昨年暮れのこと。「そう言えばしばらく高橋葉介氏の漫画を買っていないな…」と思い、改めて調べたところ5月の時点で夢幻紳士の最新刊が出ていたことに超・遅まきながら気付いたんです。半年以上も前?アンテナ低すぎだろう…。
ガックリ来ていてもしょうがないので、ラマイ納めをした帰りに本屋さんで大遅刻の大ゲッチューを決め、でも読む暇が無いのでそのまま積ん読を立て続けにキメるという、実に情けないコンボに陥った年末の私なのでした。
さて、年は明けて令和5年。
為すべきことを為し、果たすべきことを果たした新年3日目の私は、満を持してかの本を手に取り、むさぼるように一気に読み切りました。あー。これですよ、これ。高橋葉介作品からしか得られない特別な養分がこの世界に存在することは周知の事実かと思いますが、中でも夢幻紳士シリーズのそれは格別ですなぁ…。この「根っ子は外道のそれなのに、全くキライになれない不思議なキャラクター」たる夢幻魔実也が織りなす、必ずしもハッピーエンドとは言えないものを大量に含んだ不可思議な物語たちの読後感は、妖しさと凄惨な血の匂いと腐臭と底意地の悪さにまみれながらも、何故か最後にひと匙の「愛」に似た何かが香る、妙な感覚を惹起するのです…。
「セルフリメイク」と呼ぶべき、過去にも別作品で描いたモチーフを再利用しつつも絶妙に異なる味わいへ誘う短編群も言うに及ばず、新たな題材・切り口で読ませるものも実に楽しめました。夢幻紳士シリーズに魅せられた諸兄には、今回の(つーても半年以上前ですが)本も超オススメでございます。ちなみに、今回もあとがきまで実に楽しめるようになっていますが…最後のオチの一言にはひっくり返りかけました。「早川と言えばあの事件で有名なあの小説」のラストのセリフのイメージに、あまりにも酷似していたんで…よく読むと細部は全然違うんですけどね。高橋先生、これ、意識的にやられたブラックジョークなんですか???
ガックリ来ていてもしょうがないので、ラマイ納めをした帰りに本屋さんで大遅刻の大ゲッチューを決め、でも読む暇が無いのでそのまま積ん読を立て続けにキメるという、実に情けないコンボに陥った年末の私なのでした。
さて、年は明けて令和5年。
為すべきことを為し、果たすべきことを果たした新年3日目の私は、満を持してかの本を手に取り、むさぼるように一気に読み切りました。あー。これですよ、これ。高橋葉介作品からしか得られない特別な養分がこの世界に存在することは周知の事実かと思いますが、中でも夢幻紳士シリーズのそれは格別ですなぁ…。この「根っ子は外道のそれなのに、全くキライになれない不思議なキャラクター」たる夢幻魔実也が織りなす、必ずしもハッピーエンドとは言えないものを大量に含んだ不可思議な物語たちの読後感は、妖しさと凄惨な血の匂いと腐臭と底意地の悪さにまみれながらも、何故か最後にひと匙の「愛」に似た何かが香る、妙な感覚を惹起するのです…。
「セルフリメイク」と呼ぶべき、過去にも別作品で描いたモチーフを再利用しつつも絶妙に異なる味わいへ誘う短編群も言うに及ばず、新たな題材・切り口で読ませるものも実に楽しめました。夢幻紳士シリーズに魅せられた諸兄には、今回の(つーても半年以上前ですが)本も超オススメでございます。ちなみに、今回もあとがきまで実に楽しめるようになっていますが…最後のオチの一言にはひっくり返りかけました。「早川と言えばあの事件で有名なあの小説」のラストのセリフのイメージに、あまりにも酷似していたんで…よく読むと細部は全然違うんですけどね。高橋先生、これ、意識的にやられたブラックジョークなんですか???
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