フツーに、後味の残るいいお話、でありました。それ以上のものを期待しすぎたのは、まあ自分の責任なのだと割り切るしかないかな。そうそうとんでもない展開が転がっているわけもないし、一部で言われているような「これで大介の出番は終了なのでは…」という予測が当たっているのならなおさらだろうし。…いや、だからこそ、最後には彼には幸せに退場して欲しかった、というのもあるんですけどね。
今回のストーリーの切り口においては、「ワームにも(しかもアレだけ人間を見下していた女王様にさえ)、人間という種族の良さを理解することが出来た」という辺りが、結構大きなテーマかな、と思います。片や、人間はどうなのだろうと。ワームというものを理解し、歩み寄ることが出来るのでしょうか。そして大介は、その一つの典型たり得たのでしょうか。例え彼に課せられたものが、理解し愛しながらもその相手を倒さざるを得ない宿命だったのだとしても。
今回のストーリーの切り口においては、「ワームにも(しかもアレだけ人間を見下していた女王様にさえ)、人間という種族の良さを理解することが出来た」という辺りが、結構大きなテーマかな、と思います。片や、人間はどうなのだろうと。ワームというものを理解し、歩み寄ることが出来るのでしょうか。そして大介は、その一つの典型たり得たのでしょうか。例え彼に課せられたものが、理解し愛しながらもその相手を倒さざるを得ない宿命だったのだとしても。
以前にも触れたことですが、彼の「仮面」は回を重ねるごとに、「本心を隠して戦う」という色彩を強く帯びるようになってきたと思います。涙隠して敵を撃つ。アツいよねぇ。最初出てきた時にはホントにチャラいキャラで、しかもオレ様天道とかぶりまくってて、ナンなんだこいつはーと思ってたんですけども、後半はホントに「いい男」という感じになってきました。いやいや、ウホッ!とかそういう意味合いじゃなくて。(^^;
彼の格好良さは、メイクアップアーティストという派手な職業にまつわるものとか、女性にとことん優しいというフェミニストな部分とか、ましてやイケメンな顔の造作とかにはないのですよ。もちろん、地獄兄弟を凌ぐ闇を背負っているわけでもなくて。大介にあって地獄兄弟には見当たらないもの。それは、恥ずかしいまでの直向きさであり、そうせねばならない時には全てを投げ打っても守ろうとする、そのヒーロー性にあるような気がするんですな。だとすれば、世の中に背を向けちゃったやさぐるま氏が当て馬よろしく絡んできたのも、対比の構図として何となく意味がわかる気がするわけ。
でも、彼の気持ちに「矛盾」が生じる時、彼は仮面をかぶって、己に課せられた宿命に従うのね。悲しきヒーローの、王道中の王道じゃないですか。最後の瞬間、凝縮した時間の中で、彼の胸を去来した感情は何であったか。その一撃に込められた悲しみは。「あなたの手で、私を」というあり得ない望みを、結果的に叶えざるを得なかったその無念。激しい戦いのさなかに閃く「静寂」という演出、声にならない慟哭に彩られたその空間は、彼と彼女が演じた最高のフィナーレだったのだと思います。
~~~
さて。翻って主人公・天道総司ですが。彼の言葉も、また意味深でありました。大介に対して「わかっているのか、あいつはワームだぞ!」と叫んでおきながら、「お前に俺の気持ちがわかるか!」と返された天道は、彼に聞こえないような声で「わかるさ…」とつぶやくのね。これは、ワームであるひよりを守ろうとしている天道が吐くセリフなわけで、視聴者にはよくわかるんだけども、そこに潜む「二重性」が何とも泣かせますよ。外=大介に対しては、「ワームを守ろうとするなどとんでもない!」と言わざるを得ない天道が、しかし内=自分の本心では「ワームであるかどうかは関係ない!」という熱い思いがたぎっているわけで。そうなんですよ。今回の主役=大介が矛盾に直面したのと同様、天道も大きな矛盾に直面しながら、それでも自分の本心が求める先を目指しているわけなんですよ。
大介は、結局は宿命に逆らえず、愛する人をその手で逝かせる道を進んでしまいました。天道は、どんな道を進むのでしょう。決して天の道ではないであろう、血塗られたその道が、最後には幸せという名のゴールに到達することを今は祈りましょう。
~~~
さて。どうしても最後に言っておかねばならないことがあります。…いいかな?…せーのっ!
