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Old Dancer's BLOG
ここはてりぃが、趣味の共通する方々との得がたいつながりのために、自分の趣味に関係する諸々のことを、壊れながら書きつづるブログです。
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仮面ライダーカブト・FINALに寄せて
 「樹花タソがちゃんと出てきた時点で満足」「これまでに回収されなかったモチーフはさておいて、王道的な話で締めた最終回にはそれなりにカタルシスが感じられたので満足」「『腐女子大喜びだなw』と頭の片隅では思いながらも、熱い両雄を演じきった二人のライダーが格好良かったので満足」等々、こうした何らかの言葉で総括することは可能だと思います。

 でも、どれも「自分の感想100%」にはならないような気もするんですね。いや、元々ブログに記すちっぽけな記事の中に「自分の100%の感想」を定着させることは不可能なんですけども、ことカブトに関しては、自分自身の中に未消化なものが多すぎるんです。それが、多分、よく言われるような「この番組のせい」ではない部分に。

 本日は最終回を迎えたカブトについて、自分の思っていることを何となく書き記していこうと思います。
 恐らくはどうにもならない色々な都合も絡んででしょう、作中で描こうとするものはシリーズの最中に何度か変更を余儀なくされた感があります。それはとても軽度の「路線変更」なのだとは思うのですが、その辺を上手く読めなかったり、意図が掴めなかったり、そこできちんと「自分の中の軌道修正」がしきれなかった…。それが、私の側の問題なのでしょう。

 例えば、シリーズ開始後間もない第4話。今にして思えば、あの神掛かっていたエピソードが、自分の感覚をあそこに縛り付けてしまったことは否定できません。あれと同等もしくはより上の、あの方向でのアツさをカブトに対して求めてしまったんですな。この辺、シリーズ序盤の第8話でトンでもない出来映えのエピソードを送り出した無印プリキュアが、少なくとも私にとっては満足とはほど遠い感想で終わってしまったことと、程度の問題を別にすれば大変よく似ているんです。

 この辺りの、単純な「合う・合わない」の問題であるとか、「自分の思いこみが逆に自分の感動を阻害する要因たり得る」という視点などは、特にこの一年で何度も考えさせられたことです。それを以て「この番組は良くない」と結論づけることが、如何に虚しいものであるか、ということも…。しかし、素直に見ることと、考えるのを放棄して見ることは違うはずだ、そう思いながら食らいついていったつもりが、「考えすぎ」に陥っていることに気付いた時の虚無感と言ったら、これまたひどいものでした…。

 「ストーリーの裏にあるモノを解釈する」というやり方よりも、「キャラクターの魅力をどこに出そうとしているか」を見ていった方がハマるのではないか?そう気付いてからの視聴は比較的安定しておりました。なるほど、そりゃ普段の自分の見方とはかなり異なるわけですもん、ミスリードもするよなぁ。

~~~

 そうしたアンビバレンツも感じながら、自分自身を見つめる機会にも恵まれましたし、心底「良かった」と言えるエピソードにも何回も巡り会えたので、自分としては実りのある一年と結論づけていいと思っています。スタッフとキャストの皆さんには心から「お疲れさま」と「ありがとうございます」とお伝えしたいですね。

 全然「FINAL」について触れないのもアレなんで少しだけ。視点をあちこちに振らせず、集中した場面のみで一連のシーンをまとめたのは、個人的に高く評価してます。私が大好きなやり方~「謎」などがいい意味での裏切りを含みつつ急展開で収束するカタルシス~などは無かったですが、「そのシーンそのものの持つ温度」だけであそこまで突っ走るのもなかなか出来ないことだと思いますので。

 私が最も拳を握ったのは、やはり戦い直後の二人のシーン。「一度しか言わないぞ」なんて、それなんてギャルゲーだ、とは思ったものの、実にツンデレ天道らしいやり方だと思いましたし、そこで天道が言うことを加賀美の方がちゃんと見抜いている辺り、「お前ら、いいトモダチを持ったな…」と素直に思えて嬉しかったですよ。「オレの言葉だ」というのも、もう「好きです」に匹敵する破壊力と言ってよいのではないかと。いや、自分、そっち方面の適正はないんですよ、決して、いやいやそのような。

 フランスまで和装で豆腐を買いに行く天道は意味不明。でも、これはもちろん「意味不明」に終わらせたかったのでしょう。天の道を行く者の真意は、我々凡人にはなかなか計り知れないのです。第1回のエピソードとシンメトリーを持たせたこのラストシーンで、初回から変わっていない天道を描いてみせることによって、カブトはシリーズとして完結したのだと思います。これ自体は定番のやり方ではあるけれど、最後を奇を衒わずに素直に見せたこのやり方は、加賀美に対して最後だけ素直な言葉を吐いた天道とよく似ている気がして、逆にカブトらしいかな、とも思いました。

 番組の締め方と同じく、私も爽やかな気持ちで筆を置くことに致します。最後に重ねてお礼を。ありがとう、天道、カブト、そして愉快な仲間たち(笑)。
楽しんで頂けましたらWEB拍手をお願いします。
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コメント
この記事へのコメント
お世話になってます。
単純な「合う・合わない」の問題>私はコレに固執しすぎて、楽しめるべきトコロが見えなくなっていたようです。

次回作は、自分の拘りに構えすぎずに観てみます。スタッフ&キャストの皆様は、与えられた仕事に真剣に取り組んでおられた。ですよね?
2007/01/23(火) 04:46:12 | URL | カメおばさん #aiMm5YXE[ 編集]
そういうゲームはやってみたいかも
 劇場版は恋愛寄りだったので、テレビは男二人の友情に絞っていったのはさわやかで良かったと思います。お話としては面白いのですが愉快な仲間達が愉快な仲間達で終わってしまうところが今後の課題ですね。
2007/01/23(火) 09:18:46 | URL | かかし #-[ 編集]
宴のあとに
>カメおばさん

好みは人それぞれなので、まぁムリしてまで見ることはないかなぁ、とも思うんですよね。私にとっては、そこまでムリじゃぁなかった、ということなんで。

正直なところを言えば、自分にとって響鬼とカブトのどちらが入れ込んで見れたか、と問われればおのずと答えは出てしまうんです。でも、そもそも方向性からして全然違う二つの作品ですし、特に響鬼は「脱・ライダー」を、カブトは「集大成」を目指したようなところがある以上、安易に比較してはいけない、という思いがいつもありました。

次回作は、毎週のレビューはもうしないかもしれませんが、これまた新機軸なところを突いてきているので、楽しみにはしてますよ。イキに感じる部分が一つでも二つでもあれば、そこは大事に見ていきたいですね。

>かかしさん

>男二人の友情

私、「ウホッ!」な要素は全く持ち合わせていないんですが、こういう展開は大好物だったりします。アツいの大好き。

ストーリー上の「整合性」を保ったり、思うような起伏を中長期的に制御したり、という部分では、残念ながらカブトはそれほど良質とは言えなかったかもしれません。それには、色々な「のっぴきならない事情」もあったやに聞きますので、その点をあまり責めても詮無いことかなぁ、とは思いますが、もし課題があるとすればやはりその点になるのでしょうね。
2007/01/25(木) 19:20:52 | URL | てりぃ #O8jQI81I[ 編集]
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2007/01/25(木) 21:20:51 | 『真・南海大決戦』
 遂にこの時がきてしまいました。書かなくてはならないんですねぇ。(´ヘ`;)ハァ
2007/01/25(木) 22:48:47 | よろずな独り言