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Old Dancer's BLOG
ここはてりぃが、趣味の共通する方々との得がたいつながりのために、自分の趣味に関係する諸々のことを、壊れながら書きつづるブログです。
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宇土選手、愛ちゃんにストレート勝ち
 という見出しを一つも見ません。逆の~つまり、「愛ちゃん、宇土選手にストレート負け」はいっぱい見るけどね。いやいや、宇土選手の名前すら出てない見出しの方が圧倒的に多いですが。みんな、どれだけ愛ちゃん好きなんだ。確かに小さな頃から有名だし、今も十分キュートな選手だとは思うけど。

 それにしても、今まで同学年の国内選手には一回も敗れたことがないという福原愛選手を、ストレートで下した宇土弘恵選手は、とてもすごく頑張ったのではないかと思います。聞けばかなりの愛ちゃん対策を積んだらしいとも言いますが、それを自分のものにするには相当な努力が必要だったはず。もっと誉められてもいいんじゃないのかな。優勝の報せを喜ぶ関係者は、そして彼女の肉親は、「愛ちゃん負ける」という報道しかされない今の状況を、一体どんな気持ちで眺めているでしょう。
 「人気商売」なんていう嫌な言葉があって、それが経済的な意味を強く持つ社会の中で僕たちは生活しています。でも、そうじゃないところで生まれるナマのドラマもあるはずだと、そういう気持ちで日々を生きているオレなのですが、こういうの見ちゃうと心底萎える。彼女らは、つまり勝った宇土選手も負けた福原選手も、決して「人気」のために日々の練習を積んでいるわけではないと思うのですよ。じゃあ何のために、って言われると回答に窮するんだけど、高校生という思春期の少年少女が、わからないなりに取り組む自己研鑽の日々ってぇのは、案外ピュアなものだと思うんです。自分が高校生の頃を振り返ってみても、色々と間違えた判断や青い叫びもしては来たけれど、それでもその時期しか持ち得ないある種のひたむきさはあったなぁと思うのです。青春ていうのはそういうことじゃない?

 それをね、あんまり一方的な押し付けみたいに、偏った方向のみで報道する姿勢はなんなのだと。リアル高校生・福原愛さんは、あんた達のおもちゃじゃないわよと。リアル高校生・宇土弘恵さんは、ただの引き立て役じゃないのよと。事件はブラウン管の中で起きてるわけじゃない、現実の生活の中で起きてるんだ!って、恥ずかしいパクリで言いたくなっちゃうのよ。

 少なくとも、「優勝した選手を褒め称える」ぐらいはしてもいいはずなのに、宇土選手のことを誉めた報道をほとんど見かけないこの状況は、ゆがんでいるとしか思えません。これは多分、視聴者の普段の行動にも若干の責任があって、これだけ人気のある選手・愛ちゃん側に寄った報道にしないと世の中にウケないだろうという、その土壌が生んだ偏りなのでしょうね。「愛ちゃんカワイソウ」と思う気持ちを否定はしないけど、「宇土選手よく頑張ったなぁ」という気持ちも持ってあげていいのではないかと思うのですが、間違ってますか、私。

 それとね、もう一つ気に入らないのが、バックに流れる「愛ちゃんは勝って当たり前」という空気。そりゃ人間だもの、負けることだってあるわよ。勝負の世界は相手のある話なんだし、実力の外の「運」だって作用しますし。それにね、勝って得られるものは大きいですが、負けて得られるものだって、同じくらい大きいはず。だから、勝った人にも負けた人にも、「よくやった、頑張った」と言って誉めてあげられる、それが大人の役割だと思っていたんですけど、違うのかね?

 「気が緩んでいたとは言いませんけども、愛ちゃんは福原選手ほど必死になれなかったのでは?」とかほざいた某キャスターの言葉に、嫌悪を隠せない私でした。その一方で、「今まで(プレッシャーに)縛られていたところはあったので、今回負けてスッキリしました」「この負けをバネに次を頑張ります」と言える芯の強さを見せてくれた愛ちゃんに、そして「勝って当たり前という空気があったと思うので、(愛ちゃんも)辛かったと思います」という趣旨のことを言ってくれた宇土選手に、とても深い感慨を覚えました。2選手は、外野の勝手な意見をものともせず、着実にまっすぐに育っているのだなぁと。そのことにとても安心するとともに、この辺境の地からささやかなエールを送ります。頑張れ、高校生たち!
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