我らが樹花タソを一体どこへやったんだ!!うおおおおおおおお!!悲しきストーリーの次には是非とも女神の降臨を!!我らに真の祝福を!!樹花ターーーン!!じゅーーかーーたーーn(台無し)
日常の第13話 (2011/06/29)
消失の進捗・その4 (2010/02/11)
届いたフォー!! (2005/12/23)
電脳コイル 第21話「黒いオートマトン」 (2007/10/21)
6度目のけいおん! (2011/12/23)
シュタゲ再放映が再放映で終わらなかった話。 (2015/12/03)
宿敵、というモノ (2008/04/07)
彼の格好良さは、メイクアップアーティストという派手な職業にまつわるものとか、女性にとことん優しいというフェミニストな部分とか、ましてやイケメンな顔の造作とかにはないのですよ。もちろん、地獄兄弟を凌ぐ闇を背負っているわけでもなくて。大介にあって地獄兄弟には見当たらないもの。それは、恥ずかしいまでの直向きさであり、そうせねばならない時には全てを投げ打っても守ろうとする、そのヒーロー性にあるような気がするんですな。だとすれば、世の中に背を向けちゃったやさぐるま氏が当て馬よろしく絡んできたのも、対比の構図として何となく意味がわかる気がするわけ。
でも、彼の気持ちに「矛盾」が生じる時、彼は仮面をかぶって、己に課せられた宿命に従うのね。悲しきヒーローの、王道中の王道じゃないですか。最後の瞬間、凝縮した時間の中で、彼の胸を去来した感情は何であったか。その一撃に込められた悲しみは。「あなたの手で、私を」というあり得ない望みを、結果的に叶えざるを得なかったその無念。激しい戦いのさなかに閃く「静寂」という演出、声にならない慟哭に彩られたその空間は、彼と彼女が演じた最高のフィナーレだったのだと思います。
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さて。翻って主人公・天道総司ですが。彼の言葉も、また意味深でありました。大介に対して「わかっているのか、あいつはワームだぞ!」と叫んでおきながら、「お前に俺の気持ちがわかるか!」と返された天道は、彼に聞こえないような声で「わかるさ…」とつぶやくのね。これは、ワームであるひよりを守ろうとしている天道が吐くセリフなわけで、視聴者にはよくわかるんだけども、そこに潜む「二重性」が何とも泣かせますよ。外=大介に対しては、「ワームを守ろうとするなどとんでもない!」と言わざるを得ない天道が、しかし内=自分の本心では「ワームであるかどうかは関係ない!」という熱い思いがたぎっているわけで。そうなんですよ。今回の主役=大介が矛盾に直面したのと同様、天道も大きな矛盾に直面しながら、それでも自分の本心が求める先を目指しているわけなんですよ。
大介は、結局は宿命に逆らえず、愛する人をその手で逝かせる道を進んでしまいました。天道は、どんな道を進むのでしょう。決して天の道ではないであろう、血塗られたその道が、最後には幸せという名のゴールに到達することを今は祈りましょう。
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さて。どうしても最後に言っておかねばならないことがあります。…いいかな?…せーのっ!
我らが樹花タソを一体どこへやったんだ!!うおおおおおおおお!!悲しきストーリーの次には是非とも女神の降臨を!!我らに真の祝福を!!樹花ターーーン!!じゅーーかーーたーーn(台無し)
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この記事へのコメント
2週間どうなるのかとドキドキしていた矢車さんの扱いがアレって・・・orz
そういえば本編ではなくオマケコーナーででしたけど以前てりぃさんが予想されていた新種ポジティヴとネガティヴがとうとう登場しましたねw
まあ正体は予想通りでしたけどww
そういえば本編ではなくオマケコーナーででしたけど以前てりぃさんが予想されていた新種ポジティヴとネガティヴがとうとう登場しましたねw
まあ正体は予想通りでしたけどww
ネガティブとポジティブ、確かに記事の冒頭でおちゃらけで触れておりましたよね(笑)。書いた本人がきれいに忘れてました。全くもう歳を取ると忘れっぽくていかんのう。
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☆TBさせていただきます☆『仮面ライダーカブト』、「第40話」の感想です!「ツルギ ガンバレ、ツルギ ガンバレ」剣坊ちゃまのシーンは あらすじに書かなくても何ら支障は無いのですが、・・えー、どーしましょう(笑)。
2006/11/14(火) 10:55:44 | まぜこぜてみよ~う。by青いパン
◆TBさせて頂きます◆前回以上に天道が出ていなかったような気がするのは、気のせいでは無いようだ。 ほんの数回の登場予定だった間宮麗奈がここまで生き残ったコトもすごいけど、まさかこんなに丁寧に最期を描くとは。たとえ敵でも手厚く葬るのは日本古来の伝統ですからね
2006/11/14(火) 23:19:05 | 『真・南海大決戦』
今日は,長女の健康診断だったので私が立ち会いました。といっても,通常のものではなく,来年4月の小学校入学に備えてのものでした。早いもので,長女ももうすぐ小学生なんだなぁ,と感慨深いものがありました。
2006/11/15(水) 21:07:42 | よろずな独り言
先週は毎年恒例の11月・1週の秋休み(大学駅伝)ということ、この放送の前の「ボウケンジャー」のさくら姉さん祭、ここのところの「恋日・ニュータイプ」の秀作によって、すっかり前回の物語を忘れ去られてしまった「カブト」。7年連続放送でライダーの連続放送期間の記録を
2006/11/15(水) 21:43:37 | MEICHIKUえんため・ぶろぐ
『消える心 持つならば、実る心 与えよう。そっと、そっと、少しずつ、明日の花を咲かせよう・・・』
2006/11/16(木) 21:54:07 | ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!!
第40話ダークカブトが…襲い掛かってきた。そこにひよりがいた。ライダーキックの相打ちだった。(龍騎のリュウガ再来か!?)何とか元の世界の戻る。ひよりに会った。それだけとは…。もう終わりかよ!?麗
2006/11/18(土) 08:12:08 | デバイス!マキシマム ブログ
ち~す!40話まで、きました!!クライマックスっという雰囲気ゼロですが(笑)ラストは、きちんと、お話を完結して欲しいと思います。ま、今でも、十分お笑い方面では、みせてくれ
2006/11/23(木) 18:10:29 | ルーツ オブ ザ まったり!