと同様に、悪魔3人が決心して守ろうと志した「正義の心」は、如何に多くの困難を抱えるものであるか、如何に簡単にくじかれそうになるものであるか、ということを示しているように思えます。デビルマン(アニメ版)では「守ろうとする対象自体が弱き者であるために、それを人質に取られるなどして闘う力を削がれる」という表現が多く、言ってみれば「ヒーローの外に弱点がある」という表現であったのに対して、アクマイザーでは「ヒーロー自身が問題・弱点を抱える不完全な存在」という形になっているのですね。
これがね、燃えるんだわ。石ノ森イズムの一つの極みなわけですよ。それでも彼らは立ち上がり、明らかに異形の姿を誇らしく曝しつつ、大切なもの=人間のために闘うわけね。
さて最終回、キョーダインと同じく彼らはラスボスに特攻して命を落とすわけですが(そういうのばっか選んでないか?)、そこで散った魂が3人の若者に宿った!という出だしで、後番組の超人ビュビューンは始まります。でもね、上記に見られるような「不完全性」とか、はたまた出自が悪魔であるという「正義と悪とが表裏であるという含み」などの、アクマイザーにおいて魅力の多くを占めていた部分が、ビュビューンには一切無かったのね。これが、子供心にも興醒めでねぇ。あの燃える展開で散ったアクマイザーを、人気を引き継ぐためだけに山車に使われたような気がして…。ビュビューンの方が好きな人には悪いけれど、あの当時も「商業主義、っていうのはこういうことなんだなぁ…」と考えたものですよ。あ、もちろん、子どもの語彙の範囲でね(笑)。
うしっ!今日はこんなもんで。…でもそのうち、絶対に自分が見たことすらないような作品のネタが出てくると思うんだよなぁ…。どうするかねぇ?
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ザビタンの弱点はアクマ族の紋章でしたっけ?
印象に残っているのは『かわるんだら~』の台詞ですね。
ちなみに『超神ビビューン』ですね。
印象に残っているのは『かわるんだら~』の台詞ですね。
ちなみに『超神ビビューン』ですね。
>通りすがりの岐阜県民さん
>ザビタンの弱点はアクマ族の紋章でしたっけ?
ようやく思い出しました!確かそんなんですわ、ええ。
>『超神ビビューン』
あうっ!そうですよね、そうですよ。…ま、我が身への戒めとして、このまま曝しておくこととします。orz ご指摘ありがとうございました。
>ザビタンの弱点はアクマ族の紋章でしたっけ?
ようやく思い出しました!確かそんなんですわ、ええ。
>『超神ビビューン』
あうっ!そうですよね、そうですよ。…ま、我が身への戒めとして、このまま曝しておくこととします。orz ご指摘ありがとうございました。
テリーさんは憶えてないと思いますけどハルヒの頃に何度か出没した六連星です。おひさしぶりです。
と言っても、KANONのときもブログ拝見してました。でも私のほうはKANON見れなくて(涙)
そんなわけでらきすたはコメント書けるぜ!ってことでのこのこやってきました!
ちなみにアクマイザーが第二話のEDだったのはきっと「ドリル」ですよ!私も良く憶えてませんがドリルなんとかっつう攻撃ありましたでしょう?
と言っても、KANONのときもブログ拝見してました。でも私のほうはKANON見れなくて(涙)
そんなわけでらきすたはコメント書けるぜ!ってことでのこのこやってきました!
ちなみにアクマイザーが第二話のEDだったのはきっと「ドリル」ですよ!私も良く憶えてませんがドリルなんとかっつう攻撃ありましたでしょう?
…でしょうか。いや、Wikipediaで答えを探してしまった私は軟弱者です…。しかも、その上、答えがわかっても全くその名前に見覚えがないという始末…。orz
>六連星さん
>憶えてないと思いますけど
何を仰いますやら。覚えておりますよ、どうも、こちらこそご無沙汰しております。Kanonの最中にも当ブログにお越し頂いていたとのこと、更に今回のコメントも、どうもありがとうございます!
あ、それでですね、もうひとつ「魔方陣アタックドリルミサイル」つーのもあるそうです。ええ、そちらも全く覚えてません(爆)。
>六連星さん
>憶えてないと思いますけど
何を仰いますやら。覚えておりますよ、どうも、こちらこそご無沙汰しております。Kanonの最中にも当ブログにお越し頂いていたとのこと、更に今回のコメントも、どうもありがとうございます!
あ、それでですね、もうひとつ「魔方陣アタックドリルミサイル」つーのもあるそうです。ええ、そちらも全く覚えてません(爆)。
ザビタンが悪魔の紋章の前で正しい事を考えると、頭にひびみたいなものが現れて苦しむんです。
これ、まさにギルの笛を聴いたジローですよね。
今、ファミリー劇場でまさに「アクマイザー3」放送中なのであたしも思い出しました。
これ、まさにギルの笛を聴いたジローですよね。
今、ファミリー劇場でまさに「アクマイザー3」放送中なのであたしも思い出しました。
2007/04/26(木) 12:50:11 | URL | さくらん #sK74FgpI[ 編集]
>さくらんさん
あー、それですそれです。頭に赤い血管のようなひび割れができて苦しむ、という部分は鮮明に覚えていたんですが、悪魔の紋章に正義の心、でしたか。
Wikipediaなどで確認してみたところ、正義と悪のはざまで苦しむさまなど、まったくもってキカイダーと同じ要素を持ってますね。バリバリの石ノ森作品なんだなぁ…。
久しぶりに見てみたい気もしますが、ファミリー劇場っすか…。うーん。
あー、それですそれです。頭に赤い血管のようなひび割れができて苦しむ、という部分は鮮明に覚えていたんですが、悪魔の紋章に正義の心、でしたか。
Wikipediaなどで確認してみたところ、正義と悪のはざまで苦しむさまなど、まったくもってキカイダーと同じ要素を持ってますね。バリバリの石ノ森作品なんだなぁ…。
久しぶりに見てみたい気もしますが、ファミリー劇場っすか…。うーん。
